当院では、2013年から内視鏡レーザー機器を用いた前立腺肥大症手術を行っています。この手術は、PVP(光選択的前立腺蒸散術)と言い、尿道から内視鏡を挿入し電気メスで患部を切除する方法より、からだにやさしい手術です。
この度、内視鏡レーザー機器の上位機種(GreenLight XPS)への更新を行いました。従来の機器に比べ、より大きな患部にも対応できるようになりました。静岡県内では初めての導入です。
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聖隷浜松病院チャンネル「白いまど」で公開している動画『泌尿器科「診療のご紹介」』で紹介しています。 「泌尿器科」診療のご紹介【聖隷浜松病院】(白いまどNo.438) はこちら (外部サイトの動画該当部分に移動します) |
治療のメリット
- 手術時の出血量が少ない
- 抗凝固剤を服用している方にも適用可能
- 手術の翌日から排尿が可能
- 術後の排尿にともなう痛みが小さい
- 3泊4日と入院期間が短く、社会復帰・職場復帰が早くできる
GreenLight XPSのメリット
GreenLight XPS
治療前後の前立腺の比較
尿道の圧迫がなくなり、スムーズな排尿が可能となります。
【治療前】
肥大した前立腺右葉(向かって左側)により尿道が圧迫され細くなっており、奥の膀胱が見えません。
【治療後】
蒸散術により尿道の圧迫が消失し、手前精丘からでも奧の膀胱内が観察できます。蒸散部の凹凸は、数ヶ月で平らになります。
治療前後の排尿効率の比較
治療前は排尿時間が1分以上かかっていますが、治療後は20秒まで短縮しています。
また排尿のピーク(1秒間の排尿量)も10ml/秒から25ml/秒へ尿勢が改善しています。