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【最新号】理事 日下部行宏(2018年4月号‐ⅱ)病院は変化するもの 変化を続けないと生き残れない

 病院経営支援担当役員に就任した2017年1月から先月末(2018年3月)までで、慣れない出張の毎日、中耳炎から関節痛、歯痛、肺炎まで満身創痍の中、出張先の病院で受診しつつも、担当5病院に出張を重ねること約130回。これまで、私がこの1年で面談をした人数は約100人。同じ病院で働く直属の部下でもない彼らに、時に声を荒げたこともありました。共にお酒を飲みながら語らい、愚痴を聞いたり、逆に「私もつらい」と愚痴をこぼしたりしたこともありました。それでも、私自身が診療放射線技師として現場を経験し、技師長として部門をとりまとめ、、聖隷浜松病院の事務長として培ったそのすべての知識と経験を現場の皆にその魂まで差し出す覚悟で、職員に寄り添い、真正面から向き合い、そして病院経営を担う現場のリーダーの育成に心血を注いできた自負があります。現場のリーダーたちにアウトカム(成果)にこだわるような職場づくりをお願いし続けてきた1年余を経て、それぞれの病院の課題は着実に解決されてきました。そして現在、解決に向けて取り組んでいる課題は、1年前よりもはるかに課題の中身がレベルアップし、医療の質の追求の領域に入ってきています。それと同時に、日々浮かび上がる新たな課題に取り組みながら、経営支援に終わりはないことも実感しています。


経営支援に終わりはない

 そして、現場の職員のたゆまぬ努力の結果として、1年で大幅に経営改善ができた病院もあります。もちろん、前号に書いた通り、厳しい経営状態の中、特に私たちの“本拠地浜松”以外で戦う現場のリーダーが背負う重責、その苦悩も、私が現場に出向くようになりよくわかりました。何よりこの1年あまりの経営支援業務において、その舵取りができる現場のリーダーが育ったと確信しています。そして今、彼らは既に、2025年に向けた診療報酬・介護報酬の同時改定、病床機能の厳格化、地域で必要とされる医療の提供、そこに向かって、いち早く方向性を見出し、リーダーシップを発揮し、病院のあるべき方向への舵取りにその優れた能力と経験をいかす時を迎えています。私自身も、現場とともに改善に向けて取り組めたこの1年余、この年になって本当に勉強になったと実感しています。
 それから、経営支援業務が確立されていない中で、現場に出向いてきた法人本部企画課のスタッフも、短期的な目標を見出し、また先が見えないような長期的な課題への取り組みは途方にくれるほどの厳しいものもありますが、現場の声に耳を傾け、ともに解決策を考え続けました。まだ、結果がすぐに出なくとも、我慢し続けている状況でともに戦い彼らもまたこの1年で成長を遂げたと確信をしています。

新年度、新しいスタートを切るあなたへ 成果にコミットするということ

 どこの部署、どんな仕事においても、どんな状況においても、アウトカム(成果)にこだわることに責任を持って積極的に関わらなければいけないのです。どんな場所にいっても腐らず、実力を発揮してほしいです。新しい仲間とともに新たな目標に向かっていく。そんな中で、結果が出ないという現実に直面することもあるかと思います。新天地に行く方や新人さんに限らずすべての方に言いたいことは、「結果が出ないのは仕事をしていない。結果を出すことが仕事である」ということです。また、結果が出ないのは、手段と目的を取り違えていることが多くあります。手段のつもりでやっていることが、いつしか目的となり、計算書類や企画書を“作成してよかった”で終わってしまっているケースをよく目にします。そこを修正していくのも、現場で陣頭指揮を執り、指揮棒を振り続けるリーダーの役割だと言い続けています。語弊があるかもしれませんが、言葉遊びをしたりして仕事に甘えてはいけないと思っています。結果が出ない場合は、手段に誤りがあるなど、何かが間違っていると思わなくてはなりません。必ず、経営指標(収益、利益、患者数、単価)など何かの数字に「結果」は出るものです。一生懸命やっているのはわかっているけれど、赤字が出続ければ病院存続は危うくなります。黒字だったとしても、質の向上への取り組み、地域ニーズへのスピーディーな対応を一瞬でも怠れば、経営は一瞬にして(赤字に)逆戻りしてしまうものです。
 適者生存の時代に生き残る病院を作るためには、現場のリーダーたちが、成果がでるまで粘ることができるかにかかっています。成果が出るまでやり続けられる人が本当の病院経営者だと思います。だからこそ、今年度も、老体に鞭打って、彼らに、「愛あふれる檄」を送り続けます。

理事 日下部行宏の実践躬行の履歴はこちらから

プロフィール

理事 日下部行宏のプロフィール
座右の銘未来は必然
すべてのことは起こるべくして起こる
家族構成妻・1男1女・孫4人
最近読んだ本経営関係の雑誌
ストレス解消法ゴルフ


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