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てんかんセンター

更新日:2016年12月16日

診療体制

センター長:榎日出夫

副センター長:藤本 礼尚

2008年4月、私達は聖隷浜松病院てんかんセンターを開設いたしました。欧米の大病院においては “Epilepsy Center (てんかんセンター)” が整備されており、てんかんの患者さんが行き先に困ることはありません。本邦ではこのような形態をとることは組織の問題等で極めて難しく、小児科・神経内科・脳神経外科、また今では少なくなってきていますが精神科等で別々に診療されています。
聖隷浜松病院はかつてより機能の集約化に関して病院をあげて取り組んでおり、いくつかのセンターを作って参りました。このてんかんセンターもそのうちの一つです。複数の科で行っていたてんかん診療を集約化し、医師間の情報交換を迅速に行うことが可能となりました。そこでセンターとしては
  1. 小児から成人まで
  2. 画像診断から長時間脳波モニタリング検査まで
  3. 抗てんかん薬による薬物治療から難治例に対する外科治療まで
以上の広範囲にわたるてんかん診療をカバーします。

てんかんセンター外来は2診制で1診は中学生までの小児の患者さんを中心に、2診は高校生以上の患者さんとてんかん外科を考慮する患者さんを対象としています。現在、当院ではC棟を中心とした病院の再開発事業が行っており、それと共にてんかんセンターも施設の更なる拡充を計画しています。
採用情報はこちら(別ウィンドウで開きます)

Webマガジン「白いまど」 2016年4月号「てんかんと地域連携」はこちら

主な対象疾患

小児から成人までのてんかん全般
難治性てんかんに対する外科治療

てんかんとは?

てんかんは脳神経系疾患の中では極めて頻度の高い疾患です。三大疾患(癌・脳卒中・心臓疾患)に次ぐくらい患者数は多いと考えられています。何ら特別扱いをしなければならない疾患ではありません。脳の問題ですから確かに精神や心の状態とは関連性はありますが、それが原因ではありません。また、感染性疾患のように人から人にうつる様な病気でもありません。てんかんとは基本的に脳の電気生理学的な異常発火が原因で起こります。持続は長くても分単位、繰り返し起きる発作が特徴です。

てんかんの治療

治療の基本は抗てんかん薬です。ほぼ半数の患者さんでは1種類の薬で発作が消失します。1種類で完全に発作が止まらない場合には、2剤目、3剤目を追加していきます。これでも発作抑制が十分でない場合には、入院にて長時間脳波モニタリングの検査を行います。この検査によって薬の変更を行ったり、場合によってはてんかん外科を考慮したりします。
「迷走神経刺激療法」を積極的に進めています。これは電気刺激装置を体内に植え込んで刺激を行う新しい治療法です。当院の実績は全国最多です。

小児てんかん

てんかんの半数程度は小児期に発病します。小児のてんかんは、成人に比べると根治できる確率が高い特徴があります。適切な医療によって、できるだけ子どものうちに治してしまいたいものです。治療の基本は内服薬によるコントロールです。多くの抗てんかん薬の中から適切な薬剤を選び、副作用の有無を確認しながら投与量と投与期間を管理します。この作業の背景には、さまざまな知恵(=知識と経験と工夫)が必要であり、我々はこの分野の充実を図るため、日々の研鑽を継続する所存です。

  1. 発作症状の分析が最も重要と考えています。問診が主体となりますが、必要に応じてビデオ脳波同時記録により発作の正体をとらえます。
  2. 脳波異常の性状を詳細に分析します。小児の脳波は成人とは異なる特徴を持っています。専門的なトレーニングを受けた「小児神経科専門医」資格を持つ医師が脳波判読を担当しています。
  3. 単剤治療(=ひとつの薬剤だけで治療すること)を心がけています。同時に2剤以上使用しますと、その分だけ副作用の発現が心配です。小さな子どもに対して、できる限り少ない薬で治療するように配慮しています。
  4. 難治性てんかんについてはご家族の同意を得て積極的に学会で症例呈示を行い、他施設の専門医の意見を聞いて治療の参考としています。

検査と治療の特色

特殊検査

当センターでは長時間ビデオ脳波モニタリング (long term video-EEG monitoring)を行うためのユニットを2床構築しています。この検査はてんかんの診断・治療にとって極めて重要なものです。「症状が本当にてんかん性のものなのか」「抗てんかん薬を服用しても発作が止まりにくい場合、使用している薬の選択は正しいのか」「様々な薬で発作がコントロールできない場合、手術で改善する可能性はあるのか」以上のような場合に入院にてこの検査を行い詳しく調べます。

長時間ビデオ脳波モニタリングは短い場合は1日、長い場合で5日間(月曜日~金曜日)にわたって連続して行います。その間、ビデオと脳波をとり続けます。通常の外来で行う脳波検査と比較すると、その情報量は膨大です。脳波を記録する電極は、検査初日に頭皮に薬品 (コロジオン) で接着されます。電極がはずれた場合は、検査技師が再度装着します。この検査では脳波をとっているからといって、24時間安静にしている必要はありません。むしろ本を読んだりテレビを観たりして、できるだけ日常に近づけるようにしていただきます。また実際の発作の場面を記録する場合が多いため、服用中の抗てんかん薬を減量または中止する場合もあります。発作の様子はそれぞれの患者さんで異なります。発作の種類によっては、チアノーゼ (低酸素で顔色や唇が青くなる状態) や発作後に歩き回るなど注意が必要な場合があります。発作の様子が複数回捉えられ、検査の目的が達成された場合、予定より早く終了することもあります。詳しくは外来にて説明いたします。

画像検査としては、MRI、SPECT、PETなどがありますが、特に当院ではPETセンターを併設しており、てんかん外科を行う際には、必ずPETの検査を行います。MRIの検査結果があまり明瞭でない場合でも、PETで発作の焦点がはっきりする例が見られます。

脳波解析室についての詳細はこちらをご覧ください

結節性硬化症BOARD(診療チーム)

関連科により総合的診療をおこないます。
病診連携もおこない、スムーズな体制をとります


小児神経科・小児科・泌尿器科・てんかん科・放射線科・神経内科・脳神経外科・呼吸器内科・呼吸器外科・皮膚科・眼科・病理診断科・臨床遺伝センター・医療福祉相談室・地域医療連絡室 等
結節性硬化症は複数の臓器(脳・眼・心臓・肺・腎臓・皮膚など)に障害を起こしうる病気です。複数の臓器の症状をかかえている患者さんは、臓器ごとに、いろいろな病院を受診されていることがあり、大変な思いをされる方も多くみうけます。
当院はそのような悩みにできるだけ対応できるよう、コーディネーターの医師を設置し、病院として総合的に対応できるようにいたしました。

お問い合わせ

受診を希望される方は、まずかかりつけの先生にご相談ください。紹介状をお持ちの方は
地域医療連絡室(JUNC) 電話:053-474-8801
(月~金曜日:9時00分~17時00分・土曜日:9時00分~12時00分/祝祭日を除く)でご予約ください。

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