「健康経営」が流行です。
初めてこの言葉を目にする方には、「健康」と「経営」まるで異なるものが組み合わさった違和感があるかもしれません。「健康」と「経営」は相反するもので、どちらかを大事にすればもう一方が損なわれるのでは、と思われた方にこそ「健康経営」を知っていただきたいと思います。
「健康経営」とは、法人が健全に成長するためには職員の健康に配慮した経営が不可欠という考え方です。職員が病気がち、疲れ切っているようでは法人としての成長は危ういでしょうし、法人は急成長したけど職員は皆健康を害してしまったのでは何のための成長ですか?と問いたくなります。「健康」と「経営」は「水と油」ではなく「一連托生」なのです。
では「健康経営」を推進します! と掛け声を上げても何から手を付けるのでしょうか?まずは、職員個々の健康に着目すること、組織の制度・風土に着目することの2つの視点から考えていきます。
健康づくり推進事業所宣言書(左)とホワイト事業所認定証(右)
孫子曰く「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。「敵」とは「病」、「己」は「生活習慣」とでも申しましょうか。攻めてくる「病」を知り尽くし、自身の「生活習慣」の改善を常に心がければ、「健康」に向かって勝ち進めます。具体的には、定期健診・人間ドックを受け、再検査が必要ならば必ず受け、検査結果に基づいた健康指導・生活習慣改善を実践する、ということです。自分の体のことは自分が一番分かっているから、とほったらかしでは孫子もガッカリです。
組織には職員の健康に常に配慮することをお願いしています。
孫子は言ってないかもしれませんが「世は相身互い(あいみたがい)」。この世は仲間同士が助け合って成り立っているという意味で、組織には仲間である職員の健康を守っていく姿勢が大事だということです。定期健診・人間ドックの提供はもちろんのこと、メンタルヘルス向上のためのストレスチェック、禁煙サポート、スポーツ推進、健康講座など、組織ぐるみで健康増進に取り組みます。また、長時間労働の是正、傷病からの復帰プログラムの整備、ハラスメント防止対策なども重要でしょう。
静岡県のふじのくに健康づくり推進
ホワイト事業所に認定されました。