グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ

妊娠できるか心配なあなたへ



妊娠できるかどうか心配です

いまのあなたには子供をつくりたいと思うパートナーがすでにいるのかもしれないし、まだいないのかもしれません。でもいつか子供を授かって新しい家族をつくりたいと思っていることでしょう。

妊娠できるかどうかをあらかじめ診断する方法はありません。相手がきまっている場合でも妊娠できるかどうかを予測することはできません。
自分が妊娠できないかもしれないと思ったのはどうしてでしょう? 
  • 生理痛がひどいから 
  • 生理がなかなかこないから
  • 性交時に痛みが強く積極的になれないから…

クラミジアの感染や子宮内膜症、子宮筋腫などの病気は妊娠しにくい原因になることがあります。生理周期が長い場合はうまく排卵できていないこともあります。気になる症状からみつかる婦人科の病気は少なくありません。気になる症状がある場合には婦人科での診察と検査が薦められます。
すぐに妊娠を考えない場合でも、LEPによる月経困難の治療や子宮内膜症の治療をすることは将来のよりよい妊娠できる環境を維持するためにも役立ちます。
妊娠を考えているカップルで妊娠までの期間を研究した報告では、6ヶ月以内に妊娠する可能性は>50%、 1年で >80%、 2年で>90%といわれています。以前には2年以上だった不妊症の定義は、2015年より日本でも国際標準にならって1年以上に変更されました。妊娠について不安がある場合なら6ヶ月、特に心配なことがない場合でも1年以上、妊娠しなかった場合には専門施設での検査と治療が勧められます。

ブライダルチェック

  • 子宮頸がん検診
  • クラミジア、淋菌の抗原・抗体検査
  • CA125 (子宮内膜症)
  • 超音波/MRIによる子宮と卵巣の検査
  • 卵巣、甲状腺のホルモン検査
  • 精液検査(男性)
※ 検査の内容により検査費用は自費になります

わたしのせい?あなたのせい?

妊娠しにくい原因には女性側、男性側それぞれにあります。双方に原因になる病気があることもありますが、はっきりした原因がわからないことも多いです。

次の子が授からない

初めての妊娠では特に気にすることもなく、自然に授かった。
出産と子育ては大変だけどそろそろもう一人子供がほしい。
兄弟姉妹をつくってあげたい。

またすぐ妊娠するとおもっていたけど、なかなか授からない。
子育てがたいへんで以前のように妊娠するチャンスをなかなか持つことができない・・・

帝王切開の分娩のあとでは、子宮にできた帝王切開の傷跡が原因で妊娠しにくくなることがあります。

二人目以降の妊娠が難しいケースは少なくありません。以前に妊娠したときと比べるとあなたを取り巻く環境は大きく変わっています。前はふつうにしていて妊娠したのに、いざ妊娠したいとおもうとなかなか妊娠しない。そんな悩みにもお応えします。

子育てや仕事などが原因で、夫婦生活の時間をとることが難しいかもしれません。病院で排卵推定を行うことで性交あたりの妊娠率を上げることができます。性交渉が難しい場合にも人工授精は負担の少ない有効な治療です。

わたしたちは二人目以降の妊娠についても積極的に応援します!

子宮筋腫と言われたのですが…

子宮筋腫は良性の腫瘍です。人類にできる腫瘍で最も頻度が高い腫瘍ともいわれ、小さなものも含めると、30歳以上の女性の20~30%にみられます。

がん(悪性の腫瘍)ではありませんが、貧血や痛みなどさまざまな症状の原因となります。
筋腫は卵巣から分泌される女性ホルモンによって大きくなり、閉経すると、小さくなります。
過多月経(貧血)や月経困難(生理痛)の原因になることがありますが、その症状は大きさと場所によりまちまちです。
できる場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)に分けられ、子宮内膜に影響を与える筋腫は過多月経(貧血)の原因になるだけでなく、妊娠しにくい原因になることがあります。
そのため子宮筋腫が妊娠しにくい原因になるかどうかを判断することは難しいです。
同じような子宮筋腫でも妊娠に影響することもあれば、影響しないこともあります
わたしたちは、なかなか妊娠しない状況だったり、痛みや貧血などの症状がある場合は手術治療をお勧めします。
子宮筋腫を治療するかどうかの判断は難しいことが多いです
わたしたちは、腹腔鏡や子宮鏡といった低侵襲手術を中心として、最適な治療方針をご提案いたします。

子宮内膜症と言われたのですが…

子宮内膜症は痛みと不妊とがんのリスクについて考える必要がある病気です。卵巣にできる卵巣嚢腫(内膜症性嚢胞、チョコレート嚢腫)と子宮にできる子宮腺筋症(腺筋腫)が主な病態です。

骨盤内にできた子宮内膜症は卵巣や卵管のまわりの癒着の原因となり、卵巣にできた内膜症(チョコレート嚢腫)は嚢腫そのものが卵胞の発育に影響するとも考えられています。手術による治療は卵巣機能(卵巣予備能、残された卵子の数)を低下させることもあり、手術の実施には高度な技術と専門性が求められます。
子宮内膜症、とくに卵巣にできた内膜症性嚢胞(チョコレート嚢腫)の治療方針は、みなさんの現在の状況により大きく変わるため、悩むところです。また施設や医師によっても方針が異なることも多い部分があります。卵巣嚢腫を摘出しない方が、卵巣予備能(卵の数)を維持することができますが、採卵時の穿刺により感染や下腹部痛が悪化する可能性もあります。手術で内膜症性嚢胞(チョコレート嚢腫)を取り除くことで、卵胞発育によい影響があるかもしれません。
わたしたちは妊孕性(妊娠できる能力)をできるだけ維持するにはどのような方法が適切なのかを個別に検討します。AMHの値、卵巣嚢腫の大きさ、卵管の通過性などを総合的に評価し、みなさまの状態に合わせた適切な治療方針をご提案いたします。
また、子宮内膜症は妊娠、出産後についても、閉経までの適切な治療が必要な病気です。

妊娠しても大丈夫ですか?

甲状腺の病気、糖尿病、心臓の病気、血圧が高い・・・
妊娠すると体の血液量はおよそ1.5倍となり心臓や腎臓への負担が増えます。自分とは違う遺伝子をもつ胎児を受け入れるために、母体の免疫機能も大きく変化します。流産や早産になりやすい病気もあります。妊娠しなければ問題のないことでも、妊娠することにより症状が強く出てきて慎重な管理が必要なことがあります。

ハイリスク妊娠、合併症のある方など、妊娠から出産までのリスクと管理について、関連する診療科と連携して安心して妊娠・出産が迎えられるようにサポートします。

妊娠前相談外来

ハイリスク妊娠、合併症のある方など、妊娠から出産までのリスクと管理について周産期の専門医師に相談することができます。(産科外来)

自分の精子が心配です

元気な精子がたくさん作られているかどうかは通常の検査や外見からはわかりません。精子の数や動きを調べる精液検査をすることで、はじめて見つかります。

体外受精で、なかなか妊娠反応(+)にならない

良好胚盤胞移植を繰り返しても、なかなか妊娠しない方がいらっしゃいます。
最近の研究から、着床しない原因がいくつか考えられています。
  1. 着床時期がずれている
  2. 子宮内膜の炎症(慢性子宮内膜炎、内膜細菌フローラ)
  3. 配偶子(胚盤胞)の染色体異常

1. 着床時期について

卵管で受精して胚はゆっくりと成長をつづけ、受精後5-6日目に胚盤胞となって子宮内膜に着床します。子宮内膜が着床できる時期は限られておりおおよそ24時間程度の着床に適した時期があることがわかってきました。体外受精ー胚移植では多くの方の着床時期に合わせて移植時期を設定していますが、反復不成功される方のなかには、この着床に適した時期(Implantation window)がときにずれることがあります。その人固有の着床時期が、実際の胚盤胞移植の時期と異なっていた場合、良好胚を移植してもなかなか妊娠に結びつかないことがあります。
着床時期を見る検査:ERA(約18万円)※実際の着床時期と同じ環境をつくって検査します。

2. 子宮内膜の炎症(慢性子宮内膜炎、内膜細菌フローラ)

子宮内部は腟と連続しており、体外環境として細菌叢を形成していることがわかっています。子宮内膜の細菌叢は乳酸菌(ラクトバシラス)が中心です。最近の研究では流産を繰り返したり、良好胚で着床がうまくいかない例の多くで他の細菌叢が増えていることがわかってきています。良好な細菌叢の構築は、体外受精だけでなく自然妊娠にとっても良い環境と考えられます。
子宮内膜フローラを調べる検査:内膜フローラ検査(約5万円)

3. 移植胚の染色体異常

見た目がよくて、発育が良好な胚盤胞のなかにも、染色体異常で妊娠がうまくいかないものが多くあることが知られています。染色体異常の配偶子(移植胚)が占める割合は年齢により大きく異なっており、20代後半での染色体異常の比率が10-20%に対して、40歳では50-80%の胚は、見た目と発育が良好でも染色体異常により発育できない胚であるという報告もあります。

移植胚の染色体を調べる検査は、海外では広く行われていますが、日本国内では限られた条件下で行われています。
正常核型が含まれているかどうかを事前に知る方法はなく、現在の日本の状況では、きちんと発育する胚にめぐりあうまで、胚移植をつづける以外に方法はありません。

セカンドオピニオン

わたしたちは手術治療を行なっている生殖医療の専門施設として、みなさまのセカンドオピニオンを受け入れています。

セカンドオピニオンでは基本的にご持参いただいた検査資料をもとに、現在の医学水準において適切と思われる治療方針の選択について、女性、男性それぞれの領域の専門家(生殖医療専門医、内視鏡技術認定医)にみなさんの疑問点や心配なことについてご相談いただくことができます。
セカンドオピニオンは保険適応がなく自費の診察となり、当日の検査や診察はありません。
十分な診療時間を確保するために、完全予約制で診療を行なっています。

PAGETOP