消化器外科fellowshipプログラム

1. 外科専門医取得後の医師を対象に、subspecialityとしての消化器外科に特化した専門的な研修を行います。

2. 消化器外科全般の研修を基本に、将来志望する専門領域での研修に重点を置いたローテーションが可能です。

3. 希望により、選択期間での消化器外科以外の関連診療科研修も可能です。

4. 内視鏡外科学会技術認定医4名（3領域）の指導の下、豊富な症例を基に内視鏡外科技術認定医を目指した手技を基礎から学ぶことができます。

5. 定員の範囲内であれば、半年～1年程度の短期研修の受け入れも可能です。

6. 学術活動にも力をいれており、各学会の上級演題での発表や英文での論文投稿などの指導が受けられます。希望者は専門研修期間中に社会人大学院生となり、学位を取得することも可能です。

・外科専門医を取得している、または外科専門医取得に必要な研修を修了予定であること

・消化器外科領域に関する高度な修練を希望すること

１）外科専門医としての基本的診療能力をもとに診療に従事し後進への指導が行えること
２）消化器外科領域の専門的診療能力を習得すること
３）上記に関する知識・技能・態度と高い倫理性を備え、標準的な医療を提供できる消化器外科専門医となること
４）消化器外科専門医の育成や、外科関連領域（救急やAcute Care Surgery）専門医の消化器外科領域の診療能力向上を通して、地域医療や国民の健康・福祉に貢献すること

上部消化管外科、大腸肛門科、肝胆膵外科・Acute Care Surgeryを6ヶ月ずつローテーションし、手術・病棟管理の修練を行います。卒後3－5年次の外科専攻医への指導も行います。
2年間の研修修了時には、消化器外科専門医申請に必要な以下の条件を満たせるようにします。
　300例以上の手術経験（中・高難度20症例以上）
　50例以上の執刀経験
　経験術式規定
　　食道癌の手術3例、胃癌の手術10例（うち術者5例以上）、結腸癌の手術10例（うち術者5例以上）、
　　直腸癌の手術5例、膵頭十二指腸切除術5例、肝切除術5例、腹腔鏡下胆嚢摘出術10例（うち術者5例以上）、
　　腸閉塞の手術5例（うち術者3例以上）、急性腹膜炎の手術5例（うち術者3例以上）　
　学術活動：　
　　消化器外科学会総会または大会での発表を含めた３件以上の研究発表
　　筆頭論文1報を含む論文3報以上


■低難度の手術は指導的助手として後進への指導を行えることを目標とします。
　上部消化管外科：ヘルニア、胃局所切除など
　大腸肛門科：腹腔鏡下回盲部切除、腹腔鏡下S状結腸切除、開腹結腸切除など
　肝胆膵外科：胆嚢炎、低悪性度尾側膵腫瘍、肝部分切除など
　Acute Care Surgery：重症外傷、SMA塞栓などの特殊例を除く緊急手術全般


■高難度手術は指導医のもとで執刀し、消化器外科医としての技能の更なる向上を目指します。
　上部消化管外科：腹腔鏡下幽門側胃切除、腹腔鏡下胃全摘術など
　大腸肛門科：腹腔鏡下横行結腸切除、腹腔鏡下低位前方切除など
　肝胆膵外科：系統的肝切除、膵頭十二指腸切除、腹腔鏡下肝切除・膵体尾部切除など
　Acute Care Surgery：Damage Control Surgery,　SMA塞栓などの特殊例を含む緊急手術全般


■食道癌やロボット支援手術などの高度専門症例は、指導医のもとで手技を学びます。
　上部消化管外科：鏡視下食道亜全摘術、ロボット支援下幽門側胃切除・胃全摘・噴門側胃切除など
　大腸肛門科：ロボット支援下低位前方切除術など
　肝胆膵外科：血行再建を伴う膵頭十二指腸切除、肝門部領域胆管癌など


■執刀および指導的助手としての年間症例数は100例以上、助手を含めた年間総経験症例数は200例以上が目標です。


■学術活動
2年間のうちに、消化器外科学会総会または大会、その他の関連領域学会（内視鏡外科学会、肝胆膵外科学会、臨床外科学会、ヘルニア学会、胃癌学会、腹部救急医学会、Acute Care Surgery学会など）での学会発表を経験します。症例報告を中心に、和文・英文での論文執筆を行います。

・外科
・上部消化管外科
・肝胆膵外科・Acute Care Surgery
・大腸肛門科

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