グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



  • 浜松市在住の皆さま
  • 静岡市在住の皆さま
  • 事業所・団体の皆さま
ホーム  > 管理栄養士コラム  > おせちに込められた願い

おせちに込められた願い

2017年も残りわずかとなりました。新年を迎える準備はできていますか。

正月といえば「おせち料理」。1年の健康と幸せを願って、歳神様といっしょに家族そろってごちそうを食べます。

おせちの基本となるのが、「祝い肴三種」。
数の子と黒豆の他、関東では田作り、関西ではたたきごぼうと、地域によって内容は異なります。私の出身である岐阜の実家では田作りと、たたきごぼうが入っていました。皆さんの家のおせちはどうでしょうか。

おせちには、一つひとつに縁起の良い意味や願いが込められています。

数の子(ニシンの卵を調理したもの)
たくさん詰まった卵から子孫繁栄や子宝を祈願する縁起物とされています。
数の子には、鉄分の吸収を良くするビタミンB12が豊富に含まれます。
しかし、魚卵にはコレステロールが多く含まれるため、コレステロール値が高めの方は食べ過ぎに注意しましょう。

黒豆(黒豆を甘く煮たもの)
「まめ」は元来、丈夫・健康を意味する言葉です。
「まめに働く」などの語呂合わせから、無病息災、黒い色の力で邪気をはらうなどのいわれがあります。
大豆は、良質なタンパク質が豊富です。
大豆に含まれるイソフラボンは更年期障害や骨粗鬆症の予防に効果があります。黒の色素であるアントシアニンは目に良いとされ、抗酸化作用が高いことも特徴です。

田作り(カタクチイワシの素干しを甘辛く味付けしたもの)
作物がたくさん取れますように、と豊作を祈願する料理です。
イワシにはカルシウムや、味覚を正常にする亜鉛などのミネラルが豊富に含まれます。

たたきごぼう(やわらかく煮たごぼうを延べ棒で叩き調味料をしみこませたもの)
ごぼうは地中にまっすぐ根をはることから、縁起の良い食材とされます。
家の基礎が堅固であることを祈願します。
ごぼうに含まれる食物繊維の量は野菜の中でもトップクラスです。
便秘の解消、整腸、動脈硬化やがんの予防に効果があります。

まとめ

おせちには海の幸、山の幸などいろいろな食材が使われ、品数も多いため、いろいろな栄養素を摂ることができます。
しかし、おせちは保存食で、日もちのするものが基本の献立となっているため、糖分や塩分が多く含まれています。
出来れば塩や砂糖を控えめに調節し、素材の味を生かした手作りをお勧めします。

しきたり通りおせちをつくるのは、いまの家庭では大変なことかもしれません。
実は私も毎年正月は祖母の家におせちを食べに行くことが恒例となっており、「おせちは祖母の味」になりつつあります。
この機会に、今年の正月はおせち作りを教えてもらい、いずれは祖母の味を受け継いでいけるといいな、と思います。一つひとつに込められた願いや、含まれる栄養素による効果を知り、おせちを楽しく作っておいしく食べてみませんか。

今年も栄養士コラムをお読みいただきありがとうございました。皆様、よいお年をお迎えください。