聖隷浜松病院看護部では、「看護の可視化を通して社会に貢献する」ことを諸活動の戦略基軸としています。2008年度の目標のひとつに「看護の質の徹底追求をはかる」をあげ、その一環としてナーシング・インディケーター(看護指標)の作成を行いました。それらに基づき2009年度からデータ収集を開始しましたので、結果の一部を公開し、今後継続的に追加・更新をしていきます。
◆ ナーシング・インディケーターとは ◆
ナーシング・インディケーターとは、看護の質をあらわす指標です。 アベディス・ドナベディアンAvedis Donabedianが提唱した「医療の質」評価の視点である「ストラクチャー」「プロセス」「アウトカム」を基盤にしています。 聖隷浜松病院では、看護介入によって患者や家族にどのようなアウトカムをもたらすことができたかという視点から、看護の質を可視化する目的でナーシング・インディケーターを作成しました。ナーシング・インディケーターを活用することで、「ストラクチャー」「プロセス」「アウトカム」のサイクルをまわし、質を向上させていくことを目指しています。
◆ 公開に際して◆
医療の現場では多くの職種がチームとして働いています。聖隷浜松病院でナーシング・インディケーターとした指標も、看護のみの指標ではなくチームの指標であるものがほとんどです。今回は、看護がどのように関わったのかを明確にすることで、データ(=アウトカム)を評価し、看護介入(=プロセス)を改善させることを目的の一つとしてスタートしています。いずれはクリニカル・インディケーター、クオリティー・インディケーターとして統合されていくものと考えます。
2009年度、聖隷浜松病院では30種類40個のナーシング・インディケーターのデータ収集を行いました。今回はその中から病院全体を代表するナーシング・インディケーターを中心に公開します。 (ナーシング・インディケーターによっては、2008年度もしくは2010年度データの一部を含んでいます)
ナーシング・インディケーターの試みは始まったばかりです。様々なご意見を頂戴しながら、より良いものにしていきたいと考えています。当院のナーシング・インディケーターに対するご意見・ご感想などは下記メールにてお知らせください。
◆ ナーシング・インディケーター一覧 ◆
◇ 看護職の教育歴 ◇ 看護職の離職率 ◇ スペシャリストの人数
母子ケア
◇ 母乳栄養率 ・当院で生まれた新生児 ・超低出生体重児 ◇ カンガルーケアの実施率 ◇ ラッチオン実施率
◇ 褥瘡発生率 ◇ 転倒・転落の発生率 ◇ 抗がん剤の血管外漏出率 ◇ バスキュラーアクセス局所発生率 ◇ 小児科における点滴挿入患者の皮膚損傷発生率 ◇ 小児科における点滴挿入患者の事故抜針発生率 ◇ NICUにおける新規MRSA検出率
相談・説明・教育
◇ 総合相談利用者数 ◇ 画像インフォメーションでの説明件数 ◇ ストーマサイトマーキング率 ◇ 禁煙成功率 ◇ 透析導入患者の理解度 ◇ 屈筋腱縫合術術後の再断裂率 ◇ NICUにおける退院支援件数