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クリスマスを待つ時間

園長 冨永 裕美
季節は秋から冬へと移り、これから寒さも本格的になっていきますね。少し体調をくずしているお子さんが出始めていますが、現在は感染症の大きな流行はなく、子どもたちが毎日元気に登園できていることをうれしく思っています。今後も体調に気を付けて過ごしていきたいですね。園庭やホールではめぐみっこひろばの後も毎日運動遊びが繰り広げられています。ダンスを楽しんだり、鉄棒やリレーに挑戦したりしながら体を思い切り動かす楽しさを味わっている子どもたちです。また日中はまだそれほど寒くはないので乳児クラスの子どもたちも散歩に出かけることも多いのですが、木の葉やドングリを見つけて大切そうに持ち帰ってくると、「見てみてあったよ」と事務所の窓から報告してくれます。大好きなおうちの人へのおみやげなのかもしれませんね。好きな遊びに夢中になったり、自然とふれあう中で色々な発見をしたり、子どもたちの日々の生活の中にはワクワクすることがいっぱいです。子どもの声に耳を傾け、思いを受け止め、共感する気持ちを大切にしていきたいと思っています。
さて、先日から和合せいれいの里内、そしてこども園めぐみの玄関前もイルミネーションの灯りがお迎え時にともされるようになりました。職員が時間も惜しまず取り組んで飾ってくれたもので、寒空の中ホッとするひと時になっているようでうれしく思います。
園ではクリスマスを待つ期間であるアドヴェントに入りました。クリスマスの飾り作りが始まり、讃美歌を歌う子どもたちの歌声が聞こえ始めました。園の中では、巷のきらびやかなクリスマスの飾りつけとは少し雰囲気が違うクリスマスの準備がはじまっています。もみの木のクリスマスツリーにも少しずつ飾り付けがはじまります。杉を使って作ったクランツにはろうそくが4本たてられています。1本ずつ火を灯し、4本目が灯るクリスマスの日を子どもたちと一緒に楽しみにしながら待っていきたいと思っています。キリスト教の精神を保育の基本理念に置く聖隷こども園めぐみにとって、イエス様のお生まれを祝うクリスマスはとても大切なものです。クリスマスは神様が私たち一人ひとりを大切に思い、愛してくださって、大切なイエス様を贈ってくださった出来事です。『神さまは私たちのことを愛して下さっていて、イエス様の誕生は神さまからの私たちへの贈り物なのです』ということを子どもたちにも伝えていきたいと思います。そしてうれしいクリスマスを心待ちにしながら過ごす時間が心豊かな時となるよう一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。今私たちは多くの恵みの中で生活していることに感謝しながら、その一方で、世界には今この時にも戦火の中にあり、食べるものも十分になく私たちが想像できないような苦しい生活を送っている人々がたくさんいること、また、日本の中でも様々な災害に見舞われ大変な生活が続いている方がたくさんいらっしゃることも忘れてはならないと思っています。園の子どもたちはまだ小さいですが、このようなことを保育の中で具体的に取り上げ、伝えていきたいと思います。子どもたちにとってクリスマスが与えられる喜びだけでなく、誰かのために自分ができることを考え、目には見えないけれど子どもの心に愛を育むときとなることを願っています。アドヴェントの期間に行う献金もそのような思いを向けてできればと願っています。神様の大きな愛を感じながら、クリスマスを迎えていきたいですね。