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PET検査のしくみ

更新日:2015年11月2日

PET検査のしくみ

体の細胞はブドウ糖をエネルギーとして活動しています。特に、がん細胞は正常細胞に比べ3~8倍のブドウ糖が必要なことが分かっています。

18F-FDG※を注射し、PET装置で全身分布を調べます。

※18F-FDG
FDGはフルオロデオキシグルコースの略で、ブドウ糖(グルコース)に似た化合物です。
18F-FDGは、18F(フッ素)という陽電子(ポジトロン)を放出する放射性同位元素で標識した薬剤で、体にはブドウ糖と同じように取り込まれます。ただしブドウ糖と違う点は18F-FDGが尿といっしょに、腎臓、尿管、膀胱を経由し体外に排泄されることです。

半減期(物理的半減期)
半減期とは放射性同位元素の数(放射能の強さ)が1/2になるのに要する時間のことをいいます。18Fの場合110分です。

正常細胞に比べがん細胞に18F-FDGが多く集まるため、がんを見つけ出すことができます。
PET検査では以下に挙げる事由において、診断が難しい場合があります。

1.見つけにくいがん
胃がん・前立腺がん・肝細胞がん・胆道がん・高分化型肺がん・白血病・腎臓、尿管、膀胱など尿路系のがんや膀胱近くに位置する臓器のがん[前立腺がん、子宮頸がん](尿中に排泄される18F-FDGの影響で検出困難なことがあります)

2.がんとの区別が難しい場合
炎症→肺炎の炎症巣、良性の肉芽腫疾患など
運動→前日のテニス、ゴルフ、ジョギング、水泳などで筋肉に異常集積することがあります

3.血糖値が150mg/dlを超えている場合
PET検査では、血糖値により大きく影響される性質があり、糖尿病の患者さまの場合は18F-FDGが筋肉に集まりやすいため、検査の精度が落ちる場合があります。

以上がPET検査の弱点とされていますが、PETの得意とするがんも、すべて発見されているわけではなく、見つからないケースも考えられます。

PET-CTとは

PET-CTは、PETとCTの良い点を融合させた最新のがん検査方法です。 PETは、がんなど体の中で、活発に活動している部位を表示します。一方、CTは体の解剖画像を提示します。今回導入する最新型のPET-CTでは、これらの情報も融合することで、がんをより正確に診断できます。

PET検査の被ばく

PET検査ではごく少量の放射性医薬品(18F-FDG)を体内に投与(静脈注射)して検査を実施しますので、放射線被ばくがあります。被ばく線量はPET検査を1回受けた場合、2.2mSV*(ミリシーベルト)程度であるといわれています。当センターのPET検査はより精度を高めるために、CTを同時に撮影します。トータルの被ばく線量は6mSV程度となります。これは診断用CTの被ばく量である8~20mSVに比べても少ない線量です。PET検査での被ばくにより急性の放射線障害が起こることは、まずありません。
*国連科学委員会の報告書による世界平均の被ばく量です。
【PET製剤の副作用について】
PET検査で使用する製剤については気分不快、発熱、血圧低下などが発生する可能性がありますが、重篤な副作用についてはほとんど報告はありません。

当院では、PET検査において、FDGという放射性薬剤を注射をする時に術者の被ばくを極力少なくして患者さんの体格に合わせた適正な放射線量で検査を行なうために、自動投与装置を使用しています。
従来の装置は一度に患者さま一人分の薬剤しかセットできませんでしたが、新装置では一日の検査分(約15人)の薬剤が一度にセットできるため大幅な作業の効率化が図られ、術者の被ばく低減にもつながります。

「自動投与装置」
放射線を遮へいするため鉛で出来ており
総重量は400Kgもあります

自動投与装置の内側