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出会いの中で

 ご入園 ご進級 おめでとうございます。
園庭のさくらの花のつぼみも膨らみ、花壇のチューリップも咲き始めました。
2017年度は、2名の新規採用職員と1名の異動職員を迎えてスタート致しました。本日、19名の新入園児と保護者の皆様をお迎えして入園進級式(3歳以上児と共に)を行いました。保護者の皆様は、期待と不安の両方の思いで今日の日を迎えられたかと思います。子どもたちが自己発揮できる環境の中で園生活をおくることができますように、そして保護者の皆様が子育てと仕事のバランスを保ちながら生活できますようにとお祈り致します。

新しい保育室そして新しい担任。子どもたちは、様々な出会いの中で、成長していきます。人との出会い、ものとの出会い、いろいろな出来事との出会い。その中で豊かな関わりを生み、心を動かしながら成長していくのです。
こうのとり保育園では、同年齢の子どもたちだけでなく、異年齢での関わりを大切にしています。0歳児から5歳児の子どもたちが共に生活する中で、その良さを十分に生かしながら保育していきたいと考えています。
今、日本の幼児教育は変わろうとしています。社会がめまぐるしく変化する中で、主体的に生きていくために必要な力をどうつけていくかが問われ、幼稚園教育要綱では、育てたい資質・能力として「知識・技能の基礎」「思考力・判断力表現力の基礎」「学びに向かう力・人間性等」という3つの柱が整理され、さらに5歳児修了時までに育ってほしい「10の姿」が明記されます。白梅学園大学の無藤教授は『「3つの柱」は小学校以降の教育との関連性を意識して整理されましたが、新しい考え方ではありません。遊びを通して得られる「水は高い所から低い所に流れる」「砂は濡れると色が変わる」といった気づきは「知識」に該当します。さらに硬いお団子を作ろうとする工夫は「思考」で、「もっと良いものを作りたいという意欲は、「学びに向かう力」です。以前から「3つの柱」を大事にしていますし、表現は違いますが幼稚園教育要綱や保育所保育指針にもかかれてきたことです。』と綴っています。
遊びの中には、多くの学びがあり、幼少期には学びに向かう力の基礎を培う時期だと考えます。子どもたちは5感を使って、遊びの中で様々なことを感じ、考え、意欲的に挑戦していきます。日常のその姿を捉え、保護者の皆様にもお伝えしたいと思います。子どもたちひとりひとりの成長の姿には違いがあります。私たちは保育(養護と教育)の専門家として、ひとりひとりの子どもの姿を丁寧に捉え、子どもの成長発達を見守り、援助していきたいと考えています。すべての成長の土台は、保護者の皆様と職員そして子どもたちとの信頼関係の中で築かれます。愛されているという実感、そして受け入れられているという安心感が重要です。子どもたちが「愛されている」「大切にされている」という実感を持つことができるように保護者の皆様と共に関わっていきたいと思います。今年度も神様の大きく豊かな愛に包まれて、子どもと共に大人である私たちも成長していきたいと思います。

園長 永島弘美