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定位照射

定位照射とは限局した小病変に対して3次元的にビームを集中させ(いわゆるピンポイント照射です)、照射部位の病巣コントロール向上と、周囲正常組織に対する有害事象の軽減を図った治療法です。
比較的短期間の治療で、かつ早期有害事象が少ないこともあって、さまざまな全身状態の方に適応があり、QOLを改善する事に役立っています。

 

頭部定位照射

・体幹部定位照射

・呼吸同期照射

頭部定位照射
当院では2001年からダイレックス社のアキュナイフシステムを使用した頭部定位放射線治療を行なっています。
全例脳外科アキュナイフ外来にてその適応が判定され、さらに経過観察が行なわれます。病巣の大きさや部位によって1回照射か4分割照射を選択します。治療は頭部を固定して行ないます。1回の治療は約1時間程かかります。

アキュナイフでの治療風景

多方向からのビームあて線量をターゲットに集中させる。

体幹部定位照射
当院では、主に肺や肝臓に対して体幹部定位放射線治療を行なっています。全身が入るバキュームタイプの固定具を使用し多方向からビームを集中させて治療を行ないます。
治療は約1時間かかります。また、呼吸性移動のある病変に対しては、一定の呼吸相にのみ放射線照射を行なう呼吸同期照射を行なっております。

線源配置図

 

頭頚部定位照射同様に多方向からのビームをターゲットに集中させます。

呼吸同期照射
呼吸性移動が大きい病変に対しsて、一定の呼吸相に合わせて放射線照射を行う方法です。
呼吸性移動を排除して治療を行なうことにより照射範囲を限定し副作用を減らすことが出来ます。

呼吸同期なし

呼吸同期あり

呼吸同期照射の有無による照射野:同期をかけることにより呼吸によるターゲットの動きのマージンをほとんどなくすことが出来るために、照射野を小さくし、ダメージを受けてしまう正常組織の範囲を減らすことが出来ます。

 

当院ではバリアンメディカルシステム社製のRPMシステムを用いて呼吸同期を行います。治療を受ける方のお腹の上に箱をのせます。呼吸をすることにより箱は上下に動きます。その上下の振幅より治療を受ける方自身の呼吸波形を取得して、その波形を基にして一定の呼吸相で放射線を照射する方法で治療を行なっております。 z

赤外線モニターと赤外線マーカー入りBOX:赤外線マーカー入りBOXを当院では主に腹部に置き、呼吸の動きによるお腹の振幅を赤外線モニターで感知します。

赤外線モニターから赤外線マーカーの動きを感知、取得して、呼吸波形作成をします。

取得した呼吸波形(左)と同期シグナル:呼吸波形を取得して、とある呼吸期での治療のビームをだします。