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保育料の無償化が始まります

夏まつりには、父母の会の役員の皆様、ヨセフの会の皆様のお力添えをいただき、無事に終えることができましたこと感謝を申し上げます。今年は、納涼踊りを中心に考え、店の配置を変更したり、園庭の使い方を見直しました。寄せられたアンケートを参考に、より親しみやすい夏祭りにしていきたいと考えています。
さて、2019年10月より3~5歳の幼稚園、保育園、認定こども園などを利用する子どもたちの利用料が無償化されます。市から資料も配布されましたのでご承知のことと思います。9月7日(土)の懇談会の全体会の中で、実費徴収となります給食費について、ご説明させていただきますので、ご参加よろしくお願い致します。
今回は無償化について考えてみたいと思います。まず最初に、なぜ幼児教育の無償化が、実施されることになったのでしょうか?それは、簡単に説明すると以下の3つの理由からです。
1.高額な教育費が少子化の原因のひとつになっている
2.子育て世代の教育費負担を減らすことで、どんな家庭の子どもも質の高い教育が受けられる
3.2019年10月の消費税増税による税収の半分を国民に還元する
この無償化については様々なアンケート調査が行われています。皆様は、どのようにお考えでしょうか?
インテージリサーチは「幼児教育・保育の無償化に関する意識調査2019.6.28」を実施しました。全国の16~79歳の男女1万803人を対象に幼児教育・保育の無償化に対する意見やその理由などを尋ねたものです。
保育無償化に賛成する人は約7割。未就学児と同居する人では、男女ともに9割近くが賛成と回答しています。
保育無償化に賛成する最も大きな理由は-最も多かったもの-
「少子化対策として有効だと思うから」 ただし、未就学児と同居する人では「経済的な負担が減るから」
保育無償化に反対する最も大きな理由は-最も多かったもの-
「保育士の処遇改善を優先すべきだと思うから」
「幼児教育・保育の無償化で支払う必要のなくなった利用料」の分を何に使うか-最も多かったもの-
「子どものための貯金・資産運用」でした。
また、ウェルクスは「幼児教育・保育の無償化について、保育士・幼稚園教諭の有資格者を対象にアンケート調査2018.10.5」を実施しました。-有効回答数687人-
現役保育士・幼稚園教諭の約7割が無償化に反対。
幼保無償化の不安要素は
「業務負担の増加74.0%」「保育の質の低下69.7%」「待機児童の増加51.1%」でした。

私たちは、保育の無償化だけを進めていくのではなく、同時に、保育の質の確保を行うことが重要だと考えています。これは保育園だけの問題ではなく、子どもを真ん中において、保護者の方々と協力し合い、一緒に考えていく必要性を感じています。私たちにとって、保育環境の充実そして保育内容の充実さらに保育士等の資質と専門性の向上等、課題は多いです。保育士等の資質向上のためのキャリアアップ研修に職員も積極的に参加しています。そのためには人材確保も重要なカギとなります。何のための制度なのかをよく考え、様々な方向から考え、より良い活きた制度になっていってくれることを心から願います。

園長 永島弘美