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防災の日を迎えて

園長  冨永 裕美
9月に入りましたが、まだまだ暑さの厳しい日が続いていますね。それでも最近では吹く風が少し涼しくなったり朝夕の過ごしやすさに、秋の訪れを感じるようになりました。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期にもなりますので、注意して過ごしていきましょう。また、先日の夏期特別保育期間には、保護者の皆さまのご協力をいただきありがとうございました。家族で楽しい時間が過ごせたことでしょう。久しぶりの園での生活がはじまりましたが、子どもたちの元気な声が響いています。
さて、昨日9月1日は防災の日、各地域で防災訓練が行われたのではないでしょうか。園では4日に防災訓練を計画しています。大きな地震の発生を想定し、和合せいれいの里全体での訓練のほかに、園では幼児クラスを中心に災害が起こった時について考える機会を作っていきたいと思っています。子どもたちの通園バックの中には災害時用に着替えが一式用意されていますが子どもたちと一緒に確認をしていきます。また、避難をするときの大切なことをスライドにして伝えたり、非常食(アルファ米・けんちん汁)作りを見学するなどの内容を考えています。こうした非常時に備えた訓練ですが、なかなか子どもたちにとっては実感が持てるものではないかもしれません。しかし地震や火災の怖さや、訓練の大切さを繰り返し子どもたちに伝えていきたいと思っています。最近も、日本のあちらこちらで様々な自然災害が起こっています。災害にあわれた方々がたくさんいらっしゃることや、その後も不自由な避難生活をされていること、その中で力いっぱい生きている方々のこと、また自分たちに出来ることはないかなど、子どもたちに伝えていかなくてはいけないことは沢山あります。まだまだ小さい子どもたちですが、日々の生活に感謝し、周囲のことにも目を向けられる人に成長してほしいと願っています。
一方園では子どもたちの安全を確保するために、保育者の動きについても確認をしていきます。職員は声を掛け合い、情報収集を行い、園内の安全点検を行い子どもたちの避難誘導・必要に応じて初期消火を行います。実際に大きな災害が起きた時のことを考えて行動していかなければなりません。情報を得るにも、電気系統が使えなくなる可能性もあります。保護者の皆様への連絡もままならないかも知れません。また、保護者の皆様もすぐに職場を離れることは難しいかもしれませんね。園では子どもたちの安全を第一に考えてお迎えを待ちます。もしもの場合について様々な状態を考えて日ごろより準備をしていかなくてはならないと考えています。ご家庭でもこうした、様々な状態の時の対応について、今一度話し合っていただけたらと思います。
暑い夏の間でしたが、子どもたちは夏ならではの遊びを楽しみました。毎日楽しんできた水遊びの中では様々な事に挑戦しようとする子どもたちの姿もたくさん見られました。また、遊歩道の木陰に行き虫探しをしたり、夏野菜作りに挑戦したりする中では、生き物と触れ合ったり、世話をしたりしてきました。自然と触れ合う中で「わぁー不思議」「綺麗だね」「いい匂いがする」「おたまじゃくしが死んじゃって悲しい」など様々な場面に出合い、様々な思いを持ち、五感が刺激され、興味関心を広げていきます。乳幼児期の豊かな体験は、子どもたちの思考力の基礎になっていきます。今年は長雨の影響か思ったように収穫ができなかった野菜作りでしたが、うまくいかなかった経験から学ぶこともたくさんあります。子どもたちの姿をしっかりと捉え、発見や気づきを私たち大人がフィードバックしていくことで学びが深まっていきます。子どもの感動を共有し、探求する楽しさをこの時期にできるだけたくさん経験させていきたいと思っています。