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3月 がんに克つ!17 肝細胞がん/肝腫瘍科

更新日:2020年3月2日

【特集】がんに克つ!17 肝細胞がん

日本人の2人に1人が一生のうちに一度はなるといわれている『がん』。
シリーズ「がんに克つ!」では、日本人がかかりやすいがんを中心に、その特徴・最新治療・予防法などを紹介します。

肝細胞がんってなに?

肝細胞がんも含む肝がんは肺がん・胃がん・大腸がんに続いて我が国の男性がん死亡数が第4位で、年間2.7万人ほどが亡くなる疾患です。肝細胞がんの原因は慢性肝炎や肝硬変です。慢性肝炎のうちB型肝炎とC型肝炎はウイルスが原因の肝疾患です。長年これらの治療は困難でしたが、近年抗ウイルス薬の進歩により制御可能となってきました。これに伴い、ゆるやかに肝細胞がんの患者数は減少している一方で、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪性肝炎からの肝細胞がんが急速に増加しています。肝細胞がんは非常に予後が悪く、その生存率はすべてのがんのうち膵がん・胆道がんに次いで3番目に低いです。

どんな治療法があるの?

肝細胞がんの治療法は、外科手術(肝切除)、肝動脈化学塞栓療法、さらには現在最も多く行われている「経皮的ラジオ波焼灼療法」があります。経皮的ラジオ波焼灼療法はエコーをみながら直接針を刺し腫瘍を焼く治療です。
近年は、新たな治療として当院でも2018年に導入した「マイクロ波焼灼療法装置」で治療を行っています。この治療は経皮的ラジオ波焼灼療法と比べて、針を刺す回数が少なく、短い焼灼時間で広範囲の治療が行えるため、患者さんのからだにかかる負担が少ない安全な根治療法を行うことが可能です。
また放射線治療も肝細胞がんに有効な治療です。肝臓は呼吸により大きく上下に動く臓器のため、微小な「金属マーカー」を肝腫瘍の周囲に留置することで、精密な照射が可能です。今後、放射線治療専用ロボット(サイバーナイフ)を導入することにより更に精密な照射が可能となる見込みです。
肝細胞がんは、肝炎治療の進歩により徐々に減少していますが、アルコール性、非アルコール性脂肪性肝炎由来など非B非C型肝がんの割合が増えています。当院では、肝切除、マイクロ波焼灼療法、ラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓術、放射線治療、分子標的薬などを組み合わせた集学的な治療を行っています。

文責:肝腫瘍科 部長 室久 剛

【診療科・センター紹介】肝腫瘍科

新型マイクロ波焼灼療法でより良い肝がん治療を!

肝腫瘍科は、消化器内科の中で肝腫瘍を専門とする部門として2019年4月に新設されました。当科は肝胆膵外科や放射線科、腫瘍放射線科と密に連携して、肝細胞がんを中心に転移性肝腫瘍や胆管細胞がんなど多くの肝腫瘍の診断とその治療を行っています。特にマイクロ波焼灼療法では2018年に導入以降、50例ほど実施しており、多くの治療実績があります。その他、経皮的ラジオ波焼灼療法、定位放射線治療、肝動脈化学塞栓療法や分子標的治療薬治療など多数の治療を行っています。
治療のご相談は毎週木曜日の「肝臓外来」で受け付けています。肝がん治療についてお聞きになりたいことなどがありましたら、お気軽にご相談ください。

文責:肝腫瘍科 部長 室久 剛(写真右から2番目)

2020年3月号(冊子)

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