クリスマスを待つ喜び

園長　　冨永　裕美
暖かな日が続いていましたが、季節は秋から冬へと移り、これから寒さも本格的になっていきますね。新型コロナウイルス感染症拡大が連日報告され、緊張感も高まっています。インフルエンザや嘔吐下痢症などの感染症も心配な時期です。今後も体調管理に気を付けて過ごしていきたいですね。
さて先日の収穫感謝祭では、果物や野菜の持ち寄りにご協力頂き、ありがとうございました。幼児クラスはホールで持ち寄って頂いた果物や野菜を囲み、神さまからの恵みに感謝し礼拝を守りました。乳児クラスでも各保育室で、讃美歌をうたったり、お祈りをしたり感謝のひと時を過ごしました。今年はお世話になっている方々への訪問はできず残念でしたが、愛光園とめぐみ保育園にくじら組の子どもたちが代表して届けに行くことができました。各クラスで子どもたちが作った様々なカードも渡してきました。愛光園の総園長から、「玄関のホワイトボードに飾ると、皆さん喜んで見ていますよ。」と伺い、なかなか交流ができない現状の中でもお互いの気持ちが繋がっていくことのうれしさを感じています。交流といえば先日くじら組の子どもたちが愛光園の中庭に集まり、めぐみ保育園の子どもたちと一緒にご入居者の方々との交流のひと時を持ちました。直接触れ合うことはできませんが、テラス側から子どもたちのダンスを見ていただいたり、歌を聴いていただいたりしました。最後に一緒にしゃぼん玉も楽しみました。子どもたちの元気な姿が、ご入居者の皆さんの励ましになったのであればとてもうれしく思います。子どもたちにとっても自分たちが周囲の方を喜ばすことができる存在であることを感じる貴重なひと時でした。この場を用意してくださった愛光園の方々に心から感謝しています。是非こうした交流を今後も続けていきたいと思います。　　
園ではクリスマスを待つ期間であるアドヴェントに入りました。クリスマスの飾り作りが始まり、讃美歌を歌う子どもたちの歌声が聞こえ始めました。園の中では、巷のきらびやかなクリスマスの飾りつけとは少し雰囲気が違うクリスマスの準備がはじまっていきます。クランツにはろうそくが4本たてられています。毎週１本ずつ火を灯し、４本目が灯るクリスマスの日を子どもたちと一緒に楽しみにしながら待っていきたいと思っています。キリスト教の精神を保育の基本理念に置く聖隷こども園めぐみにとって、イエス様のお生まれを祝うクリスマスはとても大切なものです。クリスマスは神様が私たち一人ひとりのために大切なひとりごイエス様を贈ってくださった出来事です。『神さまは私たち一人ひとりのことを愛して下さっています。イエス様の誕生は神さまからの私たちへの贈り物なのです』ということを子どもたちにも伝えていきたいと思います。そしてうれしいクリスマスを心待ちにしながら過ごす時間が心豊かな時となるよう一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。子どもたちにとってクリスマスが与えられる喜びだけでなく、誰かのために自分ができることを考え、目には見えないけれど子どもの心に愛を育むときとなることを願っています。クリスマスを待つアドベントの期間、神様の大きな愛を感じながら、感謝と喜びを持ってすごしていきたいと思います。