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理事 日下部行宏(2019年9月号-ⅰ)働き方改革への対応が組織を強くする

 働き方改革関連法が施行され、半年がたとうとしています。
働き方改革の三本柱の1つである時間外労働の上限規制では、一般職だけでなく管理職そして医師も労働時間を可視化し、しっかりとマネジメントしていく必要があります。
 24時間365日患者さんを受け入れる医療機関にとって、働き方改革関連法は医療者を守る良い機会になると思います。


麻酔補助業務を行う臨床工学技士

 我が国の医療が医療者の献身的な働きに支えられていることは間違いなく、特に医師の働き方については大変な状況であり、頭が下がる思いです。働き方改革関連法では実態を鑑みて、医師へは特例として、一般の労働者よりも長時間労働が容認される見込みであり、5年の猶予期間が設けられました。とはいえ、医師と地域医療を共に守るための解決は簡単ではないこともまた事実です。聖隷でも看護師の特定行為研修の開催や臨床工学技士が麻酔補助業務を行うなどタスク・シフティングに取り組んでいますが、課題の解決には時間がかかる状況です。
 私は病院経営支援担当として、病院経営は「適者生存の時代」と考えています。
少子高齢化、人口減少の環境に対応していかなければ生き残っていけません。環境が変化するのに、今までと同じ働き方では組織が存続できなくなります。
 人材確保が困難になる中、医療提供体制を維持し、質の高い医療を提供していくには労働環境を整備しなくてはなりません。労働環境の改善によりワークライフバランスが向上すれば、職員の健康とモチベーションも向上します。離職率の低下、人材の採用にもつながります。また、医療者の働き方改革は、働き手のためだけでなく患者さんがより安全に医療をうけられるようになり、医療の質の担保にもつながります。
 医療機関における労務管理の問題は重要度が高いが、手の付けにくい課題でしたので、働き方改革は組織力を強化する大きなチャンスとも言えます。働き方改革は適者生存の時代の病院経営にとって、スピーディーに実施する価値のある改革と言っていいでしょう。

当直体制から2交代体制となった放射線部

 聖隷の医療技術部門においても働き方改革として、当直体制から2交代体制へ移行しています。
当直体制は拘束時間が長く健康管理の問題があり、当直の業務範囲を超過することもありました。2交代体制にすることにより、これらが改善でき、さらに業務プロセスの改善も行われ、残業時間を減らすこともできています。
 何事においても言えることですが、働き方改革においても、労働環境を改善するというアウトプットだけではなく、職員の健康が向上し、病院組織が強化され、患者サービスも向上するというアウトカムまで見据えて、法人全体で取り組む必要があると思います。そのためには、勤務形態の柔軟化、業務プロセスの改善、人事評価制度など広い範囲に目を向けていかなければなりません。

理事 日下部行宏のプロフィール

人生のターニングポイントは?1991年 聖隷三方原病院に異動となった時、聖隷福祉事業団 理事長 山本敏博一般財団法人芙蓉協会顧問 背戸好廣さん(元 聖隷福祉業団 理事)の仕事に取り組む姿に影響を受け、仕事の仕方が180度変わった。そしてキャリアデザインについて明確になった。
最近嬉しかったことは?医師キャリア支援センターを立ち上げ後、聖隷淡路病院聖隷佐倉市民病院で医師が採用できたこと。

【秘書・広報課からのお知らせ】「iam...」第17号まもなく発行

 利用者さんが住み慣れた地域で暮らし続けることができますように――女性で構成された秘書・広報課編集チームが、一際輝く「わたし」の魅力、そして聖隷の魅力をご紹介する広報誌「iam...」。
最新号「浜名湖エデンの園 介護福祉士 係長 井ノ口史織」は、まもなく発行となります。

【発行概要】
•発行開始:2015年8月
•発行頻度:年4回(6月・9月・12月・3月に発行) 
•発信先:聖隷福祉事業団ホームページ内「広報活動」
•企画・取材・編集:秘書・広報課
•発行責任者:秘書・広報課長 臼井健太
•次号発行予定:2019年9月下旬予定

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