「熊本地震災害ボランティア」第4次隊として和合愛光園、浜北愛光園の職員が支援活動を行いました

聖隷福祉事業団ではNPO法人静岡県ボランティア協会を通じ、2016年6月8日~11日の4日間で、「熊本地震災害ボランティア」第4次隊として和合愛光園より1名、浜北愛光園より1名の職員2名を派遣いたしました。被災地での活動を終えた職員が、被災地の現在の状況や活動内容を報告いたします。

派遣概要
・派遣職員
 和合せいれいの里 和合愛光園 藤崎祥光
 (介護福祉士、保育士)

 浜北愛光園 渡邉玲香
 (介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員)

・派遣期間
 2016年6月8日~11日


「熊本地震災害ボランティア」第2次隊についての記事はこちらからご覧いただけます。

熊本震災 被災地の様子 (派遣職員より)

嘉島町災害ボランティアセンターと連携し、避難所での足湯やサロン活動など、静岡県独自の活動で、避難生活を送っている皆さんに少しでもホッとできる場の提供を目的とし、被災地にて支援を行いました。

足手湯

鹿島町町民体育館ではお湯が出ないため、足手湯で使用するお湯は外で沸かしました。
体育館や介護施設で足手湯・マッサージを行うと、利用者から「とても気持ち良い」「足が軽くなった」等の声をいただきました。また、利用者の中には被災生活に対する不満や悩みを話す人も。相手の話を傾聴することもボランティアにできること。特別な資格やアドバイスは必要なく、相手の声に耳を傾けることで心の負担を少しでも軽くする支援の一つだと感じました。

足手湯・マッサージのレクチャーを受けました

心を込めて利用者に足手湯・マッサージ

お茶サロン

第2次隊が静岡県産のお茶を被災者の皆さんに差し入れした際に「ずっと温かいお茶を飲むことができなかったから嬉しい」と喜んでいただけたということで、今回も静岡県から持参した新茶とお菓子を利用者さんたちに差し入れしました。

お茶サロンのお湯も外で沸かします

持参したお茶とお菓子

花壇のお手入れ

支援活動を行っていた鹿島町町民体育館の花壇。雑草が伸びきった状態だったため手入れを行い、マリーゴールドを被災者の皆さんと一緒に植えました。被災者の方から「あなたたちが帰っても私が水をあげるね」とお声かけいただきました。

瓦礫撤去作業

瓦礫撤去の依頼があった現場の家へ。玄関には倒壊の恐れがある「危険」と判定された赤紙が貼られていました。町内をまわるとこの赤紙は頻繁に見られ、多くは手つかずの状態でした。柱は傾き、壁には亀裂が入っていました。

瓦礫の撤去作業開始。家の裏側には落下した屋根と瓦、ガラスの破片が散乱しています。倒れた屋根の下には浴室がありました。

支援活動を終えて

藤崎祥光

4日間通し活動の中心である足湯、マッサージの提供はどの方も喜ばれている様子でした。そのため、目的である「被災者の方にホッとする場の提供」はできたと考えます。その中でも、自身も同じように働く介護施設への訪問はできて良かったです。活動の合間に介護施設の職員の方にも足湯、マッサージの提供を行いました。自らが被災した状況のなか、笑顔で利用者さんと接する姿には感慨深いものがありました。

参加したボランティアは学生、主婦、会社役員など多種多様。中にはピアノの調律を趣味としており、「道具を持参しているので修理を希望される方は声を掛けてください」という方もいらっしゃいました。被災者のために何か役に立ちたいという気持ちは参加者全員から伝わってきました。自分には何があるのかと思い悩みましたが、ある参加者から高齢者との接し方について聞かれた際に、何か特別なことができなければいけないのではなく、今の自分にできることを皆と協力し合えば良いと感じました。

被災者から地震後の数日間、食料不足で困ったと話がありました。現在、私の職場では災害により職員が自宅へ帰れなくなった場合を想定し非常食の備蓄をしています。食の大切さを改めて痛感し、自身の職場だけでなく園全体で取り組むべきだと感じました。

大地震から2ヶ月が経過し、熊本に関するニュースは日に日に少なくなってきています。解散式でボランティア協会の会長より「怖いのは、この熊本地震が国民の記憶から無くなってしまうこと」と話がありました。今の私ができることは、色々な方へ熊本県の現状を伝え、少しでも多くの人に被災地やボランティア活動に興味を持ってもらうこと。そして、いつか来るであろう東海地震に備え、警鐘を鳴らすことが役目であると考えます。

渡邉玲香

初めて災害ボランティアに参加しました。震災から約2か月経ちますが、まだビニールシートが掛けられた家や避難所で生活されている方が多くいることを知り、まだまだ支援が必要であると感じました。

足湯やお茶っこサロンの活動を通して、被災者の方たちが発する言葉に耳を傾け、その言葉の真は何か、本当に求めていることは何なのか考えることができました。理解するということまでは難しかったですが、お茶を飲み終わる頃には笑い声が出てきたり、次の日にお会いすると声をかけてくださったり、災害ボランティアではありますが、被災者の方たちと楽しい時間を過ごすことができたと思います。

1日目は何をしていいのか分からず行動することができませんでしたが、2日目からは自ら気付き、行動することができたと思います。ボランティアとしてやることは決められていますが、その中でも気付きがきっかけとなり、自分のできることを率先して行うことが大切であると思います。

日本で震災が起こる度に決して他人事ではないと感じます。施設職員として、状況を理解し、判断し、自分のできることが何かを考え行動できる職員でなければならないと考えます。

今回熊本地震にこのような形でかかわらせていただいたことに感謝いたします。月日が経つにつれ、テレビ等で報道されることが少なくなっていますが、あの日を忘れず、何らかの形で熊本に関わり続けたいと思います。