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『祝 創立50周年』

 様々な色の落ち葉が舞い落ち、秋も深まる頃となりました。子どもたちは、それを嬉しそうに集めたりちぎったりして、それぞれの遊びを見つけ楽しんでいます。
 こうのとり保育園は11月で創立50周年を迎えます。1971年11月に日本キリスト教団中遠教会で保育が開始されました。共働きの子どもさんの保育を教会で行ったことが始まりだそうです。1972年4月旧園舎完成。2000年4月園舎を移転改築し現在に至ります。保護者の皆様の中にも卒園生がいらっしゃいますので、旧園舎での思い出等もあるのではないでしょうか。今回、50年の歩みを記念誌にする計画を立てました。この50年間、園に関わって下さった多くの皆様の思いを知り、子ども達にも伝えていけたらと思っております。50周年を祝い、園名のゆらい(いわれ)をお伝えさせていただきます。
 「こうのとり」はツルに似た大型の鳥で、口とくちばしが長いそうです。旧約聖書にもこの鳥の名が出てきます。へブル語で「ハシーダー」(あわれみ深い)の意味で、この鳥が雛を愛する習性からつけられました。高さ1.3m羽根を伸ばすと2.3mにも及ぶ大きな渡り鳥で雄大な飛翔力があり、屋根の上や樹上に巣を作ります。日本には江戸時代まで数多くいましたが、今では特別天然記念物として指定され、僅かに兵庫県下に数羽いるのみだそうです。2018年11月、磐田市の太田川付近で到来してきたこうのとりが発見されています。こうのとりは、親鳥は羽毛が切れるくらいよく働き、巣を作って雛を育てます。親鳥が老いてくると子鳥は、自分を育ててくれた同じ期間、親鳥の世話をするといわれています。近代になって「子を守る愛情の深い鳥」として知られ、北ヨーロッパでは、人間の赤ちゃんはこうのとりが運んで来ると子ども達に教えているところもあります。こうのとり保育園が建てられた所、遠江国分寺史蹟跡もある国府台(こうのだい)にもあやかり、もじって「こうのとり保育園」と呼ぶことにしました。誇り高き文化遺産の地名、こうのとりの習性からくる「節制」「夫婦の信頼」「親子の愛情」「子を守る愛情の深さ」に加え、聖書の意味する「あわれみの深さ」をもって名づけられました。

 先日はお忙しい中、個人面談のご参加ありがとうございました。懇談会の開催が難しい中、職員間で検討を重ね、「全保護者の皆様と直接お話がしたい。」というクラス担任の強い思いから短時間ではありましたが、皆様と面談をさせて頂きました。時間調整が上手く出来ず、お待ちいただいた方等ご理解していただきありがとうございます。お子様のご家庭での様子や親御さんの思いを伺い、園での姿を共有することができ、とても有意義な時間となりました。引き続き保護者の皆様とお子さんの成長を共に喜び合っていけるよう、今後の保育に活かしていきたいと思います。コロナ禍で様々な制限はありますが、些細な事でもご遠慮なくご相談してくださいね。 
                            園長  梶山 美里