理事長 山本敏博(2016年9月号-ⅰ)就学前から就労まで途切れのない総合的な支援を

【HP限定】聖隷福祉事業団の役員がつづる コラムLeader's thoughts「実践躬行」(じっせんきゅうこう)

「就学前から就労まで途切れのない総合的な支援を」 理事長 山本敏博

 今回は、先月(8/22)に新築工事の起工式が行われた磐田市障害児者総合支援施設(仮称)について、綴ります。
 聖隷福祉事業団では、磐田市発達支援センター「はあと」*や磐田市子育て支援総合センター「のびのび」*の運営を磐田市から受託しています。私どもは、静岡県磐田市で45年前(1971年)にこうのとり保育園を開設しました。その後、こうのとり東保育園こうのとり豊田保育園を開設しました。そのほかにも、児童発達支援事業所「かるみあ」・「かるみあ豊田」を運営しており、児童の発達支援に取り組む中で現場の職員のある気づきが本計画のきっかけとなりました。その気づきとは“発達が気になるお子さんへの就学前から就労まで途切れの無い総合的な支援の必要性”です。年齢が低い段階で、お子さんにあった療育を始めると、その後の社会対応能力が高くなると言われています。しかし療育は、子どもの個性を尊重し、適正を見ながら長期的に行うものです。そのために、支援の継続性と一貫性が重要です。つまり、この計画のように療育から就労までのプロセスを具現化し、「児童発達支援センター」と「就労支援施設」を一体化した機能を持つ複合施設の実現は、就学前から就労まで途切れの無い総合的な支援をご利用者に提供できるものになります。
*運営受託事業

多数のご来賓の皆様にもご参列いただいた起工式の様子

 磐田市では、発達障害児支援事業利用者数は年々増加の傾向にあり、放課後等デイサービスについては、定員に対する登録者数は1.75倍に上る状態にあると伺いました。特に本計画予定地である磐田市南地区には事業所がなく、サービス利用待機者が生じています。 また、就労支援施設についても不足していると伺ったので、私どもがこれまで就労支援施設(浜松市内に3ヶ所)の運営を通じて学んだノウハウを最大限いかしていけたらと考えています。そして、児童発達支援センターと就労支援施設の一体整備をすることで、市内で不足する受入枠の拡大に貢献していきたいと思います。
 聖隷福祉事業団は社会福祉法人として障害者も健常者も暮らしやすい地域社会の実現に貢献してまいります。磐田市の関係者の皆様ともに、磐田市民の皆様はじめ静岡県民の暮らしやすい地域社会の実現に貢献できるよう全力を尽くしていきます。

渡部修磐田市長他多くの行政・議会関係者にもご列席いただいた起工式の様子

渡部修磐田市長(左)とともに、工事の無事の完成を祈って鍬入れを行いました。

渡部修磐田市長より、「障がいを持つ方やそのご家族の希望につながる施設になれば…」と大きな期待のお言葉を頂きました。

(仮称)磐田市障害児者総合支援施設 計画概要

児童発達支援と障害者就労支援を同一施設で行う一体型施設は静岡県初!
※完成イメージパース図

・施設名称:(仮称)磐田市障害児者総合支援施設
・開設時期:2017年4月(予定)
・開設場所:静岡県磐田市(磐田市子育て支援総合センター「のびのび」裏)
・事業種別(定員数):合計70名
 児童発達支援事業(30名)
 保育所等訪問支援
 相談支援(児・者)
 放課後等デイサービス(10名)
 自立訓練(6名)
 就労継続支援B型(10名)
 就労移行支援(14名)

【主な事業内容】
■児童発達支援センターでは・・・
日常生活技能(自分のことは自分でする力)や社会生活技能(大人や友達とやりとりする力)の習得を支援していきます。また、保護者の方々への支援にも重点をおき、保護者と園・学校とが連携体制を整えられるよう、専門的な知識・経験に基づきバックアップを行っていきます。
■就労支援事業では・・・
カーテンクリーニングとパン工房を通じて就労のために必要な能力習得への支援をします。また、パン工房では、パンの製造訓練のみでなく販売店舗を設けて接客の訓練も行います。なお、店舗内にはパン作り体験コーナーを設置し、施設利用児のみでなく園児や近隣にお住まいの親子等にも利用していただくことで、地域の方との交流を促進していきたいと考えています。

聖隷福祉事業団(一部運営受託事業含む)が行っている障害者支援事業フロー図

聖隷福祉事業団の静岡県磐田市の施設

こうのとり東保育園
※放課後児童クラブ「オリーブ」併設

聖隷福祉事業団では、磐田市にて子どもの施設を運営しています。
こうのとり保育園(定員:120名) 
こうのとり東保育園(定員:200名)
こうのとり豊田保育園(定員:100名)
●放課後児童クラブ「オリーブ」(定員:40名) 
●磐田市子育て支援総合センター「のびのび」*
●児童発達支援事業所かるみあ/かるみあ豊田
●磐田市発達支援センター「はあと」*

*磐田市からの運営受託事業。

■静岡新聞に新春医療対談(障害者支援事業)が掲載されました

画像をクリックすると、紙面に掲載しきれなかった相談窓口の連絡先や児童の発達支援を行っている施設などを紹介した特設サイトが開きます。

 聖隷福祉事業団では、発達が気になるお子さんや障がいを持つ方を支える“つながる支援”を目指し、事業を展開しています。「社会福祉法人として障害者支援事業にどのように取り組むべきか」をテーマに理事長山本敏博と障害者支援事業に携わる職員3名が対談しました。(2016/1/3掲載)

2016新春医療福祉対談
・テーマ「社会福祉法人として、障害者支援事業にどのように取り組むべきか。」
・トピック
 ■途切れのない”つながる支援”を目指す 
 ■デンマーク視察から学んだ障がい者と健常者の距離感
 ■「働く人づくり」を目指した就労支援事業
 ■就学前から就労まで途切れのない総合的な支援を
 ■フロー図:障がい者を支える“つながる支援”

新聞紙面に掲載しきれなかった相談窓口の連絡先や児童の発達支援を行っている施設などを紹介した特設サイトはこちらからご覧いただけます。