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理事長 山本敏博(2019年3月号-ⅰ) 現世代の人口減少とこれからの人材確保

 2019年4月に改正出入国管理法が施行されることが決まり、2月23日(土曜日)に開催した第17回聖隷福祉学会では特別企画で外国人職員によるディスカッションがありましたので、福祉学会を通して私が感じたことを綴ります。


2月23日 聖隷福祉学会にて

 聖隷福祉学会では39の演題発表と『外国人から見た日本の介護』というテーマでパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、フィリピン、ベトナム、オーストラリア出身の職員がコーディネーター、パネリストを務め、活発な意見交換が行われました。残念ながら私は所用の為彼らのディスカッションを聞くことができませんでしたが、日本語で会話をする、日本語で書かれた指示書を理解する、日本語で報告書を作成するなどのコミュニケーションの苦労、日本の介護現場での業務は身体的な介護以外にも掃除やレクリエーション、電話対応、書類作成等の事務作業があり複雑であることなど、外国人からみた日本の介護の課題を知る貴重な時間になったようです。今回コーディネーターを務めたパラデロ モン アンジェロ ドゥラプさんは、EPA介護福祉士初の役職者(係長)として日本人職員を含んだ職場を管理しており、後輩外国人職員の目標となるように頑張ってくれています。またパネリストの職員も様々な苦労があるなか、真摯に業務に取り組んでくれていることをとても嬉しく思います。
 現在聖隷では70名以上の外国人職員が働いてくれています。政府の予測によると、在宅サービスやグループホームなどの訪問介護、特別養護老人ホームなどの介護施設の利用者は2018年から2040年にかけて1.5倍まで増えることが予想されています。近い将来、就業者数が約1,000万人減少する一方で医療福祉分野に必要とされる就業者数は約200万人増加するとされています。医療・福祉業界ではどう人材を確保していくか、働きやすい環境をどう整えていくかが今後の切実な課題です。現在私たちと一緒に働いてくれている外国人職員が長く働いてくれるよう、また聖隷で働きたいと思ってくれる外国人が増えるよう研修をはじめ環境の整備、同時にパネルディスカッションで聞くことが出来た介護の課題について考えていきたいと思っています。そして、聖隷が外国人職員受け入れのために行ってきた様々な取り組みにより、外国人職員が活躍でき、同時に日本の課題解決に貢献できるようにしていきたいと考えています。



 最近、「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の17色の鮮やかなマークを見かけることがあります。国連で採択された世界共通目標のSDGsは、17の目標と169のターゲットから成っていて、各国政府のみならず、金融業界から経済界、大学、地方自治体、NPOまであらゆるところで急速に広がり始めています。浜松市が推進している「森林」、「エネルギー」、「多文化共生」に関する取り組みは、我が国のSDGs推進に係る優れた取り組みとして高く評価され、「SDGs未来都市」に選定されました。私が委員として出席している『浜松市”やらまいか”総合戦略推進会議』でもSDGsについて話し合われています。浜松市のグローバル化が進み共生社会が進んでいく中、世界や日本の将来を同じ指標を持って考えていきたいと思います。また、いつも申し上げることですが一過性のものではなく聖隷としてどのようにSDGsに関与していけるのか、これから研究していきたいと思っています。

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