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様々な出会いを大切に

園長  冨永 裕美
9月に入りましたが、まだまだ厳しい暑さが続いています。しかし朝夕肌に感じる風や、雲の形、虫の声など
に季節の移り変わりを感じるようにもなってきました。新しい年度がはじまってから5か月が過ぎ、子どもたちを見ていると、心も身体も少しずつ大きくなったように感じます。季節の変わり目、体調を崩さないようにすごしていきたいですね。
さて、静岡県にも緊急事態宣言が発令され、保護者の皆様には様々な対応の変更にご協力頂きありがとうござ
います。また先日は園に関係する新型コロナ関連で大変ご心配をおかけしました。デルタ株の猛威が連日報道され子どもたちへの感染も増えているという報告に緊張感が高まります。こども園での生活ではこども同士が密接になってしまう場面がどうしても多くなってしまいます。保育者は消毒等日常の衛生管理を引き続き行っていますが、それだけでなく、大切な子どもさんを保育する施設としてそれぞれの子どもたちの発達に合わせ子どもたちにも新しい生活様式を伝えています。例えば、4.5歳児では基本的にマスクを着用し、食事中はあまりお話しをしないで、食後にお話ししようねと声をかけています。小さいクラスの子どもたちには、活動前後の子どもたちの手洗いを丁寧に行なったり、活動内容を出来るだけ小グループにしたりしています。こういった変化の中でも、子どもたちの発達を保証できるよう環境を整えたり、保育者が笑顔で対応しながら、子どもたちが安心して園生活を楽しめるよう工夫していきたいと思います。私たち大人にとっても緊張感を抱えながら、窮屈な生活をおくられていると思いますが、大人たちが子どもたちを守る意識を持って過ごしていきたいですね。
夏季特別保育期間の頃より長雨が続きましたが、ここにきて熱中症警戒アラートが発令される日が多く、もうしばらくは残暑の中での生活が続きそうです。暑い夏の間は、戸外へ行く機会は減り、水遊びや様々な感触遊びを楽しんできました。また、室内での活動の時間も増える中、子どもたちの年齢発達や興味関心をとらえながら、室内での遊びの環境の充実を考えています。先日5歳児クラスにいくと自由に遊ぶ中で様々な子どもたちの姿がありました。友達と一緒にカードゲームを楽しんでいる子、ままごとコーナーで役割になりきってごっこ遊びを楽しむ子、図鑑を広げ宇宙に思いをはせている子、モンテッソーリの教具の中から興味のあるものを選んできてじっくり取り組んでいる子など様々です。子どもたちが興味関心をもって楽しんでいる遊びを通し、「自分のことを自分でする力」「人と関わる力」「身近なものや出来事と関わる力」など様々な育ちに繋がっていきます。子どものやってみたいという気持ちを受け止めていくことはとても大切ですね。園ではもちろん、家庭でも子どもたちから「見て、見て」と発信してくることが多いのではないでしょうか?じっくり関わってあげられない時や、子どもの思いに気づかないこともあるかもしれませんが、ぜひ子どもたちがどんなことに興味を持っているのか子どもたちの世界を一緒に味わってみてくださいね。
最後に現在行なわれているパラリンピック、競泳競技で聖隷の保育園(わかば保育園)の卒園生が活躍するニュースが飛び込んできましたので紹介します。私自身聖隷の保育士として彼が幼い時代に関わってきたこともあり感慨もひとしおでした。四肢欠損というからだに障碍があっても、クラスの仲間と一緒に様々なことに挑戦していた彼は、保育園時代に経験したプール遊びから、競泳選手としての今に繋がっていると聴きました。また、今でも保育園時代からの友人とずっと繋がっているそうです。彼の活躍やエピソードを聴きながら、今お預かりしているこども園めぐみの子どもたちにとっても、人生の初めの時期の様々な出会いを大切にしてあげたいと改めて思います。子どもたちの今が未来に繋がっているのですね。