過去の研修医師の声
【9】
聖隷浜松病院での1年間はあっという間でした。整形外科専門医は取得していましたが、手の外科の勉強はまだこれからという状態でフェローとなりました。月曜日朝の回診から1週間が始まり、手の外科外来、ほぼ毎日の手術、学会並みの朝の検討会、学会・レクチャー発表とあっという間に1週間・1ヵ月・半年とすぎ、気づいたら1年経過していました。
優秀なOTの方々、潤沢な手術機器、協力的な手術室・外来・病棟スタッフ等、聖隷浜松病院のよい点はたくさんありますが、これらを整備していただいた齋藤先生・大井先生のご尽力の下、手の外科研修に集中することができました。
【10】
研修では期待していたものより多くのことを学ぶことができたが、あっという間に過ぎた感があり、まだまだやり残したことがたくさんある。2年前の冬に他の病院で臨床技術を学んでみたいと思い、新潟手の外科セミナーで受けた齋藤先生の講義に感激し聖隷浜松病院の名前を知った。ホームページで手の外科・マイクロサージャリーセンターとまさに期待通りの病院の名称と、手術件数の多さ、他のフェローのコメントに惹かれ見学を依頼した。実際、1日の手の外科の手術件数、しかもハンド、マイクロの手術のみという規模に圧倒された。また毎日のカンファランスでのディスカッション、ハンドセラピィストの人数と層の厚さに感激し、ここでなら自分の技術が磨けるのではと思いフェローとして研修を受けることにした。
浜松に来たはじめの1週間は、大井先生の手術の手際の良さと技術の高さにあらためて感動し、齋藤先生の外来での知識量・質問に圧倒され、あっという間に過ぎてしまった。自分も同じレベルに到達するために何をしなくてはならないか考え悩み落ち込んだ。しかし日を重ねるごとに患者さんの今後を考え、はじめから長い今後の治療計画を立てることの重要性という、一貫とした姿勢を学ぶことができた。神田先生の軽快なトークと鋭い指摘、アドバイスに助けていただき向田先生の豊富な形成外科知識に刺激を受け、非常に充実した研修ができた。
またハンドセラピストたちの妥協のしない治療に対する姿勢、知識に助けられ、知らなかったハンドセラピィの世界を知ることができた。豊富な経験のスタッフだけでなく、緊急手術を快く受けてくださる、手術室・麻酔科の寛大さはすばらしかった。その他ハンドスプリントセミナーでスプリントの作成方法を学んだり、交流をはじめた名古屋大学手の外科という別の手の外科施設を見学する機会もいただいた。整形外科を志してからずっと目標にしている「一人前のマイクロ外科医になる」ということを達成するためにはまだまだ道のりは長いが、ここで研修できたことが自分にとっての重要なターニングポイントとなったと思う。同時に自分の未熟さを自覚することができ、今後の自分の中での目標、計画ができた。また必ず機会を作って勉強にこさせていただきたいと思っている。