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心臓血管外科

更新日:2017年5月12日

診療体制

部長 小出昌秋

部長:小出 昌秋

心臓血管外科は、心臓血管外科専門医3名を含む6名の医師に加え、麻酔科医、臨床工学技士、手術室看護師スタッフ等とともに心臓血管外科手術チームを組み、予定手術のみならず、緊急手術にも24時間対応しております。2013年6月から稼働しているハイブリッド手術室を最大限に活用することで、高度なカテーテル技術を駆使したハイブリッド手術を積極的に行っています。循環器センターホットラインにより医療機関から緊急受け入れの依頼を直接受け付けており、可能なかぎりモービルCCUで患者さんを迎えに行くことで、スムーズに緊急手術に移行できる体制を整えています。

当科で治療を行う病気は、生まれつきの心臓病である先天性心疾患、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、大動脈弁や僧帽弁が機能不全に陥る心臓弁膜症、大動脈瘤や急性大動脈解離などの大血管疾患、末梢血管疾患など、手術が必要な心臓や血管の病気すべてであり、出生直後の新生児から、80歳を越えるご高齢の方まで、全ての年齢層の手術を行っています。手術適応は、循環器科、小児循環器科とともに充分に検討した上で、患者さんにとって最適の時期に最良の治療ができるよう決定しております。心臓手術は術後の治療も非常に重要であり、術後は、ICU、一般病棟の看護師やリハビリスタッフとともに安全で効果的な管理を実践しており、術後の患者さんが安心して治療を受けることができ、早期に回復していただけるよう心がけております。

心臓病がみつかり手術が必要と言われると誰でも大きな不安にかられるものです。当科では、手術の前から懇切丁寧な説明を心がけており、時間をかけて手術面談を行うことで患者さんやそのご家族の不安を少しでも和らげ、納得のいく治療をうけていただく方針としています。手術後の通院は成人の方は基本的にはかかりつけ医にもどっていただくようにしていますが、当科で数ヶ月~1年ごとの診察を行い、経過をみさせていただくことで、術後も生涯にわたって安心してお過ごしいただけるよう配慮しています。
採用情報はこちら(別ウィンドウで開きます)

Webマガジン「白いまど」 2017年4月号「からだにやさしい最新の心臓弁膜症治療ーTAVI(タビ)-」はこちら

主な対象疾患

先天性心疾患:生まれつきの心臓病
新生児から成人先天性心臓病まで対象年齢は幅広く、小児循環器科との連携のもと、比較的単純な心奇形から複雑心奇形まで全ての疾患をカバーしております。最近では胎児エコー検査で心臓病がみつかることも少なくなく、生まれる前から治療計画をたてて手術に臨むことも可能となりました。新生児期から段階的に複数回の手術を必要とする複雑心奇形は、タイミングを逃すことなく最適な治療を行うよう心がけております。当院では体外循環(人工心肺)の低侵襲化(負担軽減)に以前から取り組んでおり、軽症~中等症例では輸血量を低減する工夫を、重症例では体外循環の影響を少なくすることにより、術後安定して早期に回復できるよう工夫しております。
最近では、子供の頃に手術をして成人になった方で再手術が必要になることも時にあり、当科ではそのような病気(成人先天性心疾患)の手術も積極的に行っております。成人の手術も多く手がけている当科ならではの治療を行って良好な結果が得られています。
心房中隔欠損症では最小限の切開で行う小切開手術を行っております。従来の胸の真ん中の切開と異なり、右胸の女性の下着のラインに合わせて数cmの小さな切開から、胸腔鏡を使用した特殊な器械で手術を行っております。術後の回復も早く目立つ傷が残らないので、特に若い女性の患者さんには好評をいただいております。
複雑心奇形などで非常に高度な手術が必要な場合には、国内トップクラスの小児心臓外科医で、当院の非常勤顧問である、京都府立医科大学小児心臓血管外科教授の山岸正明先生に手術をお願いしており、数々の成果が得られています。
心臓弁膜症:心臓の中の逆流防止弁の機能不全
最近ではご高齢の方の手術が増加しており、特に大動脈弁が硬く狭くなる大動脈弁狭窄症で80歳を越えてから手術が必要となる方が少なくありません。ご高齢でも体力のある方には積極的に開胸手術を行っておりますが、虚弱で体力的に手術に耐えられないと判断した方には、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)をお勧めしています。当院では循環器センターのハートチームで経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)を行っております。心臓血管外科医、循環器科医、麻酔科医、臨床工学技士からなるTAVIチームが総力を挙げて新しい低侵襲治療に取り組んでおります。
経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)についてはこちら

僧帽弁閉鎖不全症に対しては90%以上の症例で弁形成術(人工弁を使用せず自分の弁を生かして治す)を行い良好な結果が得られております。また、心臓弁膜症には心房細動を合併することが多く、当科ではそのような患者さんには積極的に心房細動手術(メイズ手術)を行っており、その成功率は80%以上です。僧帽弁形成術を行う際に可能であれば、右小開胸による小切開手術を行っております。胸の真ん中の切開と異なり、右胸の女性の下着のラインに合わせて数cmの小さな切開から、胸腔鏡を使用した特殊な器械で手術を行っております。術後の回復も早く目立つ傷が残らないので、特に術後はやく社会復帰をしたい方や若い女性の患者さんには好評をいただいております。
虚血性心疾患:冠動脈がつまっておきる狭心症や心筋梗塞とその合併症
冠動脈バイパス手術は、基本的に人工心肺を使用しない方法(オフポンプバイパス手術:OPCABG)で行っており、2003年以降の実績ではバイパス手術が必要な患者さんのうち約80%をOPCABGが占め、全国平均のオフポンプ率60%を大きく上回っております。バイパスに使用する血管は、可能な限り長持ちする動脈を使用することで、一回の手術で生涯にわたって心臓発作が再発しないよう工夫をしております。虚血性僧帽弁閉鎖不全症、心筋梗塞後心室中隔穿孔、心筋梗塞後左室自由壁破裂等、心筋梗塞後の重篤な合併症に対する緊急手術も積極的に行っております。
胸部大動脈疾患:胸部大動脈瘤(胸部の大動脈にできるこぶ)、急性大動脈解離(胸部大動脈に亀裂が入る)
胸部大動脈瘤は破裂してしまう前に予防的に手術が必要な病気です。手術法には開胸による人工血管置換術と、カテーテルによる胸部大動脈瘤ステントグラフト手術があります。比較的若く体力のある方にはより確実で実績のある開胸手術を行っております。ご高齢で開胸手術での体力低下が心配な方には、ステントグラフト手術を行っております。ハイブリッド手術室導入により、より高度なステントグラフト手術が可能となり、今まで手術をあきらめていた方にも身体への負担が少ない治療を受けていただけるようになりました。
胸部大動脈瘤のカテーテル治療についてはこちら

突然発症する急性大動脈解離は突然死してしまうことも多い恐ろしい病気ですが、当院は静岡県西部で最多の症例を緊急受け入れしており、緊急開胸手術、緊急ステントグラフト手術、手術を行わない内科的治療という3つの選択肢の中から、患者さんにあった最も適切な治療法を選択し行っております。特に、ハイブリッド技術を駆使したステントグラフト手術は、高齢で重症の患者さんを最小限の負担で治療する非常に効果的な手術であることがわかってきており、当科では積極的に行うことで良好な結果を得ています。
腹部大動脈瘤:腹部の大動脈にこぶができる病気
腹部大動脈瘤に対する治療には、従来から行われてきた開腹手術とカテーテルによるステントグラフト手術の二つの方法があります。現在、当院では腹部大動脈瘤の患者さんの約60%が、ステングラフト手術を受けられています。ハイブリッド手術室を導入してから、より高度で精度の高いステントグラフト手術が可能となっています。患者さんの年齢や身体の状態によって適切な治療法を選択しております。
腹部大動脈瘤のカテーテル治療についてはこちら
末梢血管疾患
閉塞性動脈硬化症に対する治療は、外来での内服、運動療法と併せて、ステント留置等の血管内手術や下肢バイパス手術を積極的に行っております。

医師紹介/実績紹介