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ホーム > 根治・緩和的医療の区分けのない放射線治療


根治・緩和的医療の区分けのない最善の放射線治療

 

最善の放射線治療を目指して

 放射線治療の効果も有害事象も放射線治療の範囲や線量や期間に大きく左右されます。病巣の種類(組織型)によって効果は異なりますし、照射される正常組織の部位や広さによって有害事象は異なります。適切な放射線治療を考えるにあたってはこれらの要因が複雑に絡み合っていますが、それだけにひとりひとりに合わせた治療が重要であり、かつ可能だと考えます。従って根治的治療から緩和的治療まで幅広く、様々な患者さまに放射線治療が適応とされています。

 「効果は高く、有害事象は少なく」これは放射線治療を受ける方のみならず、放射線治療を処方する放射線腫瘍医の望みでもあります。しかし現実に両立させることが困難な場合も少なくなく、この相反する要求をあるバランスで成り立たせるように努力する事が放射線腫瘍医の重大な勤めのひとつだと考えます。
最新の放射線治療機器はより正確な放射線治療が可能になってきています。つまりコンピュータ上で思い描く理想の線量分布が実現可能に近づき、さまざまなバランスの放射線治療が可能になってきました。

 

1)ピンポイントで病巣を狙い撃ちにする定位放射線治療
2)複雑な形状の病巣にきれいに放射線を当てながら周囲正常組織の障害を最低限に

 抑える強度変調放射線治療
3)呼吸に伴う病巣の移動を感知して無駄な放射線の範囲を極力少なくする

 4次元的な放射線治療
4)放射線治療直前に撮影した画像を利用して、体の中の構造そのものを照準にミリ

 メートル単位で治療の場所を決定する画像誘導放射線治療システム

 

が挙げられます。これらは放射線治療を利用される方、ひとりひとりにとって最適なバランスの治療を現実化するための新しい放射線治療方法(技術)として着目されています。
治療技術は、根治的治療として限られた副作用の中で充分な量の放射線を投与する方法として大変有用です。が、それ以上にひとりひとりの状況に合わせたバランスの緩和的放射線治療にも有用だと考えます。緩和的な治療であったならば、より副作用の少ない治療が最も優先すべき事項だと考えます。つまり放射線治療においては、根治的・緩和的な区別無く最新・最善の治療を提供することが私たちの努めであると考えています。これら最新の治療は非常に手間隙のかかる煩雑な治療ですが、生活の質(QOLといいます)を高める放射線治療が求められる場合には積極的に取り入れています。放射線治療は治療経過の中でそう何度も受けられることが少ない治療かもしれません。それであればなおさら最新・最善の放射線治療を受けていただけるようにと考えています。

放射線治療を利用される方、ひとりひとりにとってなにが最善であるのかを決める事は時にして困難です。主治医と相談して必要だと思ったから行なう・・・この気持ちはとても大切だと思います。しかしそれだけではないと私たちは考えています。もちろん機器の充実とそれを使いこなして得られる最新の放射線治療技術は欠く事yはできません。それ以外にも専門スタッフによって毎日の治療が行なわれる安心感はどうでしょう? ご自分の場合は・・・という説明を基にご自分の治療内容をよく理解することも重要ではないでしょうか。当院では患者さんへの関わりの点からも、放射線治療技術の面からも多様な選択肢を準備して、放射線治療を利用される方ひとりひとりに合わせた最善の放射線治療を目指しています。

聖隷浜松病院放射線治療スタッフ