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聖隷健康サポートセンターShizuoka 副所長

健康な人と病気の人の間に立ち、
病気の方に 偏りがちな人々がより健康に向かってもらえるよう お手伝いする者の一人でありたい

JR東静岡駅前にある聖隷健康サポートセンターShizuoka。静岡県中部の健康管理を担う総合保健施設(※1)で副所長を務めるのは呼吸器科医の影山善彦だ。

日本人のがんによる死亡数第一位の肺がんに立ち向かうべく、肺がんの“治療”から“予防”へ歩みを変えた影山だが、その背景には救えなかった命を目の当たりにしたとき、医師として何をすべきか、何ができるのかを模索した過去があった。


i am「影山 善彦」

運命の出会いが、医師人生をスタートさせた

影山が小学校1年生の頃、父親が心臓病を患い、手術を受けることになった。父親は手術を受けると日に日に元気になり、その様子を目の前で見ていた影山は、自然と医療に興味を抱くようになった。

父親の主治医を務めていたのは、後に聖隷浜松病院の副院長になる心臓血管外科部長の大澤幹夫医師(故人)だった。大澤医師とは父親の快復後も、毎年年賀状のやりとりをするようになった。影山が中学2年生の時、母親ががんを患い他界した。突然の母の死の悲しみに打ちひしがれていた時、大澤医師から励ましの手紙が届いた。大澤医師も影山と同じように、幼いころに母親をがんで亡くしていたのだ。父親の命の恩人からの励ましの言葉と優しさにより悲しみから救われ、感激した。

「自分も大澤先生のような、人間的にも素晴らしい医師になりたい」と強く思い、医師の道を歩む決意をした。

救いたい命が多いからこそ、“治療”から“予防”の道へ

2010年4月、JR東静岡駅南口前にオープンした聖隷健康サポートセンターShizuoka

その後も医師を目指すと決めた心の火は途中で消えることはなく、大学へ進学し医師へのスタート地点に立った。「もともと外科医希望でしたが、特に呼吸器外科は肺がんや感染症、胸部の外傷、先天性の疾患など様々な疾患があり、治療方法も手術から薬物治療までと幅広く、研修医の時期から呼吸器外科にのめり込み呼吸器外科医になりました」。

呼吸器外科医となった数年後、肺がんを患った30歳代の女性の患者を担当した。その女性はまだ幼いお子さんがいる母親でもあった。手術はしたものの、担当医として1年半が経過したころに亡くなられた。

ご家族が病室で悲しむ光景が、少年期に母を亡くした時の自身の記憶と重なった。「多くの人を手遅れになる前に救い、悲しむ人をもっと少なくしたいと思うようになりました」。肺がんを根治するためには早期発見がとても重要になる。影山は早期発見の手助けができる健診分野への転向を考えるようになった。

その後、2009年に静岡県浜松市の聖隷健康診断センターへ移り健診分野を担当する。2010年4月には静岡市の聖隷健康サポートセンターShizuokaへ開設に伴い異動。副所長を務めながら専門外来の呼吸器禁煙外来を担当し、また人間ドックの結果説明も行っている。

日本人のがんによる死亡数の第一位“肺がん” 早期発見の鍵は検診につきる

肺がんは、“咳が続く”“血痰が出る”などの自覚症状が出てきた頃にはかなり進行してしまっていることが多い。そのため自覚症状での早期発見はほぼ不可能に近い。

影山は肺がんの恐ろしさを熟知しているからこそ、的確に伝える。「肺がんの一番の原因はご存じの通り喫煙です」。過去に喫煙をしていて今は吸っていないから大丈夫だと思っている方も注意だ。「たばこをやめてすぐに肺がんの発症率が下がるというわけではありません。喫煙により肺の細胞が傷つき、傷ついた細胞が正常に戻るには10年~20年と言われています。ですから過去に喫煙していた方には肺がん検診をぜひ受けていただきたいです」。近年は生活習慣や食習慣が欧米化してきたことにより、たばこを吸わない方の肺がんも増えてきている。特に女性の肺がんは7、8割がたばこを吸わない人に発症している。現代では喫煙の有無や性別に関わらず、40歳以上の方は積極的に肺がん検診を毎年受けてほしいと影山は呼びかける。
また、肺がんの早期発見に力を発揮するのが肺がんCT検診である。「当センターでもCTを使った、肺がんCT検診を行っています」。肺がん検診というと一般的に胸部レントゲン検査のイメージが強いが、小さなものは分りにくく臓器の陰になって見えない箇所もあるため肺がんの早期発見には限界がある。一方、肺がんCT検診は、低線量で安全かつ精度の高い撮影ができ、小さな影も見逃す確率が非常に低くなる。

「当センターには肺がんCT検診に積極的に取り組む診療放射線技師が揃っています。今後肺がんCT検診を発展させていくには、非常に恵まれている環境だと思います」。

肺がんの“早期発見”に力を発揮する胸部CT検査

一次健診後のフォローアップと共に外来診療にも注力している。
写真)禁煙外来・呼吸器外来フロア

1日100本以上の喫煙者も、禁煙できる

実は影山自身もかつては喫煙者だった。しかし、以前に勤務していた病院で、病院敷地内禁煙を推進する立場となり、たばこを吸っている場合ではなくなった。ニコチンガムを使い人知れず禁煙をし、それからは一切吸っていないという。自分ではどうしても禁煙できない場合には、医師による禁煙治療を受けてほしいと影山は勧める。「とにかくたばこをやめたいという気持ちが一番大切です。その気持ちさえあれば禁煙治療は成功します」。

聖隷健康サポートセンターShizuokaでは禁煙外来を開設しており、多くの方が通院している。禁煙プログラムを終えた方の約9割が禁煙を成功させた。当センターの禁煙治療は医師による薬の処方だけなく、医師、看護師、保健師、管理栄養士が一つのチームとなって、患者をサポートする。毎回看護師や保健師がカウンセリングを行ったり、禁煙治療の途中で体重が増えてしまった方には管理栄養士が栄養指導を行うこともある。もちろん影山自身も過去の喫煙経験に基づいて、親身になって診察を行う。

過去には1日120本もたばこを吸っていた方も、禁煙に成功した。その患者は、まさか自分が禁煙できるなんてと恥ずかしそうに診察に来られたという。「後日、ご家族の方から感謝のお手紙をいただきました。まさかご家族にも感謝されるとは思いませんでした」。

疾患の早期発見が治療につながり、病気の発症リスクを下げられた時が、影山にとって医師冥利に尽きる瞬間である。

禁煙外来での治療が気になる方はこちらをご覧ください。

「365日健幸(※2)」実現のためには『予防に優る治療なし』

影山は「健康な人と病気の人の間に立ち、病気の方に偏りがちな人々を健康な方向に導く」ことを使命に掲げ、自分の経験を健康支援に活かしてきた。長く健康でいるためにはこういった医師のサポートを受けたり、定期的な人間ドックや健康診断で自分の身体をチェックしたりすることが不可欠だが、「日常生活で気を付けてほしいことが2つあります」。

病気予防には予防接種や早めの受診は必須だ。「効果があるから私は必ず予防接種を受けますよ。痛いから本当は嫌ですけどね(笑)」。さらに健康を保つためには体内に侵入した細菌やウイルスから身体を守る免疫力を低下させないことが重要だ。免疫力を強くするためには「良い食事と十分な睡眠」が必要である。良い食事というのは代謝を助ける野菜や果物、雑穀類をきちんと食べること。「私は若いころ、好きなものだけ食べて、飲酒してたばこ吸ってろくに寝ないで…という生活をしていました。すると高熱が頻繁に出るんです。そんな私が食事と睡眠に気を付けたら、まったく風邪をひかなくなったんですよ。風邪をひくということは、自分の生活習慣のどこかに問題があるということ。特別な道具や設備は要りません。まずは食事と睡眠を見直し、健幸への第一歩を踏み出しましょう」。不健康な生活を送っていた自分の経験から生まれた「食べて」「寝る」シンプルな健康法だ。

病院勤務時代は失われた命と救えた命の大きな差が早期発見であったことを、予防の道に進んでからは年1回プロによる健康チェックを受けて毎日のセルフケアを行い、病気を手前で食い止めることの重要性を痛感した。『予防に優る治療なし』を胸に、今日も影山は利用者と向き合っている。

禁煙成功者、そして呼吸器科医としての経験が地域の健幸に寄与する

地域住民の肺がんに対する関心をより高めようと、影山は現在、講演会やテレビ取材対応など可能な限り情報発信を行っている。「仕事から帰るとき、たばこ吸っちゃう?疲れた後の一服は美味しいでしょ。けどね、たばこは舌や腔内を軽度の火傷状態にして味覚を奪うし、細胞を傷つけて肺がんの発症率を上げる。受動喫煙で大切なご家族も深刻な健康被害を受けるんだよ」。

一人でも健幸な方が増えるよう、今後は健康維持に関する数人単位の勉強会を地域で開きたいと考えている。「検診や診療で時間や人員的に厳しい面はありますが、これが一番皆さんに私たちの想いを伝えることができる方法だと思います」。

肺がんで悲しむ人たちを減らしたい。禁煙成功者として、呼吸器科医としての経験に基づくサポートが地域住民の健幸に繋がるという確信を持ち、影山は今後も様々なかたちで禁煙や肺がんCT検診といった予防医療の重要性を訴えていく。

聖隷健康サポートセンターShizuokaを支える医局
前列中央)鈴木美香所長・右)影山善彦医師

取材: 法人本部 秘書・広報課 蓮池・竹内

(※1)聖隷健康サポートセンターShizuokaでは人間ドック・健康診断部門だけでなく、健診後の再検査を行う再検査外来、禁煙外来や婦人科といった専門外来など、クリニック部門も併設。予防から診療まで、一貫したサポートを提供できる。
(※2)身体の健康を保ち、生きがいをもって生涯を幸せに過ごすこと。

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健康診断・人間ドック・お問い合わせについて

聖隷健康サポートセンターShizuokaは、静岡県中部の健康管理の中核を担う総合保健医療施設として、MRI等の先端医療機器を設置し、精度の高い人間ドック・健康診断、レディスフロアでの婦人科検診、各種外来診療をご提供できる施設を目指して参ります。

〒422-8006 静岡件静岡市駿河区曲金6-8-5-2
電話:054-280-6211/FAX:054-280-6252
静岡地区予約センター:0120-283-170
予約受付時間(祝日を除く)月~金曜日:8時30分~17時00分 / 土曜日:8時30分~12時00分

人間ドックのご予約はインターネットからもOK!

聖隷健康サポートセンターShizuokaの人間ドック予約は、インターネットの予約フォームからも受け付けています。施設・日付を選んですすむだけの簡単予約!予約状況も確認できます。

バナーより予約画面へお進みいただけます。

受診後も継続的に支援を行っています

保健事業部では2013年度より「QUPiO for 聖隷」を導入し、人間ドックをご受診いただいた後も継続的に支援を行っております。

「QUPiO for 聖隷」は体重や歩数、健康目標などを管理したり、メールマガジンによるお役立ち健康情報を得たりすることができるWebサービスです。また、ご利用に応じてたまるポイントには様々な特典もご用意しております。

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保健事業部では、さまざまな病気のリスクを科学的根拠に基づいて求め、その根拠に基づいた健康診断を実施し、生活習慣改善の指導をおこなっていくことが、予防医療であると考えております。今後高齢化が進む中、いつまでも健康で自分らしい生活を送ることが大切になっています。そのためには、質の高い予防医療の展開が重要です。

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