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聖隷三方原病院は、地域医療支援病院として、質の高い地域完結型医療を目指しています。
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「結核を中心としてきた病院から近代的総合病院へ」 聖隷福祉事業団 監事 渡邊正幸 氏

「結核を中心としてきた病院から近代的総合病院へ」    聖隷福祉事業団 監事 渡邊正幸 氏

 当時の長谷川保理事長から「中途半端なことはしないように、最高を目指しなさい。」と言われて、聖隷三方原病院へ着任したのは昭和55年6月でした。それから平成元年9月まで鹿内健吉病院長、長屋好美総婦長と供に仕事をさせていただきました。

 当時の病院は結核病院から総合病院へ転換しようとして、「55計画」(脳卒中センター)の建物が竣工し4月にオープンしたばかりでした。診療科16科、許可病床数534床、一日当り外来患者数約520人、入院患者数約370人、職員数約470名でした。新しい病院への転換をスタートした時でしたので、組織的にも不安定な状況下にありましたが、情報の伝達をできる限りオープンにして正しいものを早く伝えることで、落ち着きを取り戻してきました。

  病院の環境は敷地内クリストファー側には木造平屋の結核病棟が残っていて、それを有限会社聖隷サービスが利用して印刷の仕事をしていました。予防検診センターの敷地には職員用の小さな一戸建て住宅が数件あり、客間と呼んでいた来客が宿泊したであろう建物もありました。看護宿舎の辺には職員用住宅通称ハーモニカ長屋、北側駐車場道路沿いにはやはり、職員用住宅がありました。近隣は農地が広がり緑豊かな田園風景でした。そのため、患者さんやその関係者などの交通アクセスを考えて、駐車場の拡大整備と同時に、遠州鉄道株式会社のご協力を得てバス路線を病院前まで迂回して頂いたり、新たに路線を浜北から聖隷三方原まで設けて頂いたりしました。

  最初に始めたのは管理者研修でした。大変厳しい経営状況の中とても予算を計上することは困難と思いましたが、何とか役員会に於いてご理解を得て進めることができました。外部講師を招聘し毎月係長以上の集合研修をしました。教育の即効性は期待できませんが、長期的にみれば大変大きな力になること身をもって体験しました。数年後各職場の役職者は日常業務の中、常に問題意識やコスト意識を持って様々な改善を実行し、成果をあげてくれました。

  昭和56年4月当時の長谷川保最高顧問発案の、日本で初めてのホスピス事業が病棟内分散型で始まりました。当時は院内医師の認識が必ずしも一致していることではありませんでしたが、数ヶ月すると徐々に協力関係ができ上がってきました。そしてその年11月、30床の集中型へ移行して本格的に事業推進がされました。この頃から、当時の厚生省の大臣初め多くの方々が視察調査に来院されるようになりました。またマスコミ特にテレビはNHKはじめ民放各社の取材攻勢があり、原義雄所長は対応に大変でした。1時間番組など放映されて、聖隷三方原病院が全国に知られる大きな出来事でした。

 昭和58年8月予防検診活動の質とサービスの向上を目指し、病院の一部門から独立して、宿泊ドック32床を持った予防検診センターが開設しました。

  昭和60年5月、日本で5番目の腎結石破砕装置(ドイツドルニエ社製)を導入し治療を開始しました。当時外科手術では長期入院が必要でしたが、この装置による治療は1週間程度で退院することができ、企業や団体の要職に居られる方はじめ多くの患者さんにご利用いただき、県外からもしばしばお見えになりました。

 昭和62年4月2号館を開設し、診療科21科、許可病床数は790床になりました。この建築は手術室、放射線部門、内視鏡部門など汽車に譬えるならば、病院の機関車部分を整備しました。経営的には厳しい事業でありましたが、医療の質の向上と、将来構想の一環として実施しました。

 この計画により、診療体制として救急医療や総合診療内科などの充実が推進されました。

平成元年10月、9年4ヶ月の勤務をして異動しましたが、聖隷三方原病院の印象は医師をはじめ各部門が真剣によく議論する集団であったと思います。このような聖隷三方原病院の風土の中から、上記のように様々な事業が推進されたことにより、一日当り外来患者数約1330人、入院患者数約740人、職員数約840人と拡大発展することができました。

  聖隷福祉事業団60周年記念式典に於いて、長谷川保最高顧問(聖隷の創設者)が挨拶の中で述べられた大切な言葉を紹介して結びにします。「聖隷が創立の精神を持って尚、更に進んでいただきたい。世界がある限り、人間がある限り、そこには必ず助けを要する人がいる。それに対して、第二代、第三代の皆さんが尚続けて、聖隷の事業を発展させていっていただけますよう念願する次第です。」

平成22年5月10日


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