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ホーム  > 園長コラム  > 子どもの心が動き出すときを大切に

子どもの心が動き出すときを大切に

園長  冨永 裕美
あじさいの花が、綺麗に色づき始めました。少しずつ雨の日が増え、梅雨の季節が近づいてきていることを感じます。今年度に入り、新型コロナウイルス感染拡大を防止するために様々な制限がある中、保護者の皆様にもいろいろな面でご理解・ご協力を頂きありがとうございます。緊急事態宣言解除後も浜松市で続いていた登園自粛期間継続にもご協力いただいていましたが、6月から子どもたち皆が揃うことになりとても楽しみです。国からは『新しい生活様式』というものが示されています。0歳児~5歳児の子どもたちが生活を共にするこども園の中で出来ること出来ないことはありますが、状況を見極め、これからも感染予防に努めていかなくてはなりません。生活の様々な場面の見直しや行事の見直しをしていく中で、子どもたちの安全・安心を守りながら、同時に子どもたちに何を経験させ、子どもたちの育ちをどのように保証していくのか今一度考えていく時としていきたいと思います。行事の開催等につきましてもその都度検討を行っていきますのでよろしくお願い致します。また、気温・湿度共に上がる季節を迎えます。この時期から増える他の感染症や暑さ対策など、子どもたちの健康管理にも十分注意しながら過ごしていきたいと思います。
さて、新しいクラスでの生活も2ヶ月が過ぎ、子どもたちは毎日、室内や戸外での遊びを楽しんでいます。0歳児クラスの子どもたちも園の周囲をお散歩に出かけたりしています。保育者に抱っこされ安心して身を委ねる姿はとても微笑ましいものです。1歳児クラスの子どもたちはまだまだ個人差が大きい時期です。伝い歩きから歩き始めたばかりの子どもたちにとっては歩くこと自体が遊びになります。そして、歩くことがしっかりできるようになると更に探索活動が活発になり興味も広がっていきます。登ったり、くぐったり、はったり全身を使った運動を繰り返し楽しんでいます。2歳児の子どもたちはさらにダイナミックに動くようになります。毎日戸外遊びをたっぷり楽しんで給食ギリギリに「ただいま」と戻ってきています。幼児クラスの子どもたちの様子を覗いてみると、たっぷりと砂が入れられた砂場に、早速子どもたちが集まり遊び始めていました。カップで型抜きをしたり、お団子作りに挑戦したり、友達と一緒に大きな山作りを始めたりしています。また子どもたちが大好きな遊び場の一つ遊歩道では、斜面を登ったり滑り降りたり、遊具で遊んだり、色々な子どもたちの姿が見られます。このように子どもたちは、それぞれの年齢や発達に合わせた遊びをくり返し楽しんでいます。子どもたちの興味関心は一人ひとり様々ですが、自分の好きなことを見つけ集中してじっくり遊ぶ中で、「すごい!」「なにこれ?」などと心を動かした事や現象に対して見たり、触れたり、試したり具体的な体験を通して物事の理解を深めていきます。毎日繰り広げられている子どもたちの世界を尊重しながら、そこに関わる大人が子どもの思いを受け止め、丁寧に応答していく事が、学びの基礎となり、子どもの生きる力を育てていくことにつながっていくと考えています。考えたり、試したり、周囲と話し合ったりするプロセスを大切にしていきたいと思います。保育者は子どもたちの学びを支える環境を整え、遊びを見守りながら、子どもたちの心が動いた場面を捉えて共感していきたいと思っています。子どもたちの心が思わず動き出すようなワクワクした毎日をすごしていきたいですね。