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こうのとり保育園が大切にしていることは

♪今日もみんなに会えました 一緒に讃美歌歌いましょう~♪ 子どもたちが歌っている讃美歌です。
保育園はキリスト教を保育の理念にしていますので、一週間の始まりには礼拝を行います。その中で讃美歌を歌い、神様への感謝の気持ちを伝えたり、「この一週間をお守りください」とお願いすることで、新しい一週間が始まります。日常的にも、お祈りをして嬉しかったことや悲しかったことなど何でも心の中の思いを表し、神様とお話をする時間を大切にしています。
人はともすると、生きていることに対して、自分の力で生きているという思いのみが前面に出てしまいがちですが、こうして息をすることも、食べ物をいただくことができるのもすべて自然の恩恵なしでは考えられません。それを当たり前の事として片付けてしまうことなく、ひとつひとつに感謝の気持ちを持つ事を大切に考えています。幼い時から、そのことを感じられるように、生活とあそびの環境を整えています。その中心においているのが神様の存在です。目には見えないけれど、神様が私たちを守り育ててくださるという感謝の思いを持つこと、そして、神様は私たちに自由に生きていくことをゆるされ、自分らしく喜びをもって生きることを与えてくださるのです。讃美歌には神様からのたくさんのメッセージが込められています。子どもたちにとっても大人である保護者の皆様にとっても、心地よい響きをもたらします。子どもさんと一緒にぜひ歌っていただけたら嬉しいです。月ごとに、乳児クラスと幼児クラスが歌う讃美歌を玄関に置いておきます。興味のある方はご自由にお持ちください。
 
さて、今回の保育指針改定は、これまでにもまして、学校教育全般の教育課程の改訂の趣旨・方向性を強く意識してなされました。中央教育審議会・教育課程部会は、そのまとめの報告の中で、『変化に主体的に対応する力』を育むことの重要を力説しています。「予測できない未来に対応するためには、社会の変化に受身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、一人一人が自らの可能性を最大限に発揮し、より良い社会と幸福な人生を自ら作り出していくことが重要である。-略-」と。それを受けて、仙台大学教授の大宮先生は、「今、世界は、人工知能(AI)による産業構造の劇的な転換期にあるなど、大きな変化に直面している。そうした予測不能の時代にあっては、解答や解き方があらかじめ決まっている問題を効率よく処理する能力ではなく、答えのわからない問題に立ち向かい、それを解決する能力-その基礎となる創造性・感性・柔軟性を含めて-を育てることが学校教育の重要な課題となっている。報告の中でのこうした問題提起は興味深い。」と語られます。私もとても興味深く、この保育誌を読みました。学校は「変化に主体的に対応する力」を育てることにもっと注力すべきという提言なのです。では、私たちは幼少期の大切な時期に「変化に主体的に対応する力」をどのように何を日常の保育の中で、培っていくのかが課題となります。それは、子どもに課せられるものではなく、私たち保育する大人側に課せられていることが大きいのです。来月の園だよりでも、お伝えしたいと思いますが、そのことを日常の保育を通して、保護者の皆様と一緒に考え合えたらと考えています。

園長 永島弘美