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子どもの遊びを見守りながら

園長  冨永 裕美
例年以上に早くから暑い日が続いていますね。季節の変わり目で体調を崩しやすい時です。先週より発熱で欠席する子どもたちが出ており心配しています。生活リズムを整えながら、子どもたちが健康で過ごせるよう見守っていきましょう。
先日はお忙しい中、親子遠足にご参加いただきありがとうございました。幼児クラスを中心に行われた行事でしたが、天候にも恵まれ、また皆様の御協力のもと楽しい一日を過ごせましたこと心から感謝申し上げます。アンケートからも、子どもさんと楽しい時間が過ごせましたといった声がたくさん聞かれ、うれしく思っています。こども園めぐみの親子遠足は日ごろ過ごしている園の周辺を親子で散策していただきながら、子どもたちの園での様子の一端を知っていただいたり、親子での触れ合いを楽しんだり、子ども同士また保護者の皆さん同士の関わりの時となることをねらいとして計画しましたがいかがだったでしょうか。友だちと関わりあったり、大好きなおうちの方と一緒にいることが何よりうれしそうな子どもたちでしたね。子どもと一緒に過ごした親子遠足、心地よい疲れを感じながら帰路につかれたことでしょう。家庭に帰ってからも親子で会話が弾んだのではないでしょうか。これからも家庭での様子や、園での姿を保護者の皆さんと共有し、子どもの成長を共に感じていきたいと思っています。
さて、天気の良い日、子どもたちは毎日室内外での遊びを楽しんでいます。先日私が園庭に出ると数人の子どもたちが駆け寄ってきて「ねえ、見ててね。」と鉄棒やサンゴの登り棒に挑戦しはじめました。また泥団子作りに熱中している子どももいます。遊具で遊ぶことが好きな子ども、友だちと一緒に遊ぶことが大好きな子どもなど、いろいろな子どもたちの姿が見られます。乳児クラスの子どもたちもお散歩から帰ってくると「ただいま」と事務所の扉から声をかけてくれます。小さな石を握りしめそっと手を開いて見せてくれたりもします。0歳児クラスの保育室を覗くと、担任の保育者がそばにいると安心して少しずつ行動範囲が広がってきているこどもたちに出会います。また先日は事務の職員が、アゲハの幼虫を見つけて持ってきてくれました。4歳児クラスにおいてもらうと早速周囲を取り囲む子どもたち。青虫と図鑑を見比べながらどんな蝶になるのか思いを巡らし友達と夢中で話をしていました。自由画帳一面に青虫を描いて見せてくれた子どももいました。このように、子どもたちは、園での生活の中でさまざまな出来事と出会います。子どもたちの興味関心は一人ひとりさまざまですが、自分の好きなことを見つけ集中してじっくり遊ぶ中で、心を動かし、頭を働かせ、様々なことに気づいたり、考えたりしながら多くのことを学んでいきます。毎日繰り広げられている子どもたちの世界を尊重しながら、そこに関わる大人が子どもの思いに丁寧に応答していく事が、学びの基礎となり、子どもの生きる力を育てていくことにつながっていきます。保育者は子どもの側で遊びを見守ったり、仲間になって一緒に思い切り遊んだり、遊びが発展していくようなお手伝いをしたりと、子どもたちの遊びを見守りながら、必要な声掛けや援助ができるように心掛けています。そうした一つひとつの場面で子ども自身が感じたこと、みんなで考えたことなどは子どもたちにとって大切な経験となっていく事でしょう。子どもの遊びを見守りながら、こうした気づき、感動といった一人ひとりの子どもたちの思いを、園でもご家庭でも大切に受け止めていきましょう。