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12月 がんに克つ!16 大腸がん/大腸肛門科

更新日:2019年12月3日

【特集】がんに克つ!16 大腸がん

日本人の2人に1人が一生のうちに一度はなるといわれている『がん』。
シリーズ「がんに克つ!」では、日本人がかかりやすいがんを中心に、その特徴・最新治療・予防法などを紹介します。

大腸がんってなに?

 大腸がんは大腸の粘膜に発生する病気です。高齢化・食生活の欧米化などにより増加傾向で年間約13万人の患者さんが新たに診断されています。また、がん罹患数(新たにがんと診断された数)は1位であり、男性・女性とも身近ながんの一つです。(国立がん研究センター がん統計より)
 大腸がんのできる原因はわかっていませんが、①大腸ポリープが大きくなりがんになる経路 ②初めからがんが発生する経路 の2つがあり、まれですが遺伝するタイプもあります。

どんな手術をするの?

 大腸がんの治療法には内視鏡治療、手術、化学療法(抗がん剤)、放射線療法などがあり進行度に応じて選ばれます。大腸がんはがんを完全に切除できれば完治する可能性が高いため、たとえ転移があっても化学療法や放射線療法なども組み合わせながら積極的に手術を行います。
 当科での大腸がん手術は、80~90%が腹腔鏡手術です。5~10mm程度の小さな穴を腹部に5カ所開けて、そこから専用の腹腔鏡と手術用具を入れて行います。手術内容は開腹手術と同じですが、きずが小さいため手術後の痛みが少なく回復も早いことが利点です。
 また、11月から大腸がんのひとつである直腸がんに対して「ダビンチ」を用いたロボット支援手術を導入しました。ロボット支援手術は、患者さんのからだにかかる負担を少なくした腹腔鏡手術の精度をさらに上げ、
より正確な手術ができます。

 腹部に開けた小さな穴に手術器具を差し込み、医師が手術台から離れた操作ボックスの中でモニター画面に映し出された3D画像を見ながら、ロボットアームを遠隔操作します。腹腔鏡手術と同様の利点に加えて、排便・排尿・性機能に関わる神経のさらなる機能温存が期待されています。

大腸がんは予防できる?

 大腸がんを確実に予防する方法はありません。やはり、がん予防法にある ①禁煙 ②節酒 ③食生活の見直し ④適度な運動 ⑤適度な体重管理 が大切です。また、早い段階で見つけることが重要です。出血や排便異常などの症状に注意することも大切ですが、早期発見のひとつの手段として便潜血検査(便に潜む血液の有無を調べる検査)を受けることをお勧めします。検査で陽性になった場合は精密検査を受けるようにしましょう。

文責:大腸肛門科 部長 小林 靖幸

【診療科・センター紹介】大腸肛門科

大腸がん治療の向上を目指して

 大腸肛門科では、大腸がんをはじめ炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)などの診断、治療、緩和医療を中心に診療を行っています。また、イボ痔・切れ痔などの肛門疾患も扱っています。
 大腸がんの主な治療の1つである手術では、早期がん・進行がんを問わず身体への負担が少ない腹腔鏡手術を積極的に行い、可能な限り切除を行って完治を目指しています。切除不能な場合であっても患者さんのQOL(生活の質)を損なわない治療に取り組んでいます。また、手術の質や安全性を高めていくために「ダビンチ」を使用したロボット支援手術を開始しました。
 肛門疾患についてはクリニカルパスを導入し、約1週間以内で退院ができます。その他炎症性腸疾患では、年間約700~800例の大腸内視鏡検査も行っています。
 今後も患者さんそれぞれの症状に合わせた最適な治療を提供していきます。

文責:大腸肛門科 部長 小林 靖幸(写真中央)

2019年12月号(冊子)

表紙・特集
がんに克つ!16 大腸がん
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皮膚・排泄ケア認定看護師