理事 鈴木睦明(2016年7月号-ⅱ)「幸福な高齢社会」の実現を目指して  

【HP限定】聖隷福祉事業団の役員がつづる コラムLeader's thoughts「実践躬行」(じっせんきゅうこう)

「幸福な高齢社会」の実現を目指して  理事・常務執行役員 鈴木睦明

高齢者公益事業部長
鈴木睦明

 高齢者公益事業部長の鈴木睦明(むつはる)と申します。1979年1月に聖隷三方原病院医事課に就職し37年が経過しました。医事課では外来担当でカルテ運びの日々が約3年間。その後、医療事務の電算化のため聖隷浜松病院電算室に異動、そして本部企画開発部への異動により「エデンの園事業」に遭遇し今日に至っております。その間、単身赴任を9年程経験しました。
 さて、高齢者公益事業部は、有料老人ホーム「エデンの園」を中心に事業展開をしております。1973年に第1号施設として聖隷三方原病院に隣接して「浜名湖エデンの園」を開設しました。その後、宝塚松山油壺と続き、奈良ニッセイエデンの園松戸ニッセイエデンの園には日本生命保険相互会社と共同事業を展開しております。そして、東京都住宅供給公社からは明日見らいふ南大沢を運営受託し、日本郵政公社から移譲され浦安エデンの園を開設しました。また、聖隷横浜病院の隣地に横浜エデンの園を、さらに藤沢エデンの園(1番館・2番館)を開設しております。
 経営形態は直営、共同、受託と3つの形態があり、エデンの園単独型もあれば、特別養護老人ホームや老人保健施設との併設型、在宅サービス機能を有するものもあります。これら全てを含め、現在、約1,100人の職員が、約4,000人のご入居者をお世話させて頂いています。

その他
【共同事業】奈良ニッセイエデンの園(葛城郡河合町)/松戸ニッセイエデンの園(千葉県松戸市)
【運営受託事業】明日見らいふ南大沢(東京都八王子市)

今年開設30周年を迎える
油壺エデンの園(神奈川県三浦市)

 聖隷の先人たちが「エデンの園」事業を考え始めたのは、今から45年ほど前(1971年頃)でした。当時、我が国の経済発展は高齢期の生き方に負の部分を醸成しつつありました。経済面や健康面で自立生活が可能な高齢者であっても、孤独や厭世(えんせい)による自殺などの自虐行為は先進国において際立っており、この事実が聖隷の使命感に火をつけることとなりました。高齢者がお元気なうちから入居でき、医療や介護を必要とする時、さらに最終ステージに至るまで、日々心穏やかに過ごせる場所を作ろうと構想したのがエデンの園です。
 しかし、この様な施設は福祉施設ではありませんので、公的な補助は一切ありません。そこで考えたのが我が国では初めての試みである入居一時金システムです。幸いにして、当時、企業の退職金制度や年金制度も充実しつつありました。これらを原資として、つまり高齢者お一人おひとりがそれまで蓄積した資産や年金制度を活用した、自前の福祉と言える様な入居システムを創り上げたのです。このシステムは、当初は世間から誤解され批判されることもありましたが、今では有料老人ホーム事業において一般的となっています。エデンの園は開設当初より、ご入居者にあっては住民として相互扶助の精神を大切にして頂くこと、また、職員にあっては、極力、自立支援のスタンスを大切にする事を基本的な考え方としています。何よりも、この先進的なシステムを理解されて、自立した老後を自ら築いているご入居者の皆様に、深く敬意を表したいと思います。

 有料老人ホームは、昭和50年代(1980年頃)に大手企業の参入により徐々に増加し、2000年の介護保険制度が施行されるとその数は加速度的に増え、現在では9,000施設を超えております。また、いわゆる団塊の世代の高齢化を背景に「サービス付き高齢者住宅」という高齢者の住まいも増加しております。様々な企業が高齢者住宅を設置経営する現在、新たな問題も発生しております。約束したサービスが履行されなかったり、職員体制に偽りがあったり、新聞紙上を賑わす不法行為もあったりで、真にご入居者のためを思っているのか?疑問に感じる事業者もあります。
 エデンの園は、聖隷とご入居者とで議論を積み上げながら創り上げてきました。今後もそのあるべき姿を時代が求めるニーズを反映しながら展開して参ります。高齢社会と言われて久しい我が国ですが、私どもは、エデン事業を核とした高齢者事業を通して、「幸福な高齢社会」の実現に寄与すべく、歩みを重ねて参ります。

タイ国視察団が聖隷藤沢ウェルフェアタウンを訪問~聖隷の成り立ちや複合サービスの幅に大きな関心と評価~

写真右から、敷田博昭神奈川県議会議員。クラッセー・チャナウォン元外務大臣・首相顧問。
詳細は、社内報279号(P19)に掲載しています。
画像をクリックすると社内報のページが開きます。

2016年3月31日に東京都庁訪問のため来日されたクラッセー・チャナウォン元外務大臣・首相顧問はじめタイ国からの一行7名様が聖隷藤沢ウェルフェアタウンを訪問されました。高齢者施設の見学を希望され、私も、ご案内をさせていただきました。
同行された、敷田博昭神奈川県議会議員も「ぜひ次は、聖隷の本拠地、浜松も訪問してください!」とご提案いただき、実りある視察となりました。

聖隷藤沢ウェルフェアタウンのホームページはこちらから
エデンの園ホームページはこちらから