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頭頸部・眼窩顎顔面治療センター(略称:頭頸部センター)

更新日:2017年6月20日

診療体制

センター長:袴田 桂

2010年4月、耳鼻咽喉科、眼形成眼窩外科、口腔外科の対象疾患のうち、その境界領域の疾患の治療にあたり、各科が共同して質の高い医療を提供しようというビジョンのもとに「頭頸部・眼窩顎顔面治療センター(略称 頭頸部センター)」を立ち上げました。
耳鼻咽喉科、眼形成眼窩外科、口腔外科の3科が合同して、境界領域の病気の治療に知恵と技術を出し合います。また、リハビリ科、形成外科、腫瘍放射線科、緩和医療科等と緊密に連携をとり、手術だけではなく治療全体を通して、病気の治癒と早期の機能回復を目指します。
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Webマガジン「白いまど」 2017年6月号「がんに克つ!8 中咽頭がん」はこちら

主な対象疾患

癌を含む頭頸部腫瘍や、顔面外傷、先天的な顔面奇型などの病気のうち、境界領域、例えば眼窩(眼球を入れる骨のくぼみ)、上・下顎、顔面領域にまで及ぶ疾患、切除手術により筋皮弁、遊離皮弁などで再建手術が必要となる疾患などが対象になります。
具体的には、口腔癌(舌癌などの口の癌)、鼻副鼻腔癌(鼻の中に生じる癌)、中咽頭癌(のどちんこの周りにできる癌)、下咽頭癌(食道の入口にできる癌)、眼窩腫瘍(目のまわりにできる腫瘍)、涙道疾患、広い範囲に及ぶ顔面骨骨折、顔面奇形(口唇・口蓋裂、小顎症など)などが挙げられます。

検査と治療の特色

口腔癌(舌癌などの口の癌)、鼻副鼻腔癌(鼻の中に生じる癌)、中咽頭癌(のどちんこの周りにできる癌)、下咽頭癌(食道の入口にできる癌)、眼窩腫瘍(目のまわりにできる腫瘍)、涙道疾患、広い範囲に及ぶ顔面骨骨折、顔面奇形(口唇・口蓋裂、小顎症など)など、一般施設では治療が難しいとされている疾患が対象です。通常は拡大手術を余儀なくされる病変でも、3科が合同で手術することで機能や臓器を温存できる症例が増えて来ています。

頭頸部腫瘍治療

当院の耳鼻咽喉科は日本頭頸部外科学会の頭頸部がん専門医指定研修施設の認定を受けています。これは、日本中どこのがん治療認定施設でも行える一般的な頭頸部癌の治療は、全てまかなえることを意味します。喉頭癌、下咽頭癌などは言うに及ばず、舌癌をはじめとした口腔癌や上顎癌、唾液腺腫瘍、甲状腺腫瘍なども含まれています。患者数、手術件数とも全国トップクラスをこの10年間は維持しています。
当院頭頸部センターでの治療では、下咽頭癌の音声再建術(遊離回盲部移植術:標準術式で採用しています)や、中咽頭癌でのHPV遺伝子精査による縮小手術、喉頭腫瘍に対するNBIファイバー下経口切除術、IMRTによる術後照射等の最先端医療だけではなく、上顎癌進行例での眼球温存手術、上下顎歯肉術直後よりの補綴、照射前口腔疾患対応など、眼形成眼窩外科や口腔外科が関わることよる様々な利点があります。それぞれの症例について所属の医師が国内外の諸学会で発表し、高い評価を受けています。

顔面外傷・骨折

当院眼形成眼窩外科は、眼球の外周りの組織を専門に扱う診療科です。設立以来、目の動きや涙の通り道、まぶたの疾患などに対する数少ない専門科として、全国各地から連日紹介患者さんが受診されます。
また、2010年、当院に口腔外科が設立されました。口腔外科では、歯科のうち一般的に開業歯科医院では行わない治療を行います。
顔の外傷や、骨折では目の動き、顎の動き、かみ合わせ、美容的な問題まで含めての治療が必要となることがあります。複数の科にわたる疾患も対応可能です。

理念の遂行と使命の達成をめざして

聖隷浜松病院の使命は、「人々の快適な暮らしに貢献するために最適な医療を提供」することです。この使命を達成するために、私たちは、「私たちは利用してくださる方ひとりひとりのために最善を尽くすことに誇りをもつ」ことを理念として行動しています。「頭頸部・眼窩顎顔面治療センター」の設立により、頭頸部領域の病気に対して、各科の垣根を取り除くことにより、これまでよりも質の高い医療が提供できると考えています。それによって理念を実行し、それを通して使命が達成できるように地道に努力していきます。

頭頸部とは?

「頭頸部(とうけいぶ)」とは、医学用語で、脳より下方で、鎖骨より上方の領域、つまり、首から顔にかけての部位をさします。この領域には、目、耳、鼻、口、のど、顔、首などが含まれます。(脳は含みません。目を含まないこともあります。)

各科の専門領域と境界領域

頭頸部の病気に対しては、眼科、耳鼻咽喉科、口腔外科などが、部位別に専門的な対応をするのが一般的です。各科の診療範囲には、それぞれに得意で専門的な領域と、また他科の診療範囲と重なる境界の領域があります。

境界領域への対応は十分か?

頭頸部の病気のうち、癌を含めた腫瘍や、広い範囲の顔面骨折や外傷などでは、専門各科の診療範囲を越える領域にまで病変が及ぶことは珍しくありません。このような場合、単独科のみで治療を行うのでは、専門領域外の病変への対応が不十分になってしまう可能性があります。

当院での頭頸部腫瘍治療の現状

当院では、これまで耳鼻咽喉科が頭頸部腫瘍に対する外科的な治療を担ってきました。喉頭癌、下咽頭癌などは言うに及ばず、舌癌をはじめとした口腔癌や上顎癌、唾液腺腫瘍、甲状腺腫瘍なども含まれています。患者数、手術件数とも全国トップクラスとなっています。

眼形成眼窩外科とは?

一方、重症な顔面外傷の治療には、主として眼形成眼窩外科が対応しています。眼形成眼窩外科は、全国に先駆けて当院で創設された眼窩周囲の疾患を外科的に取り扱う専門科です。眼窩(がんか)というのは眼球を入れる骨のくぼみのことです。通常の眼科とは異なり、白内障や緑内障などは扱いません。涙道疾患や、眼窩骨折、悪性腫瘍を含む眼窩腫瘍が重要な対象疾患です。この領域のメッカとして、連日、全国から多くの患者さんが来院しています。

これまでの協力体制

当院では以前から、顔面骨折だけでなく鼻副鼻腔疾患等に関して、眼形成眼窩外科と耳鼻咽喉科が合同して手術を行ってきました。さらに、最近では頭頸部癌の拡大手術などにおいても、切除する側と再建する側として、協力体制が整っています。

頭頸部・眼窩顎顔面治療センター(頭頸部センター)設立の経緯

元々このような状況が背景にあったところに加えて、もうひとつの頭頸部領域の専門科である口腔外科が発足しました。そこで、耳鼻咽喉科、眼形成眼窩外科、口腔外科の3科が、境界領域の病気に対し、知恵と技術を出し合い、協力体制をとろうという「頭頸部・眼窩顎顔面治療センター(略称:頭頸部センター)」の構想が生まれたというわけです。3科が協力し合うことで、従来よりもいっそう質の高い医療を提供できるものと考えています。