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ホーム  > 園長コラム  > 「もうひとつの天国の預金通帳」

「もうひとつの天国の預金通帳」

先日、クリスマスツリー用のモミの木が園に届きました。昨年も同様にモミの木を業者から購入し「来年は、このモミの木を使ってツリーを飾ろう」と計画をしていたのですが残念ながら枯れてしまったのです。今年の夏は暑かったこともあるかもしれません。今年もそんな思いで購入したツリーです。子どもたちは、まだ何も飾ってない玄関のモミの木を見て「クリスマスツリーだ!」と喜んで何度もツリーを見に来るのです。子どもたちは、クリスマスがくるのを楽しみに待っている様子がこちらにも強く伝わってきました。子どもは、クリスマスツリーを飾れば、もうすぐクリスマス!クリスマスはサンタさんがクリスマスプレゼントを持ってきて、大好きなお誕生日でもないのにクリスマスケーキも食べられる特別の日なのですから・・楽しみなのです。
 日本のクリスマスはキリスト教国ではありませんので、お祝の仕方が一面的であり、商業ベースにのせられている感がします。最近ではハロウィンが年々一般化され、生活の中にも入ってきました。バレンタインデーのチョコレートも然り。クリスマスケーキやサンタクロースのプレゼントもそうしたことから盛んになっているようです。
 毎日の生活がこうした行事で変化をもたらし、潤いのある人間関係を創れたならそれはそれでいいのではないかと思います。
 しかし、どんなものでもそのような行事には初めがあり、それなりの理由があって始められたことです。そうした由来を知って楽しむことも必要ではないでしょうか?
クリスマスは、キリスト教国では『神さまの“愛”の証としてイエス様が生まれた』こととしてのお祝なのです
 園でもクリスマスをお祝いをします。サンタさんからプレゼントをもらうだけではなく、アドベントの期間も大切にしていきます。
随分前の事ですが、もう亡くなられた教会の神父さまがこんなお話をされました。
 ほとんどの方はご自分の預金通帳をお持ちでしょう。それは主に生活のため、ご自分のためや家族のために使用するお金がそこに入金され、必要な時に出金されている通帳です。
 『もうひとつ「天国に通帳」を持ってみませんか?と。この通帳は、私たちが死んで天国に行った時に神さまから渡される通帳です。そこにはどれだけの金額が入っているかは、“今生きている時に自分のためではなく、自分以外の苦しんでいる人のために使われた金額が入っている”通帳です』と。
神父様のこのお話は、通帳の金額ではなく “神さまの言われる愛”の行為を実践するために分かり易く話されたことであり、『あなたの行為はいつも神さまがご覧になっていますよ』ということを私たちに伝えたかったのだと思います。
 クリスマスを喜び、希望を持って待つこと、そしてこのアドベントの期間、献金を始め、キリスト教保育を行う園として、このようなことも少しでもクリスマスを通して子どもたちに伝えられることを願っています。