グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 病院案内  > Webマガジン「白いまど」 (YouTube 「聖隷浜松病院チャンネル」)  > 2020年度  > 3月 意識を失った経験はないですか? /てんかんセンター/臨床検査技師

3月 意識を失った経験はないですか? /てんかんセンター/臨床検査技師

更新日:2021年3月2日

【特集】意識を失った経験はないですか?

意識を失う原因にはどのようなものがあるの?

生涯のうち“意識を失う”という経験を実に半数近くの方が経験されています。例えば「頭を強く打った」などはっきりとした原因があれば、脳内に出血などないか確認すれば良いのですが、多くの場合そのまま放置されているのが現状ではないでしょうか。もちろん、意識を失ったまま(意識障害が継続したまま)の場合は何らかの重大な原因があり得るので緊急対応が必要ですが、一過性、つまりほんの短時間意識を失ってもすぐに元に戻った場合にはそのまま「大丈夫だから」という流れで放置されているケースが多いのです。
一時的に意識を失う原因は「てんかん」「心臓が原因の失神」そして「心理的ストレスからの心因性」が90%を占めると言われています。そこで当院ではてんかん科と循環器科で協力して一過性に意識を失った方を詳しく検討しました。結果は、てんかんでも心臓が原因の失神でもそして心因性でも、実に30%以上の方が意識を失った時に「けいれん」を起こしていました。このけいれんには特徴があり、てんかんの場合は強い強直(カチカチ)、心臓が原因の失神の場合は弱い震え(ぷるぷる)、そして心因性には一貫性がないことがわかりました。

先にも述べましたが、一瞬意識を失ったという方は多いはずです。これを読んでいる方の3人に1人、もしくは2人に1人の確率で起きます。しかし多くの方が原因まで突き止めていないのではないでしょうか。気になってはいたがそのまま放置をしていたという方が多いですが、病態によっては生命に関わる状況になる可能性もあります。

3月26日は「てんかん」啓発の日

3月26日はパープルデーです。“てんかんをもつ人を1人にしない”をコンセプトとして世界的に活動がされています。今回、当院のパープルデー企画として一過性に意識を失った方に向けて、てんかんの可能性からのお話をしたいと思います。また、てんかんと診断されていた方が心臓(不整脈)の疾患であったり、その逆もあったりします。長期間てんかんの診断で抗てんかん薬を服用されていてもご自身が「何のてんかんなのか」を知らない方も多く、「えっ、てんかんには種類があるんですか!」などと仰る方はとても多いです。
本セミナーはオンラインで手軽に参加できます。できるだけわかりやすくお話しますので是非ご参加ください。
文責:てんかん科 部長 藤本 礼尚

【診療科・センター紹介】てんかんセンター

薬物治療から外科手術まで一貫したチーム医療

てんかん治療は、ひとつの方法ではなく、いくつもの方法を段階的に組み合わせて行います。
まず「薬物治療」から始めます。内服の薬は30種類近くあります。病状により適切な薬は異なるため、患者さんごとにどの薬が合っているか専門的に判断します。内服薬を試しても病状が改善しない場合には「てんかん外科手術」を検討します。また外科手術のほかに「食事療法」も考えていきます。
さまざまな治療法を進めていくために、医師、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリセラピスト、臨床検査技師などがチームとなって力を合わせ、よりよい医療を提供していきます。多くの患者さんの症状が快方に向かうことを願っています。
文責:てんかんセンター長 榎 日出夫(写真中央)

臨床検査技師

診療に役立つ脳波をとるために

臨床検査技師の仕事のひとつに「脳波検査」があります。脳波検査は、脳神経のはたらき
が正常に機能しているかを調べる検査です。特に、てんかんの診断を行う上で脳波検査は必要不可欠で、てんかん専門の診療科がある当院では1日に多くの脳波検査を行います。
診療に役立つ脳波検査を提供するために患者さんの状態に合わせながら検査を行い、MRIなどの画像情報と脳波検査の結果が矛盾していないか確認しています。また、外来患者さんの検査だけでなく、2~5日間入院をして脳波記録を行う「長時間脳波検査」を行ったり、手術室で検査を行ったりすることもあります。
脳波検査についてわからないことがありましたら、お気軽に検査室までご相談ください。
文責:臨床検査部 山田 紗暉(写真左から2番目)・直田 健太郎

2021年3月号(冊子)

表紙・特集
意識を失った経験はないですか?
インフォメーション
診療科・センター紹介
てんかんセンター
診療を支えるスペシャリスト
臨床検査技師

アーカイブ