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高野 法也

『ありがとう』にふさわしい自分に成る為に

2007年入職(人文学部卒業)

  • 浜北愛光園 介護職員


2007年に現職場に入職し、今年で6年目になります。介護とは全く無関係の大学を卒業しましたが、母親が介護の仕事に就いていた事と、祖母が脳梗塞を起し要介護状態になった事から、介護に対して興味を持つようになり、この仕事に就きました。介護の「か」の字も知らずに入社した1年目は、もちろん、苦労しました。知識や技術が足りない事は元より、家族以外の高齢者の方と交流を持った事もほとんど無かった為、どう利用者様と接すれば良いのか分からず、悩んだこともあります。そんな中、優しく厳しい頼れる上司や先輩方のフォローや同期職員の助け、利用者様からの教えを頂き、大変ながらも充実した日々を経て、現在までやってくることが出来ました。そんな自分も、今は教える側の立場にいます。今まで自分が受け取ったものを、これから後に続く人たちに渡せる様、努力していきたいと思います。

【心からの「ありがとう」に、自分も心から応えたい】

数ある仕事の中で「ありがとう」と言われることが多いのは、どの仕事でしょうか?個人的には、この介護の仕事だと感じています。もちろん、様々な仕事で「ありがとう」の言葉が使われることはあるでしょう。接客等のサービス業であれば、一日に百人単位以上の方に接し、「ありがとう」と言われることがあるかもしれません。しかしその中の何割に、真に気持ちの入った「ありがとう」があるのでしょうか。介護の仕事をしていく中で、その「ありがとう」について考えされられる事がありました。入社して1年目から担当していた利用者様が、施設で亡くなった時の事です。ご家族と職員で看取った後、「ありがとうございました。母もここで過ごす事が出来て、本当に良かったと思っているはずです」と涙を浮かべ、少し言葉に詰まりながらも感情のこもった声でご家族の方に言われた時、戸惑いが生まれました。自分がこれまで行ってきた仕事は、これほどまでに人から感謝されることだったのかという嬉しさや満足感を感じると同時に、後悔と焦りの気持ちもこみ上げてきたのです。それは「果たして自分が利用者様に対して、本当に最大限関われていたか?」「利用者様の望むような生活ができるケアだったのか?」「自分の技術や知識でこの感謝に見合うような対応が出来ていたのか?」と思いました。その利用者様は自分からは言葉が出せない方で、気持ちを読み取るには表情やジェスチャーから探らなければいけませんでした。その状況の中で自分の知識や経験でうまく判断し、その人に合った行動が出来たかと問われると、自信はありません。それまでの自分の未熟さを痛いほど感じ、それ以上に利用者様やその家族からの「ありがとう」に素直に喜びを感じられるようになりたいと思いました。利用者様とその家族からの「ありがとう」に胸を張って答えられるように、日々のケアや関わりをより良いものにしていけるよう、成長していけたらと思います。.

【「出来ない」ことを「出来る」ことに変え、成長する為の機会がある】

仕事を始めた時は「本当にこんな状態でやっていけるのか?」と不安も大きかったですが、施設の教育制度として、経験のある先輩職員が年間を通し付いて教えてくれるので、安心して仕事ができ、必要な知識・技術を仕事をする中で身に着ける事ができました。ある利用者様のケアに入る際、「あんたじゃなくて、○○さん(自分の先輩職員)を呼んできて」と言われた事があります。何で自分ではいけないのかとショックを受けました。そんな時、先輩職員から「両膝の関節に痛みを感じやすいから、そこに負担のかからないように手伝わないと」と言われました。先輩職員に仲介してもらい、教えてもらったポイントに気をつけながらケアに入ると、「全然痛くなかったよ。今度からあんたにも頼むようにするね。名前を教えて」と言われ、達成感と嬉しさを感じました。自分自身、「出来ないこと。知識が無いこと」へのコンプレックスが強くあり、「出来ない」ことを「出来る」ようになりたい、「知らない」ことを「知りたい」と考えていました。「出来る」ことが増えれば、それよりさらに難しい「出来ない」ことに挑戦でき、それをまた「出来る」ことに変えていけます。個人の「出来る」ことが増えていけば、それが事業団全体の「出来る」ことに繋がり、全体の「出来る」ことが増えていけば、利用者様に「出来る」サービスが増えると思います。個人と事業団全体が共に成長していくことが「出来る」ことで、利用者様がより満足「出来る」生活を提供していけると考えています。

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