酒井 あゆみ

心に寄り添う介護を目指して

2012年入職(人間学部 臨床心理学専攻卒業)

  • 和合愛光園 初生サテライト 介護職員

他職種の仕事を経て、現職場に2012年入職しました。大学時代に受けた福祉の講義や福祉施設に就職した友人の話しから、福祉の仕事に興味を持ちました。また祖母が老人ホームでボランティアをしていたことも福祉に、つながるきっかけになりました。

【初任者研修、介護福祉士実務者研修を受講することで】

和合愛光園初生サテライトで働くことになり、初めはとまどいだらけでした。介護とは何なのか、どうしたらいいのか、右も左も分からない状態でした。「興味がある」ただそれだけでは、私に介護される人に申し訳ないと感じていました。本を読んだり、友人に教えてもらったりしていましたが、文字を見るだけでは分からないことがどんどん増えるばかりでした。仕事を始めると同時に、聖隷が開講しているヘルパー2級の講座に通い始めました。同じような立場の方や色々な方と資格取得に向けて学ぶことで投げ出すことなく受講でき、また職場の方々の理解があったからこそ、仕事と並行して受講できたのだと思います。そのおかげで、施設に戻った時にすぐ活かす事ができました。やらないと忘れてしまうことがあるけれど、頭に入れるだけでなくすぐに実践できたことで、身についたと感じています。また和合愛光園では月1回勉強会が開かれており、職務経験や職種関係なく、知識や技術を深め合える場が提供されています。疑問に思っていた点を自分たちで体験し合うことで、詳しく知ることができます。なかなか1つのことを深く知ることは難しいので、とても勉強になり役立っています。分からないことをそのままにせず、深めていくことで利用者さんにとって、より良いケアにつながる大切さを教えてもらったように思います。私が、介護職を目指し、聖隷福祉事業団を選び、続けていられる理由としては、上記のように初任者研修・介護福祉士実務者研修・喀痰吸引研修等、介護のプロへの道を支えてくれる研修が数多くあることや、先輩が付きっきりで指導してくれるプリセプター制度があることが大きいです。聖隷福祉事業団は人材育成に力をいれており、実際に働き始めても先輩職員が付き添いでしっかりと指導してくれ、技術を学べる場が提供されているため、不安に思うことを相談できる雰囲気がある働きやすい職場だと思います。今年はさらに自らの学びを深め、知識・技術の向上を目指し、介護福祉士実務者研修の受講を決めました。いずれは介護福祉士の資格取得に挑戦したいと考えています。

【利用者の笑顔が私のやりがいの一つです】

私が介護の仕事を始めて半年も経たない時に、敬老会のレクリエーションの企画を任せてもらいました。高齢者向けのレクリエーションのイメージは、小学生の頃近くの老人ホームでのボランティアで行った歌を歌うというものだったため、敬老会といっても何をすればいいのかとても悩みました。そんな時、ある90代の利用者さんの「眉墨ある?眉毛をかきたいの」という言葉を聞きました。その時施設に化粧品はなく、今すぐは用意できないということを伝えることしかできませんでしたが、女性はいくつになっても女性であり、今までされてきたことを施設に入ってもすることができたらと考えさせられる一言でした。その一言を元に、こんな機会だから普段できないことをできたらと考えました。偶然にも私の担当するユニットは全員が女性であったこともあり、化粧をして外出し気分転換できたらと、単純な考えではありましたが、企画を始めました。企画の仕方は一つ一つ手順を示し、先輩職員の方がサポートしてくれました。利用者さんに今までお化粧をされてきたのか尋ねると、「働いていたからしたことないよ」という方もいました。慣れてない方にお化粧することで不快に思ってしまったらという不安もありましたが、日が近づくにつれ「いつ行くの」「やったことないからあんたやってね」といった声に励まされ、当日を迎えることができました。お化粧をしている時やその後の照れた笑顔を見た時に、普段の時とは違った喜びを感じました。企画をやりとげた満足感というよりも、利用者さんの思いを一つでも現実にすることができた嬉しさからだと思います。利用者さんの声を聞き、それを形にしていこうと自分から行動を起こすことで、こんな素敵な笑顔を見ることができるのかと、とても大きな喜びを得ることができた1日でした。私には何ができるのか不安に思っていましたが、この企画を通してとてもやりがいを感じ、利用者さんの声にもっと耳を傾けたい、寄り添いたいと思えるようになりました。大学で心理学を学び、聞くことの大切さは分かっていたつもりでした。心で聞かなくては利用者さんが伝えたい、必要としている大事な一言を聞き逃してしまうのです。業務や介助を淡々と実施するだけで終わってしまうのではなく、一回一回の介助は利用者さんと関わる大事な時間として、こちらからも声をかけ、いつでも寄り添う態度で接するよう心掛けています。