グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


ホーム  > 医療技術職  > 放射線部  > 放射線治療室  > 品質管理活動例

品質管理活動例

装置の品質管理・・・強度変調放射線治療検証について

当院では主に強度変調放射線治療(IMRT)を行っています。IMRTの治療計画は専用の治療計画装置を用いて行っています。ここで作られた治療計画は理論値であるため、実際の放射線治療機器で計画通りに照射を行うことができるか確認することが重要です。そのため、実際に患者さんへの照射を開始する前に様々な測定器を使用して確認を行っています。これをIMRT検証と言います。当院では以下のIMRT検証を行っています。
 
 1. 線量計を用いた絶対線量測定
 2. 三次元検出器を用いた線量分布検証
 3. ファントムとフィルムを用いた線量分布検証
 4. リーフ駆動のエラー量計測

装置の品質管理・・・放射線治療装置の始業点検

放射線治療装置が毎日正確に安定して動く事を保証するために、毎朝始業点検を行います。当院ではMatriXX及びIC Profilerという装置を用いて使用するすべての放射線についてチェックを行っています。これらの装置ではビームの線量、平坦度、対称性、照射野サイズの測定を短時間に効率的に確認することができ、経時的変化もグラフ化して確認しています。別系統の測定器を使用し(ダブルチェックとして)放射線治療装置の状況を確認することが、安全かつ高度な医療の提供には重要だと考えられます。

装置の品質管理・・・放射線治療機器の品質管理体制

 放射線治療を安全に精度良く行うために放射線治療機器の品質管理を行っています。治療機器の品質管理は多岐に渡ります。各々の点検項目について必要な頻度(例えば毎日・週1回・年1回など)を定めて、計画的に品質管理を行うことが重要です(外部放射線治療装置の品質管理プログラム)。
 品質管理の結果は当院の品質管理担当者と外部アドバイザーが確認をして異常がないかを判断しています。もしここで異常が発見された場合は早急にメーカーと対応をすることで、患者さんに影響を与えないように努めています。
 また、品質管理の結果は週1回の会議にてスタッフ間で情報共有をし、年に2回の放射線治療品質管理委員会でも報告を行っています。

照射技術の品質管理・・・高精度放射線照射を実現させるための取り組み

従来、毎日の放射線治療部位の決定には皮膚マークと呼ばれる印を利用していました。しかしこれでは限られた場合を除いて誤差が大きく、確実で適切な放射線治療を目指す場合には大きな問題です。そこで当院では、放射線治療装置に画像収集装置を搭載させ、全ての患者さんの毎日の治療部位の正確な位置合わせや、治療中の標的の動きなどの監視に利用しています。
照射位置照合にはOBI(On Board Imager:kV系画像収集装置)が有用です。精度1mm以内が目標です。EPID(Electric Portal Imaging Device:MV系画像収集装置)を使用すると照射中の照射位置がほぼリアルタイムで観察可能です。これらの精度を実現するためには、日々の精度管理が重要です。毎朝の始業点検時に2mmΦの鉛玉を封入したファントムを撮影し、装置が認識する中心が常に正しいことを確認します。

OBI

EPID

左は2mmΦ鉛球封入ファントム、右はその撮影画像

患者さん中心のサービス…放射線治療の動画

実際の治療状況を理解し協力して治療を受けていただくために、治療計画CT撮影前に待合にて当院で作成した放射線治療の動画を見ていただいています。動画には放射線治療室への入室から退室までの一連の流れと、治療時の簡単な注意事項が紹介されています。
また、治療計画CT撮影の際には、治療用固定具作成の様子を作成前にあらかじめタブレット端末にて動画で紹介しています。
初めて放射線治療を受けられる患者さんは、放射線治療の状況や固定具作成の様子等について様々な不安を抱いていらっしゃいます。あらかじめ動画を見ていただくことで、安心して放射線治療を受けていただけたらと考えています。

安全管理体制・・・地震・火災への取り組み

放射線治療スタッフも地震・火災発生時における個々の役割や初期活動の確認に取り組んでいます。特に避難訓練は重要な取り組みです。定期的なマニュアル改訂や防災用品の確認更新も行っています。
当院では常時18~20名のスタッフがおりますので、各治療室・CT室・診察室・待合エリアのそれぞれで初期活動、避難誘導を行います。様々な状況に対応できるよう定期的に訓練を行っていますので安心して治療をお受けいただけます。

地震火災へのとりくみ

安全管理体制・・・緊急時シミュレーション

急変時の対応と造影剤に伴う副作用への対応を検討し、患者さんが毎日安心して治療を受けることができるような環境を目指しています。治療中治療室にお一人になる患者さんの体調が変化した場合やCT撮影での造影剤副作用出現時に、速やかに対応できるようなスタッフのマニュアルを作成しました。
治療中体調の変化が起こった場合、技師は速やかに治療室へ訪室し、他のスタッフの応援を呼びます。救急物品をそろえ、駆けつけた医師や看護師が患者対応します。入院中の患者さんは、所属病棟へ・外来の方は、救急外来へ速やかに搬送できる体制を整えました。マニュアルとシミュレーションを通してスタッフの役割を明確にし、日々の業務に取り組んでいます。

CT室緊急時シミュレーション