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子どもの成長を感じるとき

園長  冨永 裕美
まぶしい程の日差しが照り付け、にぎやかなセミの鳴き声等に本格的な夏の訪れを感じます。交代で入っているプールからも子どもたちの歓声が聞こえてきます。しかしながら日本各地で起こる災害には心を痛めます。また様々な意見がある中始まったオリンピックですが、大きいクラスの子どもたちにとっては世界の国や様々なスポーツに興味を広げるきっかけにもなっているようです。
このような中、新型コロナウイルス感染症の猛威は衰えを知らず、静岡県内も警戒レベルが5に引き上げられるなど、緊張感が高まっています。園としてできることとして園内の衛生管理、職員の体調管理等徹底して行っていきたいと思います。保護者の皆様におかれましても、引き続き感染予防へのご理解・ご協力をお願いいたします。また水分補給や、室内の温度調節、活動時間や活動内容を検討しながら熱中症対策にも配慮し、コロナ禍の夏を過ごしていきたいと思います。
行事についても色々と検討しながら行っています。和合せいれいの里との合同で開催してきた夏まつりは今年も中止となりましたが、日常の保育の中で夏祭りごっこを行いました。3階のホールには各クラスで子どもたちが制作した飾りが飾られ、ヨーヨーつり、輪投げ、ボーリング、缶積みのコーナーが準備されました。子どもたちは時間差でホールに集まり、好きなコーナーを回って楽しみました。今年はそれぞれのコーナーにくじら組の子どもたちがお手伝いに入りゲームを盛り上げてくれました。自分たちより小さいクラスの子どもたちに優しくルールを教えてあげたり、そっと手伝っていたり、「すごい上手だね」「どの色がいいかな」「もう1回やってみる?」などと自分よりも小さい子どもたちに優しく声をかけていました。また、ほたる組やめだか組の保育室に行って一緒に踊りを楽しんだりもしました。異年齢の自然な関わりが沢山見られとても微笑ましい光景でした。そして、年長クラスの子どもたちの成長を改めて感じる時間でもありました。
夕方のお迎えの際には保護者会で用意してくださったお土産をチケットと交換し、とてもうれしそうな子どもたちでしたね。役員の皆様準備の方ありがとうございました。
最後に、先日行われた年長児クラスのお泊まり保育について紹介します。お泊り保育は、親の元を離れ、身の回りのこと等、自らで取り組み心身の自立を促し、また、友達や保育者と生活を共にし、関わりを深めながら協力することの楽しさや大切さを学ぶ、そして家族と離れて過ごすことによって改めて家族の大切さを感じる等のねらいを持って行っています。コロナ渦の中で一つひとつの行事の開催について見直しを行っていますが、基本的に日常の園生活の延長ということで無事に開催することが出来感謝しています。大型バスに乗って出かけた科学館での活動、その中でもプラネタリウムの鑑賞は園での七夕の集いからすぐだったこともあり星空や宇宙への興味の広がりに繋がり楽しそうでした。園に戻ってからは、夕食のカレー作り、キャンドルサービス、どれも楽しい経験でした。その中で家族からの手紙をグループごとに一人ずつ読んでもらう場面での子どもたちの表情は忘れられません。ニコニコ頷きながら聞いている子や、思わず泣き出してしまう子など様々でした。どの手紙からもご家族の子どもへの溢れる愛情を感じそのことが子どもたちにも、しっかりと伝わっていることを感じました。自分は愛されている、大切な存在であると実感できる日々が子どもたちの心の成長の土台となっていることを改めて感じました。園での様々な経験が子どもたちの自信となり、夏祭りごっこでも発揮した一人ひとりの成長につながっているように感じます。大きい子も小さい子も園児皆が家庭で、そして園で沢山の愛情を受け、安心して過ごし、自己発揮できるよう見守っていきたいと思います。