白いまど

2009年5月1日発行

新入社員

新入職員

4月1日より117名の新入職員が当院で社会人としての一歩を踏み出しました。 辞令交付後のオリエンテーションでは、医療人の心構えや医療制度、救急蘇生法などを学びました。 講義を受ける表情は真剣そのものです。 医療人として、聖隷人として今後大きく成長してくれることを願っています。

治験ってなぁに!第8回

くすりができるまでには、「治験」という臨床試験を行います。 「治験」とは、患者さまにご協力いただき開発中のくすりの効果や安全性を確かめる試験です。 当院では「治験拠点医療機関」として、よりよいくすりが少しでも早く使えるように、治験の活性化に努めています。
今回は治験が終了した後、患者さまから得られた貴重なデータが製薬会社でどのように取り扱われ、承認・発売に至るのかについてお話します。

治験薬とプラセボ(治験薬の成分が入っていない偽物の薬)を比較した試験の場合

データをまとめる

データをまとめる

治験に参加してくださった患者さまから得られた貴重なデータをまとめます。
データ解析

データ解析

治験薬とプラセボのグループ、それぞれのデータを詳しく分析します。
結果

結果

プラセボと比べて治験薬にある一定以上の効果が認められると、治験薬は「効果あり」と証明されたことになります。 安全性についても同様に確認します。効果と安全性が確認できなかった場合、この時点で開発中止になってしまうこともあります。
国(厚生労働省)へ承認申請

国(厚生労働省)へ承認申請

治験の結果以外にもこれまでに得られた膨大な研究結果のデータも併せて提出します。
国(厚生労働省)の審査

国(厚生労働省)の審査

提出されたデータは専門家により厳しく審査されます。
承認・販売

承認・販売

このくすりを必要としているすべての方々に使用していただくことができるようになります。
治験が終了してから承認・発売に至るまでには平均して2〜3年かかります。

治験のこれから

日本は海外と比較して治験の実施と国の審査のスピードが遅いため、海外で使えるくすりが日本ではすぐに使えないという問題が起きています。 その問題を解決するため、世界の国々が同時進行で治験を進めていく「国際共同治験」が盛んになっています。また国も審査体制の整備と強化を行っています。 しかし、このような試みも患者さまひとりひとりの治験へのご理解とご協力があってのことです。
新しいくすりをいち早く必要としている患者さまのもとへ届けるために、引き続き治験へのご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
最後に

最後に

シリーズでお伝えしてきた「治験ってなぁに!」も今回で最終回です。 今後も治験にご協力いただける方、お問い合わせ等ございましたら遠慮なく下記までご連絡ください。

聖隷浜松病院 臨床研究管理センター
電話:053-474-1264(月〜金 9時〜17時)
FAX:053-474-1268
E-mail:hmchiken@sis.seirei.or.jp

文責:臨床研究管理センター 木俣美津夫・鈴木留美子
専門外来紹介:精神科
担当:部長 生田孝
人間存在は、精神と身体という二つの領域からなっています。身体に対する診療科は、内科、外科、小児科などと多数ありますが、他方の精神に対する診療科は、精神科しかありません。身体の病気が数えきれないほどあるように、精神の病気もまたたくさんあるのですが、それを精神科が一手に引き受けています。もっと時代が進むと、「精神内科」とか「精神外科」、「精神産婦人科」、「精神小児科」などが分化してくるかもしれません。
ちなみに、過去には「精神外科」という名の診療科が実際にあり、私の子どもの頃にはまだ日本にも存在していました。それを生み出したポルトガル人はその功績によりノーベル賞を受賞したのですが、現在では「精神外科」で行われた治療は問題のある行為だと考えられています。しかし、その成果の一部は技術的な部分で脳神経外科に引き継がれ、診療の中に生かされています。
このように、精神の疾患もさまざまであり、そのすべてを数人の精神科医でカバーすることには限界があります。まずは当科を受診していただき、必要な場合はそれぞれのケースに応じて他科・他院への紹介も含めた対応をさせていただきたいと思います。

お仕事紹介11:くすり相談コーナー

お仕事紹介11:くすり相談コーナー
B棟1階の「くすりお渡しコーナー」の隣に「くすり相談コーナー」があります。 病気の治療において重要な役割を果たす薬を正しく使用していただくため、「くすり相談コーナー」では薬の効果や使い方などを説明しています。
また、薬に対する疑問・ご相談も受け付けています。
例えば、
・市販薬やサプリメントを病院で処方された薬と一緒に飲んでも良いの?
・この薬の副作用にはどんなことがあるの?
・赤ちゃんに薬を飲ませる良い方法は?
お仕事紹介11:くすり相談コーナー
[受付時間](休診日は除きます)
月〜金/8時30分〜17時00分
土曜/8時30分〜12時15分

情報カード:経鼻内視鏡について

技術の進歩により太さ5.5mmの極細内視鏡が開発され(従来の内視鏡9〜10mm)、内視鏡を鼻から入れることができるようになりました。 口から入れる内視鏡で吐き気を起こすのは舌根部(舌のつけね)を圧迫するためです。 しかし、鼻からの場合は舌根部にさわらずに済むので、苦痛が少ないのが利点です。 今まで胃カメラは苦手と思っていた方も、一度は試してみる価値があります。 もし鼻の通り道が狭い人でも、この内視鏡を使用すれば口から入れても細いので楽です。
一方、従来の口からの内視鏡はハイビジョンで高解像度・拡大精密診断へ進歩しています。 初めての検査や定期検診には鼻から、精密診断と経過観察には口からといった役割分担が進んでいますので、まずは担当医にご相談ください。

経鼻内視鏡について
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経鼻内視鏡について

更新 2009.5.1