| 2008年4月1日より、「聖隷浜松病院てんかんセンター」を開設いたしました。まだまだ「てんかん」という名前に聞き慣れない方も多いと思います。今回はセンター長の山本医師、副センター長の榎医師がセンターの紹介をいたします。 |

【榎】
脳の神経細胞の興奮が異常に高まって発作を繰り返す病気です。発作は多彩で、けいれんを起こしたり意識がはっきりしなくなったりします。小児期の発症が多いのが特徴です。最も多い脳の病気の1つですが、一部に心の病との誤解があり、治療を受ける割合は低く、正しい理解が求められています。てんかんは、専門医が診療すべき疾患です。患者さまはできるだけ早期に、専門の先生に受診されることが大切です。
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【山本】
“小児から成人の患者さままで”“画像診断から脳波モニタリングまで”“お薬による治療から外科治療まで”という具合に、てんかんに対して包括的な医療を提供することを目的として開設いたしました。小児神経科、神経内科、てんかん外科の医師が連携し、それぞれの専門性を発揮指定、患者さまの治療にあたる体制を「センター」としてとることにより、これまで以上に一人ひとりの患者さまにとって最善の治療法を選択することが可能になります。てんかん治療のために訪れる利用者一人ひとりが発作から解放され、生涯にわたりより高いQOL(生活の質)を獲得できるように、適切なてんかん医療を提供することを私達の使命と考えています。
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【榎】
先程も述べたとおり、てんかんは小児期に多く発症します。中学生以下の小児の患者さまは小児神経科医が最初に診療にあたります。診療に際しては、発作症状と脳波異常を詳細に分析します。その分析結果に基づいて適切な薬剤を選択します。小児の脳波は成人とは異なる特徴を持っています。当科では、専門的なトレーニングを受けた「小児神経専門医」資格を持つ医師が脳波判読を担当しています。
【山本】
抗てんかん薬で発作の止まりにくい患者さまについては、外科的治療を検討します。第1段階として、入院にて24時間持続型のビデオ脳波モニタリングシステム、MRI、SPECT、PETなどを組み合わせ、手術適応を総合的に判断します。
手術適応と考えられた場合、第2段階の硬膜下電極留置術に進みます。これにより発作の焦点や発作波の伝わり方を詳しく調べ、切除範囲を決定します。
第3段階では、焦点切除術を行います。このような難治性てんかんに対する外科治療を当院では開始しています。
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| このように、「てんかんセンター」はてんかんの患者さまに対して最善の治療法を提供し、患者さまがてんかんの苦しみのない社会生活を送れるよう努力して参ります。また、市民の方々への講演活動も行い、てんかんへの誤解が解消され、正しい理解に結びつき、ひとりでも多くの患者さまが積極的に適切な治療を受けられるようになることを願っています。 |

【山本】
てんかんセンター外来はB棟2階、小児科外来の手前にあります。 |
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