グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 病院案内  > 活動と特色  > 高度専門医療・低侵襲治療  > LECS(腹腔鏡・内視鏡合同手術)

LECS(腹腔鏡・内視鏡合同手術)

更新日:2017年9月26日

2013年に全国で施行された腹腔鏡下手術の「胃粘膜下腫瘍」に対する手術数に占める割合は、72.9%(1,019/1,398)でした。胃粘膜下腫瘍に対する手術として、開腹手術に比べてより低侵襲(からだにかかる負担が少ない治療法)な腹腔鏡下手術が多くの施設で選択されています。


上部消化管外科のページはこちら


LECSとは?

手術名手術方法対象疾患
LECS
(Laparoscopy and Endoscopy Cooperative Surgery:腹腔鏡・内視鏡合同手術)
腹腔鏡と内視鏡(胃カメラ)を併用して胃や十二指腸を部分的に切除する術式大きさ5cmまでの胃や十二指腸管腔内へ発育する粘膜下腫瘍など

LECSの実際

腹腔鏡手術の問題点の1つとして、消化管管腔内へ進展する腫瘍に対して、管腔外から正確に部位を把握することが困難であることがあります。そのため病変の部位によっては胃の変形をきたし、過剰に胃壁を切除する必要がありました。そうした過剰な切除を避けるために考案された手術方法がLECSです。

LECSとは、内視鏡医によるESD(Endoscopic Submucosal Dissection、内視鏡的粘膜下層剥離術)と、外科医による腹腔鏡下胃局所手術のハイブリッド手術として、内科と外科の協力で行う手術をいいます。

LECSは、開腹手術同様、全身麻酔下で行います。腹腔鏡下胃切除術と同様に、お腹に5~12mm程度の孔(あな)を1~3ヶ所開け、腹腔内(お腹の中)で鉗子と呼ばれる棒状の道具を操作しながら手術を行います。まず、内視鏡医により病変部位が特定され、ESD(内視鏡的粘膜下剥離術)手技によって胃壁の切除範囲が決定されます。続けて外科医と協力しながら、胃の内外から胃局所切除を施行します。切除された病変は、お臍の傷を延長(3~5cm程度)して体外へ病変を摘出します。

個々の病態にもよりますが、手術時間はおおよそ2~3時間、入院期間は1週間前後です。

LECS腹腔鏡下胃局所切除との比較

開腹手術はもちろん、腹腔鏡下胃局所切除術に対してもからだにかかる負担が少ない手術とされています。LECS は最小限の胃壁切除で胃粘膜下腫瘍切除が可能であり、術後に生じる胃の変形が最小限に抑えられ、胃の機能を温存できると考えられます。

LECS

従来法

今後の展望

より良い手術を行うために、根治性(病気を治すことが出来る可能性を落とさない)と機能温存(臓器を温存して体の機能を落とさない)、安全性を十分に考慮し、病気の進行具合とのバランスをとった患者さん個々の状態に合わせた治療を心がけています。

十二指腸病変への適応拡大や、より傷が少なくなる単孔式手術などにも取り組んでいます。