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新しい年に 想いを新たに

新年 明けまして おめでとうございます
本年も、職員一同、それぞれの専門性を磨き、前進したいと思います。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
また、たくさんの保護者の皆様そして子どもたちから年賀状をいただきました。ありがとうございました。
12月のこと。クリスマス祝会の総練習の日、「どうして、クリスマスにページェント(降誕劇)をみんなでやるの?」と私が聞くと、「イエス様がお生まれになった日のことをみんなに知らせるため」と応えた5歳児A男。ページェントの中で、それぞれの役割を担い、『イエス様の御降誕』を皆様に伝えようと精一杯の子どもたちでした。寄せられたアンケートからも『昨年の青組の時はあまり子どももページェントについて思いが少なかった様ですが、今年は黄組になって重要性を感じているようでした。』とこんなことばもいただきました。子どもたちはそれぞれに想いをもっていました。博士役のB男は、「イエス様がお生まれになったことは、聖書のどこに書いてあるの?」と事務所まで聞きにきていました。兵藤牧師にもお聞きして“イザヤ書7章の14節”だと知ると、そこにしおりを挟んで当日に向かいました。「あの星は何だろう?大きく輝いているぞ。」「調べてみましょう。」「あっ、ありました。聖書に書いてあります。」の博士のやり取りの場面も子どもたちは真剣でした。実際に調べてみたのですから尚更です。こういったプロセスの中で子どもは育っていくのです。
以前にもお伝えしましたが、保育のこのプロセス(過程)が重要なのです。保育において数値化されたものや結果や成果がすべてではありません。ひとりひとりがその成果を出すまでにどのようなプロセスをたどって、いきついたかということに着目したいのです。そこに“生きる力”が培われていくです。葛藤の中にも喜びもあり、様々な思いを持ちながら、友だちと一緒に、助け合いながら励まし合いながら楽しんで当日を迎えていました。
ある保育冊子の中に『豊かな人間力を育む』のテーマで書かれた文章が掲載されていました。『-略-学力や知識力は人間として求められる能力の一部です。教育の本質的で普遍的な目的は、人間が人間として、人間らしく生きるために、身につけ、発揮しなければならない能力である「人間力」を育むことだと考えます。人間力とは①哲学する力(自分で考えること)②関係する力(人と関わり、交わること)③創造する力(日々よりよく生きようとする力)の3つがトータルに結合したのが人間力です。そこには当然、知識や技術も含まれます。-略-』
例えば、①の『哲学する力』とは、たとえ知識の量は少なくても、自分で考え、判断・決断をし、試行しながら取り組む、といった「姿勢」と「力」に意味があり、この時、知識は「生きて働く」ものになっていくのです。それを繰り返し、経験を重ねることで、子どもの中に、根づいていくのだと私は思います。
これからも素敵な子どもの世界を伝えていきたいと思います。新しい年も、祈ることを忘れず、神様の愛の御業が世界の平和と希望につながるようにとお祈り致します。

*1月3日の静岡新聞に理事長との『2016 新春医療福祉対談』-障害者支援事業の取り組み-が掲載されました。別刷りで印刷されたものが本部から届きましたら、お知らせしますので、ぜひご覧になってください。
*今年は『申年』です。先回行った天体観測クイズに続いての第2弾、ホールに「ニホンザル」に関連したクイズを出題。答えは、事務所入り口のカウンターに貼っておきます。親子で答え合わせをしてみて下さいね。

園長 永島 弘美