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「認める」「認め合う」

 春から初夏、梅雨と、季節の移り変わりを体感するには子どもたちにとって良い時期と言えます。健康管理には十分気を付け、園では自然観察など、気付きを促すような遊びをしていきたいと考えています。
先日はお忙しい中、懇談会へご参加いただきありがとうございました。短い時間でしたが、保護者の皆様と顔を合わせ直接お話ができたことを嬉しく思い、感謝致します。感染症対策をしながらグループに分かれての開催でしたが、クラス担任からの話しが主だってしまう為、お子さんの名前の由来、我が子自慢を事前に付箋に書き掲示する、疑問や悩みを寸劇で表し、子どもの心の中を探る、写真や動画からエピソードを添えて伝える等、和やかな雰囲気の中、様々な工夫が見られました。「園での子どもの姿、保育者の関わりを感じることが出来ました。」「保育の中で大切にしていることを知ることが出来ました。」「どの家庭でも同じような悩みを持っている事を知り、気持ちが楽になりました。」等の感想をたくさん頂きました。ありがとうございます。この一年大切にしていきたい事や子ども達の姿、担任の関わり、成長発達の特徴や今後現れるであろう姿などをお伝えする中で、どのクラスでも出ていたのは、「認める」「認め合う」ことでした。「認める対話」を毎日繰り返し、積み上げることが、小学校からの勉強の土台作りと言われています。「綺麗にお片付け出来たね。」「先生とっても嬉しかったよ。」「なるほどね。もっと聞かせて」「先生知らなかったよ。○○ちゃん知っていたんだ。○○ちゃん凄いな!」「みんなでやったから出来たんだね。」等々、この対話こそが、子どもの心に浸みこんで、やがて人格の根っこになります。認められると、①努力する ②成長する ③自己肯定感が高くなる そうです。「認められる喜び」は、人間の根源的欲求です。信頼や友情、成長の原点は「認め合う」です。これを素直に表現し、感動し、認め合う世界が乳幼児の毎日です。知力に気付く前に感性や感動、共感など心で「認める世界」を育みます。人だけでなく、風や波の音、鳥や虫の声などからも感性や情操を育みます。認め、認め合いつつ、心の成長を家庭と園が二人三脚で育み、土台を築いていけたらと思います。子ども達は勿論、保護者の皆様、職員同士も認め、認め合う対話を重ね、共に育んで(共育)いきましょう。不安な事、確認したい事、ご要望等、いつでもご遠慮なくお声掛けくださいね。保護者の皆さんとお子さんの成長を共に見守り喜び合えたらと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

「認める」子育て・保育の留意点
毎日シャワーのように、認める言葉を、話し、聴いてあげる
0歳から6年かけ、「認める」「認め合う」を行動化し、習慣化する
認められることで生まれる、安心、自信が、生涯の心の安定の基盤になる
認められた体験で人への信頼感を育む
認められるまでの思考する力も育む
認められるまでの忍耐力を育む
認められた時の達成感を実感させる
認められる喜びが次への成長への大きな要求となる
「よくやったね」の言葉だけでなく、達成までのプロセスを聴いて共感してあげる
                        (保育者保護者支援コンサルタント 塩川正人)

園長 梶山 美里