白いまど

2009年8月1日発行

C4病棟 ベランダ菜園

C4(小児科)病棟のベランダでは入院中の子どもたちが植えた花や野菜が育っています。色づき始めたトマトに思わずニッコリ!もっと大きく、赤くなぁれ♪
楽しみな収穫はもうすぐです。

日光の紫外線は5〜8月に強くなります。この季節、急激な日光浴はひどい日焼けを起こします。長時間、過度な紫外線を浴びると、「日焼け」という急性の障害に加え、慢性障害(しみ、しわ、皮膚がん)も起こります。

太陽の光には、眼に見える光(可視光線)のほかに、赤外線や紫外線が含まれています(図1)。紫外線は、波長の長いほうから、A波(UVA)、B波(UVB)、C波(UVC)に分類されますが、C波のすべてとB波の一部は、オゾン層などにさえぎられて地表までは届きません。オーストラリアなどではフロンガスによるオゾン層の破壊のため、地上に到達する紫外線のB波が増加しており、それに伴い皮膚がんの発生率が上昇しています。

衣服によるガード
つばの広い帽子、衣服、日傘などによる遮光を行いましょう。生涯を通して浴びる紫外線量の半分は、思春期までに浴びると言われています。紫外線へのガードは若いうちから心がける必要があります。

日焼け止めクリーム
日焼け止めクリーム(サンスクリーン)を使って、紫外線を積極的にガードするようにしてください。戸外で遊ぶときだけではなく、日常生活で浴びる日差しにも注意しましょう。使用にあたっては(表1)に示す数値が参考になります。

(表1)日焼け止めクリームの効果を示す数値
APF:紫外線B波をカットする指標(1〜50+) PA:紫外線A波をカットする指標(+〜+++)
通勤や買い物などちょっとした外出=10〜15程度
戸外で仕事やスポーツをするとき=25〜35程度
通勤や買い物などちょっとした外出=+程度
戸外で仕事やスポーツをするとき=++以上

紫外線は皮膚にいろいろな害をもたらしますが、うまく使えば皮膚病の治療に効果的です。紫外線を皮膚にあて、免疫反応や、細胞の増殖を抑えることによって皮膚病を治す方法です。尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、円形脱毛症、痒疹、掌蹠膿疱症など難治性の病気に有効です。特定の波長域の光線のみを発生するランプを用いた特殊な機械で、人工の紫外線を照射します。治療に際しては少しずつ紫外線量を増やしていき、皮膚が赤くならず、かつ治療効果の高い照射量を当てるよう調節していきます。

PUVA療法
当院の紫外線治療器(写真)は、UVAを照射することができます。UVAは皮膚の深くまで効果を及ぼすのですが、エネルギーが弱いので、紫外線に敏感になるソラレン(psoralen)という物質をあらかじめ外用して光線を照射します。患部の周囲を遮光することで患部のみに作用させることができる長所があるのですが、照射後の遮光が必要という短所もあります。急性の副作用には、過剰照射による日焼け症状、色素沈着などがあります。長期の副作用としては、慢性紫外線皮膚障害や発がん性などのリスクがあります。
ナローバンドUVB療法
近年開発された新しい方法です。UVBのなかでも治療に特に効果があるとされている波長(311nm)のみを照射する方法です。ナローバンドUVB療法では、光線療法に伴う日焼けの程度を抑えることができ、安全性においてPUVA療法よりも優れています。また、照射後の遮光も不要です。当院でもできるだけ早期にナローバンドUVBを照射できる紫外線照射装置を設置予定です。
文責:皮膚科部長 小粥 雅明
担当:部長 小出昌秋

当科では、赤ちゃんからご高齢の方まで、ほとんどすべての心臓の病気、血管の病気の手術治療を行っています。心臓病には、生まれつきの先天性心疾患、冠動脈が動脈硬化で詰まる狭心症や心筋梗塞、心臓の弁がいたむ心臓弁膜症などがあります。血管の病気には、大動脈がふくらむ大動脈癌、動脈硬化で下肢の動脈が詰まる閉塞性動脈硬化症、下肢の動脈が膨らむ動脈癌などがあります。当院では、過去10年間にお子さんの心臓病の手術を約800件、成人の心臓病や動脈癌の手術を約900件、手足の血管の手術を約500件行いました。2年前には國井医師が主任医長として着任し、より充実したチームで手術を行っています。
当科外来では、術前の患者さまには時間をかけて納得のゆく説明を行うよう心がけています。術後の患者さまには、安心して過ごしていただけるよう丁寧な診療を心がけており、かかりつけ医との連携も重視しています。他院で手術を勧められ、「もう少し詳しい話を聴きたい」「他の医師の意見も聴きたい」という方へのセカンドオピニオンも受け付けています。
心臓血管外科外来、セカンドオピニオン外来は完全紹介予約制です。受診につきましては、かかりつけの開業医の先生にご相談ください。

バセドウ病は過剰な甲状腺ホルモンにより体重減少・動悸などがでる病気です。抗甲状腺薬(甲状腺ホルモンの合成阻害薬)で治療を始めるのが一般的です。寛解まで1.5〜2年間の服用が必要ですが、副作用で内服が継続できない時や、抗甲状腺薬で甲状腺機能を正常にできない時にはアイソトープ治療や手術療法を行います。
アイソトープ治療は、甲状腺ホルモンの材料であるヨードに放射能を持たせた放射性ヨードのカプセルを内服し、甲状腺ろほう細胞を破壊させる治療です。外来治療が可能で、心臓病や肝臓病などの慢性疾患がある場合も安全に行うことができます。将来的に甲状腺機能低下になる可能性がありますが、甲状腺ホルモンを内服すれば問題ありません。
治療を希望される方は、当院内分泌内科にご受診ください。

内分泌内科部長 源馬理恵子

更新 2009.8.1