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口腔ケアについて

更新日:2015年11月2日

歯科は、頭頸部の病気の治療をサポートします。

頭頸部の病気や病気の治療により、口腔にさまざまなトラブルが生じることがあります。また、口腔のトラブルにより病気の治療が滞ることもあります。口腔のトラブルをできるだけ減らし、治療がスムーズにすすむよう、手助けをします。

頭頸部は「呼吸する」・「話をする」・「食べる」・「飲み込む」・などの機能に関わるため、頭頸部に病気がある場合、病気自体あるいは治療により、これらの機能がうまくいかなくなることがあります。専門的な歯科治療により、これらの機能を回復させる手助けをします。

頭頸部の機能を改善・維持するためには、リハビリテーションが欠かせません。歯科では、リハビリテーション科と連携して治療を行います。


口腔ケア(=お口のお手入れ)が最も大切です。

口腔は、程良い温度・湿度・栄養がある「細菌の培養器」です。食べていない時ほど汚れやすく、汚れた口腔は、からだの中で最も汚い場所であると言われています。口腔を清潔な状態に保つことは、頭頸部の病気を悪化させないためにも、また病気の治療をスムーズに進めていくためにも、必要不可欠です。

口腔を良い環境に保つためには、過不足なく口腔ケアを行うことが必要です。歯科は、お口やからだの状態に合わせた口腔ケアの方法をアドバイスします。

口腔ケアを正しく行うと、むし歯や歯周病が予防できるだけではなく、誤嚥性肺炎(口腔の汚れが肺に入って生じる肺炎)や手術後のきずの感染を減らすことができると報告されています。また、口腔ケアは食べる準備運動にもなりますので、食べていない時でも、しっかり行っていく必要があります。

歯科治療

頭頸部の病気の治療中に、むし歯や歯周病が悪化して、菌がからだに入ったり、痛みなどで食べられなくなったりしないよう、治療のスケジュールに合わせて、必要な歯科治療を行います。

嚥下障害・構音障害への対応

「話をする」・「食べる」・「飲み込む」機能を良くするために、専門的な歯科治療を行います。具体的には、入れ歯のような補助装置を作製します。これらの装置を装着してリハビリテーションを行うと、より効果があります。
①PAP(舌接触補助床)
舌の動きが悪い場合に使用します

装着時

②モバイル型PLP(軟口蓋挙上装置)
息や食べ物・飲み物が、鼻からもれる場合に使用します

③顎義歯
手術等で上顎に穴があくなど、口腔に大きな欠損が生じた場合に使用します

欠損部

頭頸部のがん治療のサポート

頭頸部のがん治療は、いくつかの治療を組み合わせて行います。がん治療を行うと、口腔にさまざまなトラブルが生じます。歯科では、がん治療によるつらさを少しでもなくし、安心して治療を受けられるよう、がん治療をお口からサポートします。

パンフレットも参考にしてください

頭頸部のがん治療との繋がり

手術

  • 手術後は、うまく飲み込めない状態になる場合があり、誤嚥性肺炎(口腔の汚れが肺に入って生じる肺炎)を生じやすくなります。誤嚥性肺炎や手術後のきずの感染を予防するために、手術前から口腔を清潔な状態にしておくことが大切です。
  • 手術後は歯科治療が制限される場合もあります。必要な歯科処置は前もって済ませておきましょう。

抗がん剤治療

  • 抗がん剤治療では、約4割の方に、口腔に何らかのトラブルが生じます。そのうち半数の方が、ひどい口内炎などより、がん治療を予定どおりに進められなくなると報告されています。
  • 抗がん剤の影響により、感染しやすくなったり出血しやすくなったりします。その結果、口内炎や歯周病が悪化しやすくなります。
  • 身体のだるさや吐き気などで、口腔ケアが難しくなります。歯科では、口腔のトラブルが少なくすむよう、口腔の保ち方のアドバイスをします。

放射線治療

  • 口腔領域に放射線をあてた場合、すべての方に何らかの口腔のトラブルが生じます。口内炎は、照射量が20グレイから出現し、30-40グレイで重症になります。
  • 口内炎は、放射線治療を終了する頃、一番ひどくなりますが、時期が来れば徐々に治ります。乾燥や汚れがあると、口内炎がなかなか治らなくなります。
  • 放射線により、唾液をつくる唾液腺がダメージを受けると、口腔の乾燥が強くなります(口腔乾燥)。味覚を感じる味蕾がダメージを受けると、味が分かりにくくなります(味覚障害)。また、お口が開きにくくなることもあります(開口障害)。これらの症状はゆっくり改善するため、何年もつき合っていくことになります。
  • 歯科では、口内炎などの口腔のトラブルが生じた時期の過ごし方・口腔の保ち方のアドバイスをします。