理事 青木善治(2016年4月号) 事業の継続を第一に考える経営を~2016年法人予算策定にあたって

「事業の継続を第一に考える経営を~2016年法人予算策定にあたって」 理事・常務執行役員 青木善治

 財務・聖隷袋井市民病院聖隷健康サポートセンターShizuoka・環境を担当させて頂いている常務執行役員の青木です。2008年までは、聖隷三方原病院の事務長をしておりました。私は、薬剤師でも放射線技師でもなく、36年前新卒で事務職として聖隷に入職しました。通常は、法人本部におりますが、聖隷健康サポートセンターShizuokaの担当になりまして、静岡・浜松の聖隷の健診施設にも出向く機会が増えています。(写真参照)
 さて、今回は、先月(2016年3月)に開催された、私どもの理事会、評議員会において新年度予算が承認されましたので、財務担当として予算の策定に対しての想いをつづります。予算は我々のような民間の事業体にとってはとても大切なものです。予算というのは、事業を行うに当たり、実現すべき数値目標であると私は考えているからです。
 予算の策定にあたり、聖隷の特徴ある面をご紹介します。一般企業におかれましては「トップダウン」方式でノルマ的な予算となっていることが多いと聞きますが、聖隷の予算づくりの方法は、各職員・職場・施設が法人の目標に対し、自主的に何をすべきか、何をしなければならないかを考え、新たな取組みにあたり、責任を持った実現すべき数字的な目標を作成後、経営側との予算のヒアリングを行います。もちろん事業を行うに当たり、必要な利益が確保できるような全体調整は行いますが、自主性を重んじており、聖隷の予算には、各現場の新たな取組みや、経営への参画意識が詰まっていると自負しています。だからこそ、積極的に予算を意識した職員の働きにもつながっていくと信じています。
 2016年度は、『中期事業計画2016-2020』の初年度にあたり、2020年度の到達目標に向けて、新たな第1歩を踏み出す重要な年度です。そんな中、私が財務担当として、日々最も重要だと考えているのは、「事業の継続性」です。ご利用者様に対して、最高の保健・医療・福祉・介護サービスを“安定的に”提供するためには、私たちの事業をしっかりと地域において継続させねばなりません。それには、理念と共に、財政的な基盤が非常に重要です。そのため本年度より、「キャッシュフロー経営※」の確立に重点を置きました。
私たちの事業は“人”つまりプロフェッショナルな専門集団である職員全員が、中心です。その職員の給与及び日々の事業資金はもちろん、将来の設備投資や借入金返済にきちんと備えるためには、支払手段としての“現金”の増減が事業継続にとって、重要なポイントだと考えるからです。
さらに、本年度予算において最も重視したのは、「赤字施設の早期黒字化」です。厳しい経営が続く施設に対して法人全体で取り組むことにより、採算性を高め、全体予算において、サービス活動収益1,100億円、経常増減差額30億円、キャッシュフローにおいてはプラス14.5億円という予算を立てました。 

画像をクリックすると聖隷の保育事業のページが開きます。

 一方、将来のための設備投資と地域からの要請に応え、前述のとおり最高の質を以って事業を展開するために、きちんとした予算を立てています。聖隷横浜病院では、医療提供体制の充実を目指し外来棟の建替えを予定しており、施設整備を通じて、より一層のサービスの充実を図ります。また、依然として取り上げられる待機児童の問題に対しても、既存こども園の増改築、新たな保育園の開設に向けた準備を進め、子どもを持つ女性が、安心して仕事にも子育てにも取り組めるよう環境の整備のための投資は惜しまず行ってまいります。その他、生活困窮者向け学習支援事業など、制度の谷間で悩む人々への新たな支援の拡大にも積極的に取り組んでいきます。
 最後に、上記のような“堅実な”経営を心掛けることで、「事業の継続性」を担保していかなければなりません。そして、聖隷の事業が地域社会におけるセーフティネットとして機能することを目指し、社会福祉法人としての責任を果たしてまいりたいと考えています。

【用語解説】
※「キャッシュフロー経営」決算書では利益が出ているが現金がない状況、いわゆる「勘定合って銭足らず」で黒字倒産にならないように、利益以外にも現金収支を重視した経営管理を行うこと。これにより、経営基盤 強化や利害関係者の信頼確保が図られます。

聖隷福祉事業団 経営情報

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法人本部財務部長 井上英樹

聖隷福祉事業団本ホームページの経営情報よりご覧いただけます。

 ・法人事業計画書 

 ・事業成績報告書 

 ・財務情報(決算書)

 ・現況報告書

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4/6、出張で出向いた 聖隷健康サポートセンターShizuokaにて。この4月に事務長に着任した岡本直純(左)と。 画像をクリックすると施設のホームページが開きます。

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