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ホーム  > 園長コラム  > 小さなことを大きな愛をもって

小さなことを大きな愛をもって

明けまして おめでとうございます。
新しい年が希望にあふれ、豊かな一年となりますようにお祈り申し上げます。
お正月はどのように過ごされましたか。日常とはまた違う雰囲気を子どもたちも味わったことでしょう。
たくさんの保護者の皆様そして子どもたちからも年賀状をいただきました。ありがとうございます。
12月には、保護者の皆様、そして、お世話になっている地域の方々と共に、クリスマスをお祝いできましたこと心から感謝を申し上げます。また、いただいた献金は大切に使わせていただきます。
 昨年の12月には園内学会を行い、2016年に取り組んだ『保育室のあそびの環境』の保育教育効果について、クラスごとに発表を行いました。2016年度はビデオカンファレンスという手法を取り入れ、子どもが保育室で遊ぶ様子をビデオに撮って、保育環境の見直しを繰り返し行いました。(以前、3歳児クラスのことを園だよりで取り上げました)あそびの環境を考える時、何に着目するかが重要で、基本となる年齢発達で子どもの成長を見るにとどまらず、目の前の子どもの成長段階に合わせ、子どもたちの興味関心を探りながら整えていくことが必要となります。そこには、環境と関わり合う子どもたちの姿をしっかりと見つめる保育者の目がカギとなります。
 園内学会後の職員レポートの中で、「保育者がどんな想いや考えで環境構成しているかが良く理解でき、ビデオに映し出される子どもの姿を通して、保育教育の効果を見ることができた」との声も多く、職員同士が互いに切磋琢磨して、学び合うことにもつながりました。この学びの成果を2016年度から2017年度へとつなげていきたいと考えています。日々、成長し続けている子どもたちの姿を見逃さず、保育環境を整え、職員同士がお互いを認め合い、お互いを高め合いながら、子どもと共に私たちも成長していきたいと思います。
子どもの“今”に寄り添うためには、保育の振り返りが重要であり、保育者自身が自分を客観的にみつめる目をもっていること、そして、子どもをひとりの人間としての尊厳を大切にすることは私たちが忘れてはならないことです。
マザー・テレサは私たちにこんな言葉を残しています。『私たちはこの世で大きいことはできません。小さなことを大きな愛をもって行うだけです。平和は笑顔から始まります。あなたに出会った人がみな 最高の気分になれるように、親切と慈しみを込めて人に接しなさい。あなたの愛が、表情や眼差し、微笑みや言葉にあらわれるようにするのです。』この言葉を心にとめて、新しい年のスタートとしたいと思います。
聖隷の保育教育の理念の根幹に流れているのは神様の愛です。
新しい年も、聖隷の保育園・こども園の保育教育理念を基盤として、大きな愛をもって、日々の小さな保育の積み重ねを大切に、過ごしたいと思います。そして、幼い子どもたちの成長に関わらせていただけることの喜びを、職員と共に噛みしめながら、過ごしたいと思います。家庭と保育園が力を合わせて、子どもたちのより豊かな育ちを促すことが出来るように、補い合ってすすむことができたら幸いに思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

園長 永島 弘美