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生理検査

更新日:2017年10月26日

生理検査項目の説明


心電図

心電図

心電図

■心電図って?
心臓には弱い電流が流れていて、その刺激によって心臓が収縮して血液を送り出しています。この電流を波形として記録するのが心電図です。

■何がわかるの?
不整脈(脈の乱れなど)や虚血(心臓の血管が細くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなること)の有無をみます。目的に応じて、長時間記録したり、運動負荷をかけることもあります。

■検査方法とお願い
上半身裸でベッドに寝て、手首・足首・胸に電極をつけて記録します。
セーターなどの静電気が起きやすい服やストッキング・タイツ類は脱いでいただきます。
動いたり力が入ったりすると記録が難しい場合があります。体の力を抜いてリラックスするようお願いします。

運動負荷検査

運動することにより心臓に負担をかけて、狭心症・心臓の血管の動脈硬化の有無や不整脈の程度を調べます。運動負荷心電図には、マスター心電図とトレッドミル検査があります。

マスター心電図

マスター心電図

■マスター心電図
 まず、安静時の心電図を記録します。その後、音に合わせて階段の昇り降りをします。一定時間が経過したら再度心電図を記録し、運動前の心電図と比べます。 

トレッドミル検査

トレッドミル検査

■トレッドミル検査
胸に心電図の電極、腕に血圧計を装着します。ベルトコンベアーの上を歩き、運動中の心電図と血圧を記録します。ベルトコンベアーは、一定時間ごとに早くなり、傾斜もきつくなりますので、走る場合もあります。
着替え(運動しやすい服装)をご持参ください。

ホルター心電図

ホルター心電図

ホルター心電図

携帯型の心電計を胸に装着し、心電図を約24時間記録します。日常生活の中での心電図の変化を調べますが、器械の都合により入浴を控えていただく場合があります。また、電気毛布や電気カーペット類は記録に影響を与える場合があるので使用しないでください。

R-R間隔

電極を手足に装着し、安静での心拍数の変動をみる心電図検査です。当院では、連続100拍の計測を3回行います。
これは自律神経障害の有無をみる検査で、糖尿病などの末梢神経障害の指標となります。

ABI/PWV

ABI/PWV検査

■どんな検査をするの?
動脈硬化の程度を調べるために、ABI/PWV検査を行います。
ABIとは「下腿-上腕血圧比」の略称、PWVとは「脈波伝播速度」の略称で、それぞれ血管の狭窄の程度、血管の硬さがわかります。分かりやすく言えば、ABI/PWVとは血管年齢を表す値になります。

■どのように検査するの?具体的に何が分かるの?
上腕と足首の血圧を同時に測り、動脈硬化の状態を調べます。ABI/PWVを測定することは、心臓病や糖尿病などの重大な病気を見つけるための手がかりとなります。
検査時間は約10~15分です。

脳波検査

■脳波って?
脳が活動するとき、脳には弱い電流が流れています。この電流を波形として記録するのが脳波検査です。

■何がわかるの?
てんかんの異常波の有無や意識障害の程度など、脳の活動に異常がないかを調べます。また、負荷をかけて脳波の変化をみたりします。

脳波検査

脳波検査

■検査方法とお願い
頭と耳たぶに小さい電極をつけて検査します。電気を流すのではなく、脳に流れる電流を記録するもので、特に痛みも伴いませんのでご安心ください。
電極をつけるためにペーストというクリーム状のものを使用します。お湯で簡単に洗い流せますので、ご希望であれば検査後に検査室の洗面所にて洗髪してください。タオル、シャンプー、ドライヤーはご用意しております。
検査は、基本的にベッドに仰向けに休んで目を閉じた状態で行います。また、以下の負荷にご協力いただきます。
開閉眼目を開けたり閉じたりします。
光刺激目の前でライトを点滅させます。
過呼吸3分間深呼吸をします。
睡眠賦活睡眠時記録の依頼がある場合に行います。
寝始めの記録も重要なので、電極を装着してから寝ていただきます。自然に眠ることが望ましいのですが、眠れない場合は眠りやすくするお薬を使用することがあります。
できるだけ睡眠不足の状態でお越しください。

超音波検査

■超音波って?
人の耳には聞こえない音を超音波といいます。音は空気を振動させながら波として進みます。1秒間に振動させる回数が多いほど高い音になります。どんどん回数を多くして1秒間に2万回以上になると、人の耳には聞こえない音=超音波になります。

■超音波検査って?
プローブという手持ちの機器を体にあてて体内に超音波を送ります。音波は、肝臓や腎臓などの臓器に当たって反射します。反射した音波はプローブを通して器械に戻り、画像や音で表示されます。これにより、臓器の状態を知ることができます。たとえば、腫瘍や結石など異物の存在を調べることができます。
超音波検査は放射線(レントゲンやCT)とは異なり、被爆することがありません。非侵襲的で苦痛を伴わずに検査を行うことができます。

腹部超音波検査

腹部エコー

■腹部超音波検査で何がわかるの?
腹部超音波検査は肝臟、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓などの実質臓器においてその威力を発揮します。また、条件によっては膀胱、子宮や消化管(胃、小腸、大腸)、胎児なども検査対象になります。
人体構造の断層面を描出することにより臓器の大きさの計測や胎児などの診断、さらに胆石、腎結石などの結石や肝臓がん、肝血管腫などの腫瘍のような異物の存在を診断します。近年では機器の進歩もあり、腸閉塞や虫垂炎など急性腹症の診断においても超音波検査は重要な役割を果たしています。これらの所見は超音波検査だけで確定診断がつくというものではありませんが、超音波検査で指摘することにより、いち早く精密検査(CT、MRI等)を行うことができます。
このように超音波検査は簡便に様々な診断が可能であり、今や診療においてなくてはならないものになっています。

左尿管結石

胆石

転移性肝腫瘤

転移性肝腫瘤

胆嚢隆起性病変

胆嚢隆起性病変

■検査方法とお願い
腹部(胸下から腰骨まで)を出した状態で仰向けに寝て、両腕を頭の方に挙げていただきます。観察しやすくするために、深呼吸をしてお腹を膨らませたり、数秒間息止めをしたりします。必要に応じて横向きに寝ていただく場合もあります。基本的には痛みを伴う検査ではありませんが、肋骨の間や骨の上を押さえた際などに強い痛みがあれば、遠慮なくお申し出ください。
食事により見えにくくなる臓器があります。胆嚢という臓器は食事をすると胆汁が分泌され収縮、内部が狭くなって観察が困難になりますので、検査前の飲食はお控えください。
また、膀胱内部や背面にある臓器を観察のため、検査前にトイレに行かず尿をためておくことが望ましいです。
検査時間は約20分です。

心臓超音波検査

■心臓超音波検査で何がわかるの?
主に心臓の大きさや厚さを計測したり、心臓の動きを観察したりします(図1)。
また、心臓の部屋を分けている弁の形態や動き、血液の逆流の有無を調べます(図2)。
必要に応じて、血流の早さの測定も行います。

図1.左室長軸断層

図1.左室長軸断層

図2.心尖部四腔断面

図2.心尖部四腔断面

心エコー検査

心エコー検査

■検査方法とお願い
左を下にした姿勢か仰向けになっていただきます。検査は強い痛みを伴うものではなく、被爆もありません。また、食事制限も必要ありません。
超音波は空気を通過しないため、肺が妨げになることがあります。その場合、適切な画像を得るために息どめをお願いすることがあります。
また、超音波は骨を通過できないので、骨と骨の間にプローブを当てて強く押すことがあります。
検査時間は約30分です。
※ 検査時間は30分ですが、検査目的などによってそれよりも長くかかることがあります。
検査前にお手洗いを済ませるようご協力ください。

甲状腺超音波検査

■何がわかるの?
甲状腺に超音波を送り、反射してきた信号を画像化して甲状腺の大きさや腫瘤などを観察します。あわせて、副甲状腺の大きさや周囲のリンパ節が腫れていないかも調べます。
甲状腺は首の中央部に位置し、気管を取り巻くように存在する臓器です。重さは成人で約20gあります。副甲状腺は甲状腺の裏側に、上下左右4個存在します。

正面像

■検査方法とお願い
検査時は仰向けになり、首を伸ばした姿勢を取ります。
前開きや首まわりの開いた服装をお願いします。タートルネック・ハイネックの服装はご遠慮ください。また、ネックレスやネクタイは外していただきます。
検査時間は約20分です。

甲状腺横断像

甲状腺横断像

甲状腺腫瘤(のう胞)

甲状腺腫瘤(のう胞)

■四肢血管エコーでは何をみるの?
∟四肢動脈エコー
…血流波形を計測することで血管が狭くなったり閉塞したりしていないかを調べる検査です。

左大腿動脈の血流波形(正常)

右大腿動脈の血流波形(狭窄)

∟四肢静脈エコー
…血栓を探す検査でエコノミークラス症候群が疑われる患者さんでもこの検査が実施されています。

左大腿静脈内血栓

左大腿静脈内血栓

左大腿静脈内血栓

■検査方法とお願い
大腿の付け根から足首までの血管を観察するため、ズボンや靴下を脱いで、仰向けでベッドに寝て検査を行います。
着脱が容易な服装で来ていただくとスムーズに検査を開始できます。
血管走行に沿って、エコー画像に色を入れながら血流が保たれているか検査していきます。
静脈を見る検査では、血管を軽く圧迫しながら血栓はないかを調べていきます。
なお、画像は映像を見やすくするため、部屋を暗くして検査を行います。検査時間は約20~30分です。

肺機能検査

肺機能検査

肺機能検査

■呼吸機能検査って?
呼吸器(肺や気管支など)のはたらきを調べる検査です。主に以下の2点を調べます。
① 換気機能:息を吸ったり吐いたりすることによって行われる、肺での空気の入れ替え機能
② ガス交換機能:肺胞で行われている(酸素を体内へ取り込み二酸化炭素を体外へ排出する)空気の入れ替え機能

■何がわかるの?
喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・間質性肺炎・肺気腫などの呼吸器の病気の診断や治療の経過観察に有用です。肺の大きさや硬さ(弾力性)、気道が狭くなっていないか、ガス交換がスムーズに行われているかどうかなどがわかります。喫煙によって肺の機能は低下しますので、自覚がなくても検査をするとその変化が現れていることがあります。また、全身麻酔の手術を受ける方の術前検査としても行い、手術に耐えられる十分な肺機能があるかを確認します。

■検査方法とお願い
・鼻栓で鼻をつまみ、マウスピースをくわえて口で息を吸ったり吐いたりしていただきます。口の両端から息がもれないように注意して検査を行います。
・胸いっぱい息を吸って限界まで吐くこと、一気に勢いよく吐くことが大切なポイントとなります。正しい検査結果を出すために、かけ声に合わせて一生懸命呼吸をしてください。ご協力をお願いします。
・なお、検査前の喫煙はお控えください。また入れ歯を外していただく場合があります。

薬効

気管支拡張剤の効果をみる呼吸機能検査です。VCとFVCの測定を行った後、気管支拡張剤を吸入し、15分後再度FVCを測定します。気管支拡張剤を吸入する前後での値や波形の改善または変化が見られるかを検討します。主に、気管支喘息や慢性気管支炎など気管支疾患の診断に有用です。検査時間は30分前後となっています。

呼気一酸化窒素検査

■呼気一酸化窒素検査って?
呼気中の一酸化窒素濃度を測ることで気道の好酸球性炎症の
程度を調べる検査です。喘息の補助診断、治療のモニタリングに用いられます。
呼吸機能検査(換気機能やガス交換機能を調べる検査)と
比べて、身体的負担が少ないです。

■検査前の注意事項
検査の前には、以下のことを控えていただきます。
・検査1時間以内の飲食物(飲食物に含まれる成分により、呼気一酸化窒素濃度が変動する可能性があるため)
・検査1時間以内の喫煙(喫煙直後では呼気一酸化窒素濃度が低下する可能性があるため)

■検査方法
①息を全部吐きます。
②装置に付いているフィルタを口にくわえて大きく吸います。
②フィルタをくわえたまま一定の強さで10秒間息を吐き続けます。
④2分程で結果が表示されます。

耳鼻科領域検査

標準聴力検査(純音)

■どんな検査なの?
 周波数ごとの聞こえ方がどの程度かを調べる検査です。また、聞こえの悪さがどの部位の異常によるものかを判断することができます。外耳~中耳の障害の有無を調べる気導の検査と、中耳~内耳の障害の有無を調べる骨導のけんさとがあります。

■どのように検査するの?
※気導の検査
ヘッドホンを両耳にあて、高音から低音まで7種類の異なる周波数の音を聞きます。
※骨導の検査
ヘッドホンの端子を耳の後ろにあて、高音から低音まで5種類の異なる周波数の音を聞きます。
《左右別々に検査を行い、聞こえる最も小さな音の大きさを調べます。》

■結果の判定

ティンパノメトリー

■どんな検査なの?
 耳の中の鼓膜や中耳に疾患が疑われるときに行われる検査です。鼓膜に陽圧や陰圧を加えながら鼓膜の動きやすさを調べます。

■どのように検査するの?
 耳につけた検査用のプロープ(耳栓)から鼓膜に向けて空気圧を発すると、それが鼓膜にあたって戻ってきます。その戻ってきた空気圧を測定し、ティンパノグラムというグラフにして分析を行います。

■結果の判定
▼《ティンパノグラム》

耳小骨筋反射検査

■どんな検査なの?
 耳の中に「耳小骨」と呼ばれる、音を内耳に伝える骨があります。その耳小骨に付着する筋肉が収縮するかを調べる検査です。正常であれば、大きな音を聞くと内耳の障害を防ぐために耳小骨筋が収縮します。

■どのように検査をするの?
 検査を行う方の耳にプロープ(耳栓)を入れ、反対耳にはヘッドホンを付けて検査します。徐々に大きな音を聞いていただき、耳小骨の収縮の様子を波形として表示します。

耳管機能検査

■どんな検査なの?
 耳管とは鼻咽腔と内耳をつなぐ管で、気圧などによって鼓膜に掛かる圧力が変化すると、開閉して内耳の内圧を外圧と等しくする働きをしています。この耳管の圧力調節機能に以上がないかを調べます。

■どのように検査をするの?
 鼻に音源のスピーカーを入れて耳にヘッドホンを当て、マイクロホンから音を出します。耳管の働きが正常であれば、つばを飲み込むことにより耳管が開閉し、音の聞こえを波形として表示します。

ABR

■ABRってどんな検査なの?
通常の聴力検査をすることができない乳幼児などに対し、音が聞こえるかどうかを脳波の反応を見て行う検査です。内耳(蝸牛)から脳までの、聴神経の伝達経路のどこに障害があるかもわかります。

■どのように検査をするの?
この検査は、 ベッドに横になり(乳幼児の場合は眠った状態で行います)、左右の耳たぶと頭部(2ヶ所)の計4ヶ所に電極を貼り付け、両耳にヘッドホンを装着します。ヘッドホンから音が聞こえると、脳が反応して脳波に変化が生じるため、その波形をコンピューター処理して画面に表します。

■結果の判定
音刺激を与えてから1/100秒以内に5~7個の波形が現れます。それぞれ、Ⅰ波は蝸牛神経、Ⅱ波は蝸牛神経核、Ⅲ波はオリーブ核、Ⅳ波は外側毛帯、Ⅴ波は下丘に対応しています。音刺激からⅠ~Ⅴ波の形や出方により、どこに障害があるかわかります。

正常例

正常例

難聴例

難聴例

【解説】正常波形(左)は、ⅠからⅤの山がきれいに出ています。一方、難聴例(右)では、同じ大きさの音刺激で5つの山がはっきりしません。

新生児聴覚検査

新生児聴覚検査

新生児聴覚検査

当院では、新生児スクリーニング検査として、産まれた翌日以降に簡易ABRを行っています。赤ちゃんが寝ている間に、おでこ、首の後ろ、肩に電極シールを貼り付け、ヘッドホンから音を出して、聞こえているかを調べます。

検査時間は5~15分程度です。

その他の検査

呼気テスト

■呼気テストって?
胃がんや胃潰瘍の原因となるピロリ菌が認められるかを調べる検査です。

■検査前の注意事項
検査の注意点として、診断薬とピロリ菌との反応が速やかに行えるよう、検査8時間前からは絶食とし、必要以上の水分摂取を控えて頂きます。

■検査方法
①呼気パックへ息を吹き込みます。
②錠剤を一錠飲んで、身体を左側臥位で5分間安静にします。
③座位で15分間安静にします。
④もう一度呼気を採取し終了です。