グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 子どもたちの成長を感じながら

子どもたちの成長を感じながら

園長  冨永 裕美
暦の上では春の訪れ「立春」が近づいてきました。今日、園では節分の行事を行いました。日本古来の伝統行事に触れながら、子どもたちの健やかな成長を願います。少しずつ春の訪れを感じていく季節ですが、今年は例年に比べ寒さはあまり厳しくはなく、過ごしやすい毎日ですね。それでも感染症が心配な季節でもあります。特に今年は、インフルエンザだけでなく様々な感染症、特に新型コロナウイルスのニュースが連日流れてきます。心配は尽きませんが、園では今後も感染症が大きく流行しないよう、衛生面に十分注意し、引き続き体調管理に気をつけて過ごしていきたいと思います。
先日聖隷のこども園・保育園の職員が集まり保育学会がこども園めぐみを会場として開催されました。私達は保護者の皆さんから大切なお子さんをおあずかりし、子どもたちの成長に関わらせていただいています。人生のスタートである乳幼児期をどのように過ごすかということはとても大事なことです。園がその役割を任され担っていくためには、私たち子どもたちに関わる全ての職員が目的意識をもって日々の教育・保育にあたらなければならないのは当然です。そういった意味から聖隷福祉事業団に連なる、浜松・磐田・宝塚・淡路・奄美の各園から、それぞれの課題をもとに取り組んできた研究を発表し合います。そして、自分たちの保育の見直しや、保育者の保育に対する意識の変革をはかり、より質の高い教育・保育の提供へとつながっていくことになれば良いと考えています。こども園めぐみは昨年に引き続き「正しくお箸を持つために」をテーマに研究に取り組み、その中でも、子どもたちの実態から正しい姿勢とお箸の関連性に着目しました。また、人間の成長発達は体幹から手指につながっていくことを基に、体幹を作ることの重要性を再確認しました。生活や遊びの中で体幹を作ることを意識しながら取り組みを始めています。斜面を使った遊びや、ネット遊具などこども園めぐみの環境も最大限にいかしていきたいと思います。今後も取り組みの様子をお伝えしていく予定です。そして、ご家庭とともに子どもたちにより良い経験ができるようにしていけたらと思っています。
今年度も残すところ、2ヶ月となりました。この1年間の子どもたちの成長を日々感じています。先日園で一番小さいほたる組の子どもたちがお散歩に出かけました。入園した頃はハイハイだった子どもたちが保育者と手をつないで歩いて出かけていく様子を微笑ましく見送りました。めだか組やとんぼ組の子どもたちは玄関で靴を履くと元気に「行ってきます」と声をかけてくれます。そして「ただいま」の声と共に、時々事務所にもお土産の小さな草花や木の実が届いたりもします。幼児クラスでは、毎朝体操をして体を温めるとその後マラソンにも挑戦し、体を思い切り動かす楽しさを味わっています。こうして、園生活の中で楽しんできたことや熱中している遊びなどを通して、子どもたちは日々多くの経験をし、学びを深めています。自分たちで創り上げる楽しさや達成感を味わったり、新しいことに挑戦したり、うまくいかないことに何度も取り組んだり、工夫したりと、年齢によって学びの様子は少しずつ違ってきますが、私たち大人は子どもを主体にして、子どもたちがやりたいと意欲的に取り組めるよう見守ったり、一緒に考えたり、褒めたり励ましたりしながら子どもたちの意欲関心を高めていきたいと思います。
年度末に向け、子どもたち一人ひとりの成長発達をしっかりと押さえ、次のクラスへとつなげてまいります。今後も保護者の皆様と一緒に子どもたちの成長を見守り、喜び合いながら、園生活の充実を図っていきたいと思っています。